〜聞け イスラエルよ!〜



序文(シェマー イスラエル)
イスラエルよ聞け。われわれの神、主は唯一の主である。
あなたは心をつくし、精神をつくし、力をつくして、
あなたの神、主を愛さなければならない。」(申命記6・4〜5)
「シェマー イスラエル」の命題は、
聖書のこのみことばよりの引用によるものである。
イェルシャライムの泣き壁に対面したそのとき、
だれがいつの時代に彫刻したのであるかは、知るよしもないが、
「シェマー イスラエル」とヘブル文字でしるされているのを見たとき、
それは閃光(せんこう)のように啓示的な強い印象となり、
ユダヤ民族の本質と出会ったような感動を受けたのであった。
わたしは四十年間にわたり、
イスラエルの回復、
イェルシャライムの平和、
平和の君であるメシヤの御来臨を祈り続けてきたのである。
この「シェマー イスラエル」との出会いは、
火に油を注いだごとく、
わたしの心をイスラエルを愛するように、いっそう激しく燃えたたせ、
「シオンの義が朝日の輝きのようにあらわれいで、
イェルシャライムの救いが燃えるたいまつの様になるまで、
わたしはシオンのために黙せず、
イェルシャライムのために休まない」(イザヤ書62・1)ようにかりたてるのである。
ここに収録した講演は、
イェルシャライム、イスラエル各地、ロンドン、京都シャローム・ハウスにおいて、
多くのイスラエル人に向って語ったものである。
それは主ご自身より受けし啓示であり、わが魂の叫びでもある。