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家庭用低周波治療器の効果的な使い方


 


家庭用の小さな低周波治療器でも

症状に合わせて適切に使用することで

医療用の大型の低周波治療器と

同じ効果が得られます。







 

一般的な家庭用低周波治療器には


・たたく (2~8ヘルツ)

・もむ (40~50ヘルツ)

・さする (100~120ヘルツ)


などのモードが搭載されています。

これらのモードを適切に使い分けることで

様々な有用な効果を得ることができます。







たとえば、肩こりや腰痛の場合



特に痛みを感じる箇所には

鎮痛効果のある

「さする(100~120ヘルツ)モード」が

効果的です。


その周囲の痺れや怠さを感じる箇所には

マッサージ効果のある

「もむ (40~50ヘルツ)モード」が

効果的です。



しかし

痛みのある箇所に

「たたく(2~8ヘルツ)モード」や

「もむ (40~50ヘルツ)モード」を使用すると

痛みが憎悪することがあります。


痺れや怠さに対し

「さする(100~120ヘルツ)モード」は

あまり効果がありません。


注意しましょう。







また、腱鞘炎や変形性膝関節症の場合



痛みのある関節部分には

鎮痛効果のある

「さする(100~120ヘルツ)モード」が

効果的です。


その周囲の関節を動かす筋肉には

マッサージ効果のある

「もむ (40~50ヘルツ)モード」が

効果的です。



しかし

痛みのある関節部分に

「たたく(2~8ヘルツ)モード」や

「もむ (40~50ヘルツ)モード」を使用すると

痛みが憎悪することがあります。


その周囲の関節を動かす筋肉に対し

「さする(100~120ヘルツ)モード」は

あまり効果がありません。


注意しましょう。







基本的に


痛みには、鎮痛効果のある

「さする(100~120ヘルツ)モード」が効果的です。


周囲の関連する筋肉には、マッサージ効果のある

「たたく(2~8ヘルツ)モード」や

「もむ (40~50ヘルツ)モード」が効果的です。







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家庭用低周波治療器の各設定モードを使い分けることで

整形外科や接骨院で行われている通電療法と同じような効果を

得ることができます。



しかし、家庭用低周波治療器の高機能化により

リズムや周波数が自動的に変化する機器が多くなりました。


リズムや周波数が変化すると

それぞれのプラスの作用とマイナスの作用が打ち消し合い

「治療効果」が無くなってしまいます。


このような機器の場合には

搭載されている様々な設定モードは、あまり意味がありません。

自分にとって気持ちの良いものを選びましょう。







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低周波や中周波などの通電療法の治療効果は

大きく二つに分けられます。





一つめは、知覚神経を刺激して鎮痛効果を得ることです。

関節捻挫、腱鞘炎、筋挫傷など、組織の損傷による痛みや

頚腕症候群、坐骨神経痛など、神経の痺れ感に適用します。


このような鎮痛効果を得るためには

50ヘルツ以上の高めの周波数で

通電感はあるが筋肉は動かない程度の弱めの設定が必要です。

リズムは特に関係ありません。

心地良い設定を選びましょう。


痛みのある部分を挟むように電極を当てます。





二つめは、筋肉を刺激してマッサージ効果を得ることです。

肩、背中、腰の疲労性の筋肉痛や

下肢の浮腫みなど、血液やリンパの循環障害に適用します。


このようなマッサージ効果を得るためには

1ヘルツ以下のゆっくりとしたリズムで

筋肉は動くが痛くはない程度の強めの設定が必要です。

周波数は特に関係ありません。

心地良い設定を選びましょう。


筋肉の中央部分を挟むように電極を当てます。





リズムや周波数が変化するタイプの機器では

それぞれの使用目的に応じて通電の強さを調節しましょう。



>> 通電療法テキスト



注)ツボ刺激を目的に行う場合
  瀉法は強刺激、補法は弱刺激が基本ですが
  体質、体調、病状によって、刺激部位や刺激量が変化します。
  できれば、鍼灸師のアドバイスを受けましょう。



>> 全身の経絡経穴図







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通電療法のEMS効果について


EMS(Electrical Muscle Stimulation)とは

電気によって、強制的に筋肉を動かす方法です。


医療現場では

脳梗塞などで筋肉が麻痺した方々へのリハビリ治療や

骨折や捻挫の治療期間の短縮のためなどに活用され

大きな効果を発揮しています。



筋肉は動かさなければ徐々に痩せていきます。

EMSで強制的に筋肉を動かすことで

麻痺した筋肉の廃用性萎縮が予防できます。


また

筋肉が動くことにより、血液やリンパの流れが改善されるため

骨や靭帯、神経などの、障害された組織の修復が促進されます。


さらに

筋肉の動きに意識を合わせることで

中枢神経路や抹消神経路の再構築が期待されます。
















通電療法のEMS効果の応用に

EMSダイエットトレーニングがあります。



上腕、大腿、下腹部など

特定の部位に集中的にEMSを行うことで

短期間での痩身効果が得られます。


痩身を目的に行う場合は

筋肉が動きさえすれば良いので

リズムや周波数が変化するタイプの方が適しています。



また

筋肉の動きを意識することで痩身効果が高まります。


舞踊や音楽療法にみられるように

身体の動きと脳の意識が同調することで

自律神経や内分泌の働きが活性化し

基礎代謝や新陳代謝が高まります。


EMS機器による筋肉の動きを意識することは

筋肉の運動によるエネルギー消費だけでなく

脳や内臓を含めた身体全体のエネルギー消費を増加させます。



>> 音楽に合わせて筋肉を動かす設定のある機器




家庭用低周波治療器は

日常的なメディカルメンテナンスやボディケアに

必須のアイテムと言えるでしょう。