『アカルイミライ』
2003-01-25
静かなノイズが心地よかったです。
仁村さんが現代のフリーター的存在でそれを見守る感じの有田さん、現在の親子を演じている様でした。
結局切れる子供を育てた親が切れる寸前で止まったまま子供を育てれば子供はどうなるのかを感じました。
今の子供がどうこう問われていますがそれを育てた親がどう子供を育てているのかを考えればその子供が
そうなるのも判る気がします。
僕は、子供はいませんが兄貴の子供の育て方を見ていると現在の親の育て方と僕自身が親から育てられた
状況があまりにも違い過ぎるのに驚きます。
悪いことやそれをやるとどうなるか、ということを知らな過ぎると思いますし、それをやった後、親がそれが
どのように悪いことだったのかを教えないからこの映画のラストシーンの様になるんじゃないかなぁって
感じました。
今の人達の中に悪いことをしたと感じることが無くなっていっている様に、それを教える人も居なくなって
いる、それを抑え様としている人が先にやってしまっている。
この作品は、如実にそれを表している感じがしてよかったです。
子供って何にも知らない人だから親がいろんな色に染めていくんだけれども、その親がまともな色なのか
どうか疑問ですよねぇ。
あるTV番組で小学生が言うには、道に落ちているゴミを拾いながら通学していたそうです。
それを見ながらタバコの吸がらを道端に捨てている大人がいた、と訴えていました。
多分普通に見ていれば「悪い大人」って感じるかも知れませんがそれを普通に親がやっていれば子供は、
それを見ながら育つ訳ですからそれが普通になっていく訳です。
この映画のラストシーンは、悪いことをしたのに「でもあれは、楽しかったよなぁ」なんて言っているとこ
ろで終わるんですけど、見ている親ってどう感じるのかなぁ?
自分は、あんな子には、育てない。って思っているんだろうなぁって感じましたね。
そのように育てていてもね。
車や自転車を店の入り口のまん前に置けば邪魔になるくらい判るじゃないですか。平気でそれをやる親に育
てられれば、子供は、平気でそれをやるよなぁ〜
あぁムカツク!!