『BORDER LINE』
2003-06-28
前田さんが いつ出てくるか、いつ出てくるかってくらいなかなか出てこなかった。
出てきたら、子供に対する感覚が僕もなんか似ていてムカツクんだけどなにもできない、とかホテルに入って泣いたり、と見ていて悲しくなるような役でした。
同じ感覚を持った周史を港で見つけた時は、結構嬉しかったんだろうなぁ。
父親の死の知らせを聞いて放心状態の時に付合っていた人にまた逢って付いて行っちゃうけど、車の中から周史を見た時は、逃げ出そうとしていた。
結局、周史に助けてもらえるんだけど はるか には、わからないんだろうなぁ。
でもそのあとの電話で「やり直せるかかな?」って言っているのは、やり直したいから、泣いたのも、そんな自分がいやだったからなんだろうなぁ。
「10年後にまた逢おう」って 死ぬなよ、って自分にいっているんだよね。
結構、考えさせられる内容の映画だった、で こういうのって好き。
途中途中にいる、ムカツク行動している人達。
それに対しての憤りがストレートに出なくてゆがんで出て行く感じ、なんか憤りが廻り回って自分に向かって行く感じがひとつひとつのストーリーにあるように思えました。
『BORDER LINE』4つのストーリーがそれぞればらばらに有ってちょこちょこっと繋がっていく。
一貫してある、親子についてのお話しなんだけど親に対して子に対してどのように理解していくのかってことが言いたいみたい何だけど、そんな事より一人一人のストーリーがそれなりに面白かったです。
黒崎の優しさや宮路の優しさ、相川の憤りやはるかのやり場のない憤り、それらを感じていく松田。
(相川は、交わらないか)
そんな、別々のものがひとつに繋がっていくところがなかなかいいです。
また、解説(プログラム)を見た後で映画を観るとちゃんと全部繋がるんだろうなぁと思います。