舗装設計におけるライフサイクルコスト分析



舗装設計におけるライフサイクル・コスト分析
-最適化を探る-


翻訳・監修:NPO法人 橋守支援センター
2002年9月 110P


定価:8,000円+消費税
会員価格:6,000円+消費税


 本書は、「橋守支援センター」において公共構造物に対するライフサイクルコスト分析の勉強会で使用したテキストである米国 (連邦高速道路管理局)発行の著者:を勉強会を通じて翻訳したもので、翻訳・出版の希望をプロジェクト・リーダーの 氏に伝えた所、快諾を得ましたので、ここに翻訳本を発行する運びとなりました。

 現在、各方面でライフサイクルコスト分析による長期的な維持管理計画の立案を行っております。  本書が研究に少しでも役立てば、望外の幸せと考える次第です。

平成14年8月15日

特定非営利活動法人 橋守支援センター
        阿 部  允


目  次


第1章 序論
   規模
   用途
   細部項目レベル
   LCCAの推進
   一般的定義
   経済指標
   割引率
   組織的アプローチ

第2章 LCCAの手続き
   分析期間に見合った舗装設計戦略の立案
   性能機関と作業タイミングの決定
   エイジェンシー・コストの見積り
   ユーザーコストの見積り
      正常運行対作業区域
      ユーザーコスト率
      遅延原価率(時間の価値)
      衝突原価率
   支出動向図表の作成
   純現在価格の算定(NPV)
   結果分析
   設計戦略の再評価


第3章 工事区域ユーザーコスト
   工事区域ユーザーコスト
   工事区域の定義
   工事区域の特徴
   交通形態の特徴
      AADT(年間平均1日当たりの予測交通量)
      交通迂回路
      車輌の分類
      方向別時間当りの交通分布
   概念的分布
      平常運行状態
      渋滞(サービスレベルF)
   計算分析
      例題としてあげた工事区域の定義
      第1段階 未来年度交通需要量の算定
      第2段階 工事区域の方向別時間当り交通需要量の計算
      第3段階 道路容量の決定
      第4段階 ユーザーコスト構成要素の確認
      第5段階 各コスト構成要素の影響を受ける交通の数量化
      第6段階 減速による遅延の算定
      第7段階 VOC率選択と割り当て
      第8段階 遅延コスト率の選択と割り当て
      第9段階 車種クラスによる交通量の割り当て
      第10段階 各車輌クラスによる交通量の割り当て
      第11段階 工事区域ユーザーコストの総合計
      第12段階 迂回コスト及び遅延コストの決定

迂回
衝突コスト
      総論
      全般的衝突率
      工事区域衝突率
      衝突コスト計算の実例


第4章 リスク分析アプローチ
   リスクの定義
   リスク分析の定義
   リスク分析の必要性
   一般的アプローチ
      第1段階 問題の構造とレイアウト特定する
      第2段階 確率性を使って不確定性を数量化する
      第3段階 シミュレーションを分析する
      第4段階 結果を分析・解釈する
      第5段階 コンセンサス(総体的合意)による結論を出す
   リスク分析結果の説明

参考文献