平成18年7月に山下雅司さんが講師を務めた鹿児島県内の小学校での「元気塾」講演の体験記です。

【俳句教室を終えて】〜元気塾体験記〜
 松尾芭蕉は「俳諧は三尺の童にさせよ」と言っています。本当にその通りだとつくづく感じました。

 先日7月14日、『平成18年度長浜小・青瀬小・西山小「薩摩川内元気塾」第1回講演会』に今回、「俳句教室」を担当する機会を与えられ、母校の体育館に3年生以上の児童・職員の参加となりました。
 初めてのことで講師依頼の電話をいただいてより、どのような内容にしたらわかりやすく、退屈しないだろうかと構想案を作りました。台風の発生で4日延期の開催は離島の宿命です。鹿の子百合がやさしく迎えてくれました。

 俳句は存問の詩と言います。先ずはあいさつで始めることにしました。「お願いします」。
 朝起きて、あいさつする。剣道が礼に始まり、礼に終わることもあいさつです。俳句も同じです。あいさつができれば俳句はもうそれで50点。あとの50点が作品になると言ってもよいかもしれません。それほど、俳句を作る前の姿勢が大切です。


 さて、俳句教室の内容はどうだったかは疑問ですが、技法もさることながら、俳句に対する思いを伝えることに務めました。「子どもの目線であれよ」と自分に言い聞かせた55分間。子どもたちとの触れ合いを通して、多くを語らずして楽しくできるように進めたつもりです。

 ブリントの例句では実作の要領。季語カード選びでは季節を身につけてもらいました。最後に10分ほどで俳句を作ってもらいました。外で作る時間がなかったのが残念でした。

 子どもたちが最後に作った俳句は預かって後日、コメントを書いて送ることにしています。今回が俳句を学ぶスタートになり、児童のみなさんが俳句好きになって国語力がアップしてくれたら、とても幸せです。先生方には大変、お世話になりました。ありがとうございました。

  子どもの目われにもありし島の百合 まさじ
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