五十肩の原因と対処 五十肩とは 50歳代以降に現れる肩の障害のことです。 転倒や衝突などの明らかな原因がないのに 急に肩が痛くて動かせない等の症状が特徴です。 40歳代に現れた場合は、四十肩とも呼びます。 一般的には 原因不明の肩関節の疼痛性障害とされますが 実際は、肩関節捻挫をこじらせて 長期化、重症化しているものと言えます。 40代から50代にかけての生活面の特徴として 子育て中~後期での家事や社会活動の増加 親族の介護移行期での生活援助の発生など 心身の負担が急激に高まる時期でもあります。 忙しさの中で、肩を挫いたことに気付かず 気付いていても、適切な対応ができないまま 数日後に急に痛みが憎悪することになります。 五十肩の発症直後のものは 単なる肩関節の捻挫にすぎません。 正しく対処していれば 2~4週間程度で完治するはずのものです。 にもかかわらず、完治までに なぜ、数か月以上も要するのでしょうか? 理由は、二つ、有ります。 一つ目は 正しく対処できていなかった、というものです。 関節捻挫の急性期には、患部の安静と冷却が必要です。 しかしながら 生活環境や職場の状況で、しかたなく動かしてしまったり 善意の助言や思い込みで、なんとなく動かしてしまったり 患部の安静が保てず、冷却も不十分なままで 炎症状態が継続してしまっているものです。 二つ目は 肩関節の特別な構造によるものです。 肩関節は膝関節のような広大な関節面も無く 股関節のような強固な支持構造も有りません。 ティースプーンほどの関節窩と、ピンポン玉ほどの関節頭が 柔らかく触れ合っているだけの関節です。 周囲の筋肉と腱の緊張だけで その位置を保持しているにすぎません。 前後左右に自由に動かせる関節だから また、簡単に壊れてしまいます。 無理な姿勢や過度の動作で受傷した肩関節に 正しく対処できないまま、時間が経過し 骨の変形や腱の肥厚、筋肉の協調性の喪失など 関節自体の構造や動き方が異常をきたし 症状が長期化しているというのが実態です。 五十肩の治療には 肩関節の構造的な異常を整えながら 損傷した組織の修復を促すような施術が必要です。 お気軽に、お問い合わせください。 |