freebird




一羽の鳥がいた



真っ白で美しい小さな鳥



しかしその鳥は小さな…とても小さなカゴに入れられていた



自由に飛ぶこともできないその小鳥は



歌うこともせずに



いつもカゴの隅でうずくまっていた







ある風の強い日のこと



白いその小鳥の入ったカゴが吹き飛ばされた



ひっくり返った反動で出口が開いているのを見た小鳥は



勢いよくカゴを飛び出した



そしてどこまでも果てしなく続く青空を見ようと



高く…高く…昇っていく



自由になった小鳥はさえずりを思い出し



それはそれは美しい声で歌った







気付けば辺り一面どこまでも青い空だった



雲ひとつない



上には太陽が白く輝いていた







小鳥はまたも上昇し始めた



できる限り光に近づきたかった



"青"の中にいると"白い"小鳥は孤独を感じてしまうから



小鳥はまっすぐに飛んでいった



まばゆい光をめがけて







やがて一羽の白い小鳥は



太陽と重なり見えなくなった


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「freebird」発売記念に作った…はずなんですが
なんだか思ってたのと全く違う風になってしまった。
本当はもっと明るい詩を書く予定だったんだけど(^^;
"自由だ〜"みたいな(笑)
そのうち新たに作るかも…
(2002/5/6 HINATA)