腰痛の原因と対処 <腰痛症への注意事項> 腰痛症の原因には 骨や関節、筋肉などの疾患や障害のほかに 腎臓、肝臓、膵臓、卵巣、子宮、大腸など 腹部臓器の疾患や障害も少なくありません。 内科や婦人科などで |
重篤な疾患の有無を確認することが優先されます。 専門医科の各種検査で特に異常が無かったときに 接骨院などでの受療を考慮しましょう。 <腰痛とは> 腰痛とは、腰部、臀部での 痛みや怠さ、痺れなどの不定愁訴の総称です。 背部、腰部、臀部での筋肉や関節の緊張が長引くと 自律神経系や体性神経系の働きが低下し 胸痛、胃痛、食欲不振、月経不順、下痢、便秘など 内臓内分泌器の機能低下の症状が現れます。 また、外反母趾、膝関節症、坐骨神経痛など 下肢全般の機能低下の症状も現れます。 <腰痛の種類と解消法> 腰痛には幾つかの種類があり、それぞれに解消方法が異なります。 ・筋疲労性腰痛 背部、腰部、臀部の筋肉の疲労が原因の腰痛症です。 長時間の窮屈な姿勢や無理な動作などにより 背中や腰、臀部の筋肉が疲労し、痛みが現れているものです。 疲労した筋肉を入浴やホットパックなどで温めながら 運動や体操、マッサージなどで軽く動かすと解消されます。 このとき、注意しなければならないことは 疲労した筋肉は柔軟性が低下しています。 強引なストレッチや過度のマッサージなどを行えば 筋肉や靭帯などの周辺組織を傷害してしまうことがあります。 温めて、筋肉の緊張を取り除いてから 柔らかなストレッチや、マッサージを行いましょう。 ・筋筋膜性腰痛 急激な動作や高負荷な動作、局所的な外力などにより 筋肉や筋膜などが傷害され、痛みが現れているものです。 入浴や体操など、温めて動かしてしまうと症状が悪化します。 テーピングなどによる患部の安静と冷湿布の施行など 腰部捻挫に準じた治療が必要です。 ・骨関節性腰痛 脊柱や骨盤、股関節の捻じれなどが原因の腰痛症です。 習慣や環境、片寄った姿勢や作業内容により 骨格自体が捻じれて歪んでしまっている状態のもので 神経や血管が、圧迫や絞扼されて痛みが現れているものです。 体操やマッサージだけでは、一時的な効果しか望めません。 骨盤骨格矯正などの全身調整が効果的です。 ・内臓反射性腰痛 飲酒や過労、睡眠不足などのストレスにより 内臓機能が変調し、神経反射性の痛みが現れているものです。 経穴や経絡刺激など、自律神経系への施術が効果的です。 食事内容や生活習慣の改善を並行して行いましょう。 <腰痛体操について> 腰痛の予防や改善のための体操法には、多くの種類がありますが 腰痛の症状や原因に応じた体操を行うことが大切です。 片側性の痛みの場合は 背骨や骨盤の歪みが原因のことが多いです。 腰を捻ったり回したりする運動や体操をメインに行いましょう。 ただし、歪みには方向性があります。 できれば専門家のアドバイスを受けましょう。 両側性の痛みの場合は 筋肉や内臓の疲労が原因のことが多いです。 前後左右に曲げ伸ばしする運動や体操をメインに行いましょう。 ただし、内臓の疲労が原因の場合は 内臓に負担をかけないように、運動や体操は控えましょう。 <腰痛ベッドについて> 腰痛対策のベッドにはいくつかの種類がありますが 腰痛の種類によって、マットの硬さや寝方が変わってきます。 背骨や骨盤の歪みによる腰痛には 高反発の硬めのベッドが適しています。 うつ伏せに寝ると効果的です。 筋肉や内臓の疲労による腰痛には 低反発の柔かなベッドが適しています。 仰向けや横向けに寝ると効果的です。 腰痛の根本的な対策としては 机や椅子の高さ、立ち位置の変更など、作業姿勢の見直しや 十分な睡眠を取り、暴飲暴食を控え、内臓への負担を軽減するなど 作業環境や生活環境全体の改善が必要になります。 日常の行為、行動、習慣などを見直し 改善できるところから修正していきましょう。 お気軽に、お問い合わせください。 |