『曖昧な未来、黒沢清』
2003-03-22

『アカルイミライ』のメイキング『曖昧な未来』だと思っていたけどちょっと違った気がします。
結局、ずぅ〜っと行けずにいたんですが「新・影の軍団」の舞台挨拶を観ようと思っていたのに『帰って来た刑事まつり』を観てから並んだらとても入れそうもない順番だった。
前売りも持っていたことだし今週で終わっちゃうから観に行こうかなって思っていたらこっちも黒沢監督自らのトークショーだったんですよ、「おいおい」と思ったけどなんとか入れました。

メイキングは、メイキングなんだけど、どっちかって言うと黒沢監督とは、って感じの映画だったんですねぇ
まぁ監督が藤井監督でドキュメンタリーを撮る監督だったのでそんな感じになっているんでだろうけど。
「ドキュメンタリーとフィクションの違いは、ない」って言っていたのがトークショーでも映画の中でも印象に残りました。
ドキュメンタリーとは、実際にある現実を撮って上手に嘘をつくこと
フィクションは、嘘を撮っていかに現実にあるように見せるか、だそうです。

トークショーは、浅井プロデューサーの司会進行で始まったのですが、最初に今真っ只中の戦争について話し始めたのですが黒沢監督も藤井監督も何しゃべっていいかって感じで話しが続かなくなっていました。(笑)
笑えたのが『アカルイミライ』を作る時の話しでプロデューサー一同、監督に
「わかりやすいのを作って下さい」と言われたそうです。
映画の中でも言われていました。
なのにジャンルの無い映画にしたいのに判り易いのって・・・
こわいなら「こわい」って映画にすればいいんだけど・・・
と悩んでいました。(トークのその場で)
あと、『アカルイミライ』は、『スイートホーム』の次に当たった映画なのに同期の監督が・・・
塩田監督の『黄泉がえり』は、ロングランしているし、清水監督の『呪怨』ヒットしているし、篠崎監督の『刑事まつり』は、売れているし、だからなぁ・・・
この言葉は、ツボにはまりました(笑)
『曖昧な〜』の意味は、この映画を観るとよく判ります。
撮る前に監督は、現場で出演者達と打合せをするのですがこの時に出演者に「どっちでもいいからこうして、どっちでもいいけどこう通って」とか出演者に任せることを多く注文(?)していました。
オダギリさんも最初は、判らなかったらしんですが最後の方では、「自分で考えないで動けばいいんだな」ってようなこと言っていました。
浅野さんは、すごいなぁって思ったのが もうすでにそうやって演じていたことですね、まぁオダギリさんは、初主演だし浅野さんは、売れている俳優さんだからあたりまえかな
監督は、映画を作るときに売れるには、浅野忠信さんでも出さないと・・・
って考えて選んだとか言っていました。
黒沢監督は、編集を自分でやっているみたいで編集についても語っていましたが、すごいシーンとかでも思いきって切ってしまうのって快感です。
てなこといっていました。
「それを切ったら意味が判らなくなりますよ」ってのまで切ってしまって予定より短くなってしまったりするそうです(笑)

で、ちょっとトークショー長くなっちゃったみたいなんですよ。
面白かったしもうちょっと聞いていたかったけどこの後に映画が始まりました。
通常で終電になんとか乗れるかなぁ〜
って考えていたのに・・・しっかりホテルに泊まることになりました。(;_;)
まぁいろいろ面白いこと聞けるからこれからもトークショーに行くんだろうなぁ僕は(笑)


参考にminiparaHPの解説です。

観た映画について
携帯メイン
パソコンメイン