『ラヴァーズ・キス』
2003-02-15
ラヴァーズ・キス
面白かったです。
girl meets boy、boy meets boy、girl meets girl、その他に家族や姉妹、当然友達。
それぞれにそれぞれの想いがあってそれぞれ交錯していて、なのにメインの二人よりも周りの方が深い。
二人を中心に遠心力の様に外側の方が速くて重い。
僕的には、漫画を知らないので(「バナナフィッシュ」は、好きだけどね)ただのアイドル系作品だと思っていて『害虫』ですっごく気に入ってしまった、宮崎さんが出ているから「観とくかな」程度でした。
でもビックリ、内容も面白いし編集っていうのかなぁ、同じ時間帯を別々の人の視点から別の角度から追っかけていくのが面白かった。
映画全体を見ても主人公が一人じゃない。
人生みたいにみんながそれぞれ主人公で、それぞれの視点・それぞれの感覚・それぞれの想いの中でみんな生きているって伝わってくる。
観ている人が自分は、あの人に似ているかも、って思えるようないろいろな視点(この映画は、あったらヤバイ方が多いけど)。
で、中でも好きなキャラが宮崎さん演じる依里子と緒方の関係、この二人お互いがヘテロであれば丸く収まるのになぜかお互いがホモ(ホモって同性って意味の方ね)。
しかもお互いがそれを知っている、解りあっている、だからあんなにいっしょに居られるんだと思う。
恋愛感情の生まれない男女関係ってすっごくいいと思う、紆余曲折していく感情よりストレートにいっしょに居られて・・・。
そのくせ、好きな人に対しては、やっぱりまわりくどく 相手や相手の好きな人へある種のジャブを試みたりして、ましてやそれがどうしようもない恋愛感情だからもっと複雑な気持ちになる。
とりあえず、この二人は、想いを伝えるんだからハッピーなんだけどそれぞれの好きな人は、言えず終い。
「それでも好き」(だったかな?)って感覚がまたよかったりして。
別の角度で家族や姉妹の関係それを取巻く人達ってのもちらっとあって、でもちゃんとまとまってるしもっと長くもなりそうでそれはそれで愉しそうで観てみたい気がします。
僕的に宮崎さんが好きなんだけどこの作品でついにキスシーンがあるのかと思ったら、そうきたかって感じでした。
ちょっと安心。(宮崎さんは、宮崎さんが12歳位の時、雑誌に出ていて知っていました。中学生位の時CD-ROMを出している、結構迷って買わなかった。今思えば・・・)
市川さんは、今度『blue』があるし楽しみですねぇ。西田さんは、『ひみつの花園』がよかったです、これお薦め。