探し物はなんですか?


 日差しが日毎に厳しさを増していく聖地の中を女王補佐官のロザリアが公園へと続く道を小走りに歩いていた。
「おっと。失礼。……これは補佐官殿。そんなに急いで誰かと待ち合わせなのかい? ロザリア。」
 そんなロザリアと曲がり角で出会した炎の守護聖オスカーが笑顔を見せる。
「まぁ。私はオスカー様とは違いますわ。そうではありませんの。ちょっと探し物をしているんですわ。」
「探し物……? 俺で良かったら一緒に探すぜ?」
 ロザリアの言葉にオスカーが笑顔で提案した。
「お心使いは嬉しいのですけど……。物が物なだけに他の方にお願いする訳にもいきませんから結構ですわ。」
「そんなに遠慮するものじゃないぜ。ロザリア。守護聖と補佐官。ともに女王陛下をお助けする立場の人間だ。同じ仕事をする同僚として手伝わせてくれよ。」
 オスカーの提案を困った様に断るロザリアにオスカーが更に言い寄る。
「そうだろう? ロザリア。一人よりは二人で探した方が早いぜ。二手に分かれて探した方が効率的だろ?」
「……それはそうなんですけど。……仕方ありませんわ。オスカー様なら慣れてらっしゃいますものね……。他の方達には内緒にしておいてくださいませね。」
「信頼してくれて嬉しいぜ。ロザリア。それで……?」
「実は探し物というのは……………。」
 深い溜息を一つついてそっと耳打ちをしたロザリアの言葉に珍しくオスカーは顔を赤くしたのだった。
「な……! 陛下の……。一体いつ……?」
「ええ。今朝方の事なんですけど……。」
 顔を真っ赤にしたオスカーの問いにロザリアが決まり悪そうに話し出した。


「陛下。お早うございます。陛下。……アンジェリーク! いい加減に起きなさい!」
 女王アンジェリークを起こしに来たロザリアがベッドの中で未だトロトロとまどろむアンジェリークの姿に、毎日の日課になってしまった怒鳴り声をあげた。
「ふあっ……。お早う。ロザリア。いい天気ね。」
「……お早う。あんたね。いい加減に一人で起きられるようになってよね。私だって忙しいんだから。あー。あー。シーツがこんなにぐしゃぐしゃじゃない。」
 寝ぼけ眼で挨拶するアンジェリークにロザリアが短く挨拶を返してベッドの上を整える。
「えー。だって毎朝ロザリアが起こしに来てくれた方が嬉しいんだもの。ねっ。良いでしょ? ロザリア。」
 朝日に輝く金色の髪に櫛を通らせながらアンジェリークが笑顔を作る。
「………仕方ないわね。ほらっ。早く着替えなさい。今日もやらなくちゃいけない事は山程あるんですからね。」
「ねぇ。ロザリア。少しだけ時間あるかなぁ。お洗濯物しまいたいの……。」
「……洗濯物? なぁに? あんた頼んでないの?」
 遠慮がちに声をかけるアンジェリークにロザリアが不思議そうに尋ねる。
「うん。私ね。ママにいつも言われてたの。自分の物は自分で洗いなさいって。頼んである物もあるけど……。ほらっ。ロザリアだって頼まないで自分で洗ってる物があるでしょ。例えばパンティとか……。」
「ま…まぁね。いくら何でも下着ばっかりはさすがにまだ頼みずらくって……。あんたもなの?」
「うん。いつもは夕方にしまってるんだけど昨日は疲れちゃって……。駄目?」
 アンジェリークが首を傾げて上目遣いにロザリアの様子を伺う。
「………分かったわ。そんなに時間はかからないでしょ。何処に干してあるの? 私も手伝うわ。」
「うん。ありがとう。ロザリア。」
 上目遣いに自分の表情を伺うアンジェリークの幼い行動に溜息を漏らしたロザリアは苦笑しながら許可を出し、二人は連れだってベランダへと出ていった。
「こんな所に干してあったの? 全然気付かなかったわ。」
「そうでしょ。何かね。死角になってるみたいで誰にも気付かれなくて便利なのよ。」
 ベランダの一角に干してある華やかな洗濯物の一団を見たロザリアが感心する。
 外からも中からも完璧に死角になったその場所をいつの間に見つけたのだろうかと。
「可愛い下着ね。あんたってやっぱりピンク系なのね。」
「そう言うロザリアだってブルー系なんでしょ?」
「まあね。」
 洗濯物を取り込みながらそんな会話を交わしていた時。
「あーっ!」
「な…なによっ?」
 突然大声をあげたアンジェリークにロザリアが慌てて尋ねた。
「お気に入りのパンティが無くなってる。」
「何ですって?」
「此処に干しておいたのが無くなってるの。あれ。すっごいお気に入りなのに〜。」
 半べそ状態のアンジェリークは目を潤ませてロザリアを見つめた。
「……ロザリアぁ〜。今日のお仕事。全部キャンセルね。私……。探してくる。」
「えっ? ちょっ……。ちょっとお待ちなさいよ。アンジェリーク!」
 ロザリアの止めるのも聞かずアンジェリークはベランダから庭へと出ていった。
「ちょっと。私が探すからあんたは女王としての務めを果たしなさいってば。第一! あんたまだパジャマのまま……………。」
 慌ててベランダから身を乗り出したロザリアの視界にアンジェリークの姿は既に無かった。


「……………って事は陛下も探してるって事か?」
「ええ。そうですわ。まだ着替えも済ませていないと言うのに……。本当に困ってしまいますわ。」
「……着替えがまだって……。それはつまり………。」
 ロザリアの言葉にオスカーが再び顔を赤くした。
「……オスカー様。何を想像なさってるんですの? 言っておきますけど陛下はパジャマ党ですわよ。とにかく! 宜しくお願い致しますね。」
「あ…ああ。」
 ロザリアの言葉に戸惑いながらもオスカーは返事をして小走りに去っていくロザリアを見送った。
「しかし……。陛下の………。一体誰なんだ? そんな羨ましい……。いや。そんな不届きな奴は………。」
 口の中でオスカーは呟き続けた。
「………おっと。考えるよりまず先に陛下を見つけないとな。……陛下はパジャマ党か。……是非ともネグリジェ党になって頂きたいもんだな。」
 アンジェリークのネグリジェ姿を想像したオスカーはクスリと笑ってロザリアとは反対の方向へ歩いていった。


「おやー? あそこを歩いているのは……。」
「どうかしたのか? ルヴァ?」
「ああ。ゼフェル。私の目の錯覚じゃなかったら………。あー。あそこを歩いているのは……。」
「アンジェ……。女王じゃねーか。」
 大地の守護聖ルヴァの家に遊びに来ていた鋼の守護聖ゼフェルが通りの向こうをパジャマ姿で歩いているアンジェリークを見つけ歩み寄った。
「よぉ。おめー。なんて格好で歩いてるんだよ。」
「………ゼフェル。」
 キョロキョロと辺りを見回しながら歩いていたアンジェリークが声の主を見上げた。
「……………。ゼ…ゼフェル〜。」
「げっ? お…おい! ば…莫迦! おめ…。なに泣いて……。ル…ルヴァっ! 何とかしろよっ!」
 じわりと大きな瞳に涙を浮かべたアンジェリークがゼフェルに突然抱きついた。
 そんなアンジェリークの行動に大いに慌てたゼフェルは救いを求めるかの様にルヴァの名を叫んでいた。
「はいはい。あー。陛下? 落ちついて下さい。お茶の準備をしますから取りあえずそれを飲んで。落ちついてからで構いませんから何が起きたのか話して下さいねぇ。」
「……ルヴァ様〜。」
「ば…莫迦野郎っ! ルヴァっ! なおさら泣いちまったじゃねーかよっ! どうにかしろよ。これっ!」
「そんな事言われましてもねー。」
 真っ赤な顔で慌てふためくゼフェルをよそにルヴァは家に戻り悠然とカップにお茶を注いだ。


「下着が無くなった〜?」
 落ちついたアンジェリークが話した内容にゼフェルもルヴァも真っ赤になった。
「あー。陛下? 下着と言ってもその……。上の…ですか? それとも………。」
「…………下のです。お気に入りのだったんですよぉ〜。まだ二・三回しか使ってない……。ベランダの周りを一生懸命探したのに見つからなくって……。」
「そりゃ。盗まれたんだな。」
「やっぱりそう思いますか? 私もそう思ったんですけど聖地の中でそんな事が起こるなんて考えたくなくて……。」
 ゼフェルの言葉にアンジェリークが顔を曇らせる。
「お気持ちは分かりますよ。ですけどね。陛下。いくら大切にしていた品でも着替えもせずに寝起き姿のままで探すのは女性としてどうかと思いませんか?」
「えっ? ……………きゃあっ! や…嫌だ。私ったらこんな格好で歩いてたの?」
 ルヴァにやんわりと指摘されて初めて自分がパジャマ姿のままである事を認識したアンジェリークが身体を隠すようにその場にしゃがみ込んだ。
「……なんだよ。おめー。今まで自覚がなかったのか。」
「だ…駄目〜。見ちゃ嫌。見ないで〜。」
 真っ赤になってしゃがんでいるアンジェリークの姿をゼフェルは呆れたように見つめていた。


「ズバリ! 犯人は必ず犯行現場に戻ってくる!」
「本当に……? ゼフェル?」
「あー。陛下。私もゼフェルの言う通りだと思いますよ。」
 その晩、女王の部屋にやってきたゼフェルの言葉にアンジェリークは不安そうな顔で尋ねた。
 そんなアンジェリークを安心させるようにゼフェルについてきたルヴァが笑顔を見せていた。
「……俺もそう思うぜ。捜査に行き詰まったら現場に戻るのがセオリーだからな。」
 そんな三人の背後から聞き慣れた声がしてオスカーがやってきた。
「……陛下。ご安心下さい。この炎の守護聖オスカーが参りましたからには陛下の下着に手を出す不埒な輩は全て成敗致します。それにしても……。陛下の愛らしいパジャマ姿を目にする事が出来なかったのが残念でなりません。」
「オ…オスカー。あの…どうして……。」
「昼間。補佐官殿に聞きました。他の者には他言しておりませんのでご安心下さい。」
 戸惑うアンジェリークの手を取ったオスカーは笑顔を作り細い指に唇を寄せた。
「……てめえは! どさくさに紛れて何してんだよ。」
「あー。そうですよ。オスカー。駄目じゃないですか。陛下に対してそんな事をしては……。」
「しっ!」
 抗議の声をあげるゼフェルとルヴァを無視してオスカーが人差し指を口にあて、ベランダを指さす。
「どうやら犯人のお出ましらしい。」
 息を潜めて様子を伺う四人の視界に一匹の大きな猫がベランダの手すりを悠然と歩く姿が映った。
「……猫?」
「な……。あれが犯人かよ。」
 拍子抜けしたように呟くアンジェリークとゼフェルをよそに、猫は干してあった洗濯物をくわえて歩き出した。
「あっ。行っちゃう………。」
「ちっ。逃がすかよ。」
 そう言うとゼフェルはポケットから取り出した物を猫の足下めがけて投げつけた。
「フミャッ!」
 猫は驚いて闇の中に走って消えていった。
「ゼフェル! 何を考えてるんだ。後をつければあの猫が何処に行くのか分かったってのに……。逃がしちまったじゃないか!」
「莫〜迦。よく見て見ろよ。」
 オスカーの怒ったような口振りも気にする事無くゼフェルは先程猫が居た辺りを指さした。
「薄緑色に光ってて綺麗……。ゼフェル。あれは……?」
「特製の蛍光塗料弾だよ。暗闇ん中どこ歩くか分かんねー奴追っかけるより足跡を辿っていった方が早ええだろ? 動かぬ証拠にもなるしよ。そうじゃねー? オスカー。」
 アンジェリークに尋ねられ得意そうに答えたゼフェルがしてやったりと言った顔でオスカーに声をかけた。
「……………まぁな。」
 そんなゼフェルの言葉にオスカーは渋い顔で答えた。
「それじゃ。足跡を辿ってみましょう。」
「あー。陛下。陛下はここで………。」
「駄目ですよ。ルヴァ様。だって盗まれたのは私の下着なんですもの……。さっ。行きましょう。」
 闇夜に点々と続く猫の足跡を辿って四人は歩き出した。


「ここって……。」
「あー。ここは……。」
「マジかよ。」
「信じられん………。」
 一軒の屋敷の庭に猫の足跡が点々と続いているのを確認した四人が驚きの声をあげる。
「……何かの間違いだ! こんな事はありえない。」
「そうですよねぇ。信じられませんねぇ。」
「私もそう思います。……あらっ? ゼフェルは……?」
 驚愕の眼差しで屋敷を眺めていたアンジェリークがゼフェルの姿がない事に気付き辺りを探す。
「何処に行ったのかし……。あっ。ゼフェル。何処に行ってたんですか?」
 闇の中から走って戻ってきたゼフェルにアンジェリークが尋ねる。
「グルッと見てきたけどよ。ここ以外どこにも猫の足跡は無かったぜ。どうやらここみてーだな。で。どうする?」
 ゼフェルがアンジェリークに尋ねる。
「えっ……………?」
「えっ? じゃねーよ。どうするんだ? 行ってみるか? それともこのままにするか?」
「……行きます。はっきりと確認しないと………。」
「そうこなくっちゃな。」
 一瞬のためらいの後に出たアンジェリークの言葉にゼフェルは笑顔を作った。


「……そこに居るのは誰だ?」
 足跡を辿り庭の中を歩いていた四人は猫の鳴き声のした方へ足を進め屋敷の主に声をかけられた。
「オスカー。ルヴァ。ゼフェルに……。陛下っ こんな夜更けに何か………?」
 アンジェリークの姿を見つけた光の守護聖ジュリアスが驚いたように庭へと飛び出した。
「あ…あの……。ジュリアス? その……。手に持っているのは………?」
 ジュリアスが両手一杯に抱えていた布の山の中に見慣れたピンク色の布を見つけたアンジェリークが怖々と尋ねた。
「こちらですか? 先程厩舎の方が騒がしかったので様子を見に行きました所、一匹の猫が子育てをしていたようで……。私の姿を見た途端、親子共々逃げていきましたので明日にでもこの布を処分させようと……。そう言えば殆どの布は私のものですがこのピンク色の生地はもしかして陛下のものではありませんか?」
「きっ…きゃあっ! だ…駄目〜。嫌〜。」
 ピンク色の小さな布を手に取るジュリアスの姿にアンジェリークが叫び声をあげてその布を奪い去る。
「………陛下?」
「あの……。ジュリアス様?」
「あのー。ジュリアス?」
 そんなアンジェリークの行動を不思議そうに見つめるジュリアスにオスカーとルヴァが遠慮がちに声をかける。
「あのー。ジュリアス? あなた……。今なにを持ったのか分かっているんですか? 今のはその………。」
「陛下の持ち物の一つであろう。布の大きさや模様から言ってハンカチか何かなのではないのか?」
「……………。」
 至極当然と言った顔で答えるジュリアスにオスカーとルヴァは言葉を失う。
「……ジュリアス。おめーよぉ……。」
 ジュリアスの言葉に気抜けしたように肩を落としたゼフェルが呆れたように言った。
「……まぁ。俺達のとは大きさもデザインも全然違うから仕方ねーけどよ。今のはよぉ………。」
「や……。嫌だ。だ…駄目〜っ。言わないで! 言っちゃ駄目〜っ。ゼフェル様〜っ!」
「アンジェリークの下着だぜ。」
 アンジェリークは真っ赤になってゼフェルを止めようとしたが間に合わず、ジュリアスはそんなゼフェルの言葉に真っ赤になって言葉を失った。
「……ジュリアス様?」
「ジュリアス?」
 微動だにしないジュリアスの様子に心配そうに声をかけたオスカーとルヴァは、目の前で見事なまでに卒倒したジュリアスを慌てて抱き起こしていた。


「……そうだったの。それで? どうするの? その下着。」
「……お気に入りだったけどやっぱり気持ち悪いから捨てちゃおうかな? って……。」
 明くる日の朝、尋ねてきたロザリアにアンジェリークがしょんぼりと答えた。
「……そうね。それが良いかもね。」
「………ねぇ。ロザリア。」
 押し黙っていたアンジェリークが目の前でテキパキと書類を片付けていくロザリアに声をかける。
「何?」
「今度さぁ。一緒に買い物に行こーね。下着買いに……。ロザリアも新しいのが欲しいって言ってたじゃない。だから……。ねっ? 一日位お休みしても良いでしょ?」
「………仕方ないわね。あんたって。」
 小首を傾げて微笑むアンジェリークの姿に異を唱えられる訳が無く、ロザリアは溜息混りに承諾した。
「よぉ。アンジェ……じゃねーや。女王。呼んだか?」
「……ゼフェル様?」
 突然女王の部屋に入ってきたゼフェルにロザリアが目を丸くする。
「ゼフェル。呼び出しちゃってごめんなさいね。」
「別に良いけどよ。で? 俺にやって欲しい事って?」
「大した事じゃないの。そこのベランダをサンルーフにして欲しくて……。出来るでしょ?」
「そりゃ出来るけどよ。何でまた……。」
「だって…また猫のベッドになったら嫌だから……。」
「………あー。そう言う事か。」
 アンジェリークの言葉に真っ赤になったゼフェルはベランダへと出ていった。
「……陛下。守護聖の一人を個人的な事に使われては困りますわ。」
「えっ? 駄目なの? ロザリア。」
 ゼフェルがベランダの外へ姿を消したのを見届けたロザリアがアンジェリークに囁いた。
「駄目と言う訳では無いけどベランダの改装位なら専門の業者に頼むのが筋でしょう。何もゼフェル様に頼まなくたって……。」
「でもさ。ゼフェル様に頼めば自分の思う通りの形にしてくれるもの。そうでしょ。ロザリア。」
 ロザリアの言葉にアンジェリークがにこやかに笑顔を作って反論した。
「まぁ……。それもそうなのよね。………ねぇ。ゼフェル様?」
「あ……? 何だよ?」
 ロザリアに声をかけられたゼフェルが顔だけ部屋の中にだした。
「こちらが終わったら私の部屋の方もお願いできます?」
「へ……………?」
「……なぁ〜んだ。ロザリアも結局頼むんじゃない。……あっ! ねぇ。ロザリア。どうせだったらさ。私の部屋とロザリアの部屋の間にドアを作って貰わない?」
「あら。良いわね。便利で……。ちょっと目を離すとすぐに遊び回っているあんたを捜すのも簡単になりそうだものね。」
「あっ。……酷〜い。ロザリア。」
「お…おい。おめーらよ。なに好き勝手な事言ってんだよ! 下着を盗まれない様にサンルーフにするんじゃねーのか?」
 好き勝手な事を言いだした女王と補佐官にゼフェルは呆れたように叫んでいた。


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