【邦画】「33 1/3 r.p.m」(さんじゅうさんかいてん)
1996年、カラー、92分
監督・企画・原作:木澤雅博

●あらすじ
1970年代、高円寺。高校を中退して上京し、浪人中の”僕”。学生運動をちょっとかじって、喫茶店にたむろし、夜はキャバレーでアルバイト。「何思って生きてる?」ってよく言われる。毎日が切なく、全てが中途半ぱだ!でも、どうしたら?−僕を取り囲む風景が変わっていく。喫茶店の常連だった活動家が逮捕され、伝説のシンガーだったという男は焼き鳥屋で酔いつぶれている。挫折感が漂い始めた・・・。ある日、キャバレーに新人りのホステス彩がやってきた。集団リンチから逃げていた僕を助けてくれた女性。あの日からずっと好きだった。でも、彼女のヒモはどうしようもない最低男。「絶対、守って見せる」って誓ったのに・・・。

ジャックスの「堕天使ロック」とともに、少年が駆けてくる。誰かに追われているらしい。「33 1/3 r.p.m」は、1970年代の高円寺で、少年が抱いた日々の思いを描いた70’s青春グラフティ。全編に流れる音楽は、伝説のグループジャックス、またはっぴいえんどがバックバンドとしてレコードデビューした遠藤賢司のほか、六文銭、あがた森魚、三上寛など22曲。いずれも時代のバイブルとなった和製ロック、R&B。1970年代は、CDもテレビゲームもなかった。生きるのに不器用だった。けれど、ひとの暖かさに満ちていたんだ!
観た映画について
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