Good Hour

礼拝メッセージ
2004年05月30日(日)  西森牧師
「大いに心を打たれ」 使徒言行録2章32−42節 


 イエス様が昇天した後、聖霊を求めて祈る120名の弟子はイエス様が語った『わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。――わたしを離れては、あなたがたは何も出来ないからである。』(ヨハネ15:5)という御言葉を痛感していたに違いありません。でもイエス様は、昇天する前に、不思議な御言葉を何度も語られたのです。『わたしが去って行くのは、あなたがたのためになるの。』(ヨハネ15:5)『わたしを信じる者は、わたしが行う業を行い、また、もっと大きな業を行うようになるの。わたしが父のもとへ行くからである。』(ヨハネ14:12)そう語られた理由は、次のことでした。三位一体なる唯一の神の第3の位各なる方、聖霊様が、全ての信じる者の内に住み、上に注がれ、共に働いて下さるようになるからです。聖霊なる神様は、イエス様が昇天してから10日後に、聖霊が与えられるとの約束を握り、自分の弱さを痛感しながら渇き祈り続けていた弟子たちの上に力強く注がれたのです。聖霊様とはイエス様と全く同質の助け主なる神様です。イエス様の救いの業を残らず私たちが体験するようにと働いていらっしゃるのです。聖霊様は謙遜な方です。私たちが悪しき思いを抱いたとしても、罪を犯したとしても、そこから離れず私たちが罪を悔い改めてイエス様の恵みに留まり続けるようにと働いていらっしゃるのです。聖霊なる神様は今共にいます。しかし、聖霊様が今日、自由に働いていないことを私たちは感じています。ですから、使徒言行録にあるような救いと奇跡と愛の業が都市全体に広がって行かないのです。今日の問題は、聖霊様がおられないことではなく、私たちの罪と鈍感さゆえに、聖霊様が働きにくくなっていることです。聖霊様が私たちの心、生活、家庭、教会、この地域で豊かに働くことができるように、今日、二つの御言葉によって心を調べ、悔い改めたいと思います。


 エフェソ4章30〜31節 「神の聖霊を悲しませてはいけません。あなたがたは、聖霊により、贖いの日に対して保証されているのです。無慈悲、憤り、怒り、わめき、そしりなどすべてを、一切の悪意と一緒に捨てなさい。互いに親切にし、憐れみの心で接し、神がキリストによってあなたがたを赦してくださったように、赦し合いなさい。」*聖霊様を悲しませていることがあるなら、悔い改めて祈りましょう。テサロニケ一 5章19節 「"霊"の火を消してはいけません。」 *聖霊様の悔い改めへの促し、御言葉へ従うことへの促しを消していると気が付くなら悔い改めましょう。そして、聖霊様の満たしと愛の火を求めましょう。


 聖書に「心を打たれ」この言葉は、二回出て来ます。一つはルカによる福音書9章43節です。それは、悪霊追放と癒しの奇跡への反応です。しかし、奇跡を見て心を打たれた者たちが、イエス様を十字架に付けよと叫ぶ群衆ともなるのです。奇跡を見て心を打たれても、深い所では変わらなかったのです。ペンテコステの日は違います。使徒言行録2章37節によると、人々はペトロの説教を聞き、聖霊の働きにより、「大いに心を打たれ」たのです。彼らは、罪を悔い改めて本当の救いとへ向かったのです。その日約3千名が救われます。聖霊様がまず私たちになさることは、罪を示し心を打つことです。次に、十字架の赦しときよめと救いを指し示して下さいます。心を打たれて悔い改めることによって、誰も奪うことが出来ない、聖霊様の清めと癒しと喜びを頂くのです。


質問
@あなたは、聖霊様を悲しませてはいませんか。
A聖霊様の火を消していませんか。
B今聖霊様によって、心が打たれ、悔い改めへ導かれていることを、告白して祈り合いましょう。



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