《終了いたしました》


連続シンポジウム徹底討論!"北海道の明日”シリーズ
第9章  「市場原理」

   

私どもの連続シンポジウムもいよいよ第9章を終えることができました。
今回のテーマは、ずばり「市場原理」です。

このシンポジウムのメインのお一人である逢坂誠二・衆議院議員が、昨年9月に突然出馬された選挙の
隠れた争点が、小泉内閣の「市場原理」の徹底政策からくる社会生活のひずみ・格差社会の弊害でした。

そして、それは是正されるどころかいっそう拍車がかかり、今や、人が人として生きにくい格差社会の行く末を
多くの人が心配し始めております。

それで私どもは、当連続シンポジウムの特別ゲストをお招きする最後の章となる第9章は、「市場原理」という
テーマで開催したいと考えました。そして、このテーマに一番相応しい講師として、神野直彦・東京大学大学院
経済学研究科教授をお招きすることができました。先生は、ご講演のテーマを「市場経済にイエス、市場社会に
ノー」と明快に決めてくださいました。

 また、神野先生は改めて私がご紹介することもないくらいお名前の知れた財政学者でいらっしゃいます。
今日は、先生からのご指示に従って皆さまのお手元に膨大な資料をお渡しいたしましたので、先生のお考えや
業績等はそれらをご参照ください。


 また、今日のこの場に、第7章「都会に暮らす・地方に生きる」の講師でありました宮口侗迪早稲田大学教授が、
自主参加くださいました。お住まいの富山を今朝お出かけくださり、今日は札幌にお泊まりで明日はここから
東京の早稲田大学へご出勤というスケジュールでございます。宮口先生は、私どものシンポジウム運営方針を
お認め下さり、一度自主参加したいとおっしゃってくださったのですが、そのお約束をお守りくださいました。
主催者冥利につきますが、皆さまとこの幸運を共有できて大変幸せでした。
今日は、第一部の神野先生のご講
演を受けて、第二部では神野先生、上田文雄・札幌市長と逢坂誠二議員の鼎談でしたが、宮口先生には会場
の皆さまと一緒にフロアから討論に加わっていただけました。

最後に、いつも申し上げていますが、今日のここでの議論を皆さま方が、それぞれの生活の場に持ち帰り、そ
こで議論の輪を広げて行ってくだされば幸いでございます。



                                                    2006年6月25日(日)


      神野直彦・東京大学大学院経済学研究科経済学部 教授

           











                                                                   


 (前列左より) 神野教授 ・ 宮口教授 ・ 逢坂議員 ・ 上田市長


                                (C) natu-love hokkaido 2006