群馬県沼田市材木町に一人の建築家がいる。
彼は若くして社寺建築の構造美を学んだ大工社長でもある。
彼の日本の伝統建築への熱い思いと、
長年の研鑽に裏打ちされたたぐい希な建築美に対する感性、
そして現在では手に入れることさえ難しい天然の部材をふんだんに駆使した
彼の力作の一例を紹介するためにこのページを作りました。
◎ユーザーの希望 茶の湯教室客間兼用 天然素材使用エコ住宅 ◎コンセプト 伝統の日本建築(数奇屋建築)と 現代外断熱通気工法との融合 ◎設計 ・狭小敷地のため、路地と駐車 スペースとの取り合いの工夫 ・アプローチから玄関先までの 土庇(どびさし)の規模と形状の設計 ・既存住居との接続動線に配慮 ◎施工方針 感性と品質の両立 ・伝統美の追求:部材の断面寸法 、高さ、配置される位置関係に腐心 する。 ・住環境の質の確保 外断熱の施工精度 気密テープ、コーキング等 天然素材使用 入手困難な材料(在庫材)を ふんだんに使用。 ◎おもな使用部所と使用部材 ベタ基礎5寸幅 檜4寸柱 土台 ヒバ5寸 三州いぶし瓦 土庇(どびさし) ・北山磨き丸太(柱、化粧垂木) ・杉洗い出し化粧野地 ・銅版一文字葺き つくばい ・御影石 ・杉苔 外壁 ・ネオマフォーム40o外貼り ・ラスモルタル藁ジュラク仕上げ (外壁通気工法) 内壁 ・珪藻土 ・秋田杉腰板貼り 枠材、造作材、建具、建具面材、 天井材 ・秋田杉、薩摩杉、台湾檜、 屋久杉、天然唐松、赤松ヤニ松 、米杉 板材 ・木曽檜、屋久杉、台湾檜 柱 ・北山面皮なぐり柱、北山面皮柱 天然絞り丸太、楡変木丸太 磨き丸太、錆び丸太、吉野檜 |
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外観 | |
土庇(どびさし) | |
玄関 | |
温故知新 日本の在来木造建築の技術は、世界一と確信できる。社寺建築に見られる構造美は伝統技術そのものであろう。飾りやお化粧が無くても美しいものは美しい。日本人独自の奥ゆかしさや美意識がさまざまな日本文化を構築してきた。侘び、寂びの感性は、住まいの在りかた、作り方、素材の選び方(木、竹、土、石、紙等)、使い方等にも影響を与え、結果として数々の文化財を遺してきた。人と自然との融和をはかり、光や風や木とともに我あるという風景・・・こんな日本独自の感性と、伝統建築の技術を応用駆使しつつ私は今後も過去には無かった現代の工法、素材などの長所を取り入れながら家造りをしていきたいと思う。 石坂孝司 |
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茶室 | |
同上天井 | |
隣室の客間 | |
茶室 | |
玄関式台 | |
二階居間 |
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