(目の前にある扉を貴女は軽くノックしました)
開いてるぜ。
俺は鋼の守護聖ゼフェル。
おめーは?
ふ〜ん。
っていうのか。
まっ、おめーには似合いの名前ってとこか?
まあ、立ち話も何だからよ、その辺に適当に座ってくれよ。
誰か、俺にミネラルウォータ。
で、こいつには何か適当に持ってきてくれ。
さてと。
一応女王補佐官から話は聞いてるけどよ。
な〜んか俺に聞きたいこと、あるんだって?
おめーも物好きだよな。
わざわざこんなところまで足を運んでくるなんてよ。
ご苦労なこった。
まあ、俺も今結構時間空いてるし、ちょっとだけだったらつきあってやるぜ。
で、俺に聞きたいことって何だ?
はあ?
何だ、そりゃ。
何だってそんなこと聞きたがるんだよ?
人がどこで寝てようがおめーには関係ねえだろ?
人のこと、色々詮索するんじゃねえよ。
・・・・・・・・・・・・。
あ〜、俺が悪かった。
別におめーのこと非難した訳じゃねえよ。
だからそんな変な顔するなよな。
俺がおめーに何か悪いことしてるみたいじゃんかよ。
だ〜、俺が悪かったっつってんだろう。
だからそんな顔すんなよな!
これだから女って奴は・・・。
うるせえし、面倒くせえし、イヤになっちまうぜ。
とにかく!
俺が一番昼寝しやすい場所を答えればいいんだよな?
それだったら答えるのは簡単だぜ。
俺が一番よく利用するのは、クラヴィスのおっさんの所の森だな。
どうしてかって?
そんなんまで説明しなきゃだめか?
クラヴィスのおっさんの所ってよ、滅多に人が近づかねーんだよ。
静かで誰にも邪魔されねえ場所って訳だ。
そう、あの口うるさい金ぴか野郎でもあんましやってこねえ。
それとあの赤毛のおっさんもな!
へへ、口やかましい奴らがあんまし来ねえ場所ってこった。
金ぴか野郎が誰かって?
おめーそんなことも判んねえのかよ?
口うるさくて鬱陶しいくらいぴかぴかしてる奴って、一人しかいねえだろ?
あん?
そんなんじゃ判んねえだと?
。
おめー、もうちっと周囲を観察する目、鍛えた方がよくねえか?
口うるせえのはジュリアスのおっさんに決まってんだろ?
いっつもいっつも威張りちらしやがって、むかつくおっさんだぜ。
この間も俺がちょっとばっかし外に行ってたからってよ、小言の嵐だぜ?
いい加減にしろってんだ!
ああ、悪ぃ悪ぃ。
ついムキになっちまったな。
赤毛のおっさんは誰だか判るってか?
まあ、そうだろうな。
俺たちのなかで赤毛っていや〜オスカーのおっさんしかいねえしよ。
あいつもジュリアスと一緒でよ、口うるさくて仕方ねえ。
あん?
おっさんはねえだろうって?
でもよ、融通がきかねえ奴なんて、立派なおっさんだと俺は思うぜ?
。
おめーはそう思わねえか?
話がすっかりそれちまったな。
えっと、何の話だったっけか?
ああ、そうだそうだ。
俺が昼寝する場所についてだったよな?
まあ、一番誰にも邪魔されねえ場所がクラヴィスのおっさんのとこって訳だ。
たま〜にクラヴィスのおっさんとかオリヴィエの奴に会っちまって驚くこともあるけどな。
それでよ、あそこの森って、不思議に落ち着けるんだぜ?
あそこの森ってよ、ちょっとばかし居心地がいいんだ。
ついつい昼寝をしちまいたいって思うくらい、雰囲気がいいんだ。
なあ、 。
おめーも興味があるんだったらよ。
今度一緒に行ってみねえか?
あ、変な誤解はするなよ?
一緒に昼寝しようって誘ってる訳じゃねえぜ?
単にその場所見たくねえかなって思っただけだ。
あそこの雰囲気って、実際行ってみねーと判んねえことだし。
それに、あそこに一辺、おめーを連れて行ってみたいって思っただけだぜ。
お?
何でそんなに顔、赤くしてるんだよ。
もしかして、おめー、そんな風に思ったのか?
え?
マジかよ。
ははは、仕方ねえ奴だな、 、おめーもよ。
まあ、どうしてもって言うんだったら、仕方ねえ。
俺も一緒につき合ってやるぜ。
そん時はジュリアスの野郎には内緒だぜ?
あいつに知られちまったら、安心して昼寝ができなくなっちまう。
おめーもそんなことになっちまったら嫌だろ?
じゃあ、今度おめーの暇な時にでも俺んところにきてくれや。
ああ、いつでもいいぜ。
、おめーの気が向いた時につきあってやらあ。
そうそう、そん時はそんな格好ではくるなよな?
もっと動きやすい服装の方が昼寝するにも何するにも便利だぜ。
俺と一緒にいたけりゃ、そこんとこ忘れるなよ!
じゃあ、そん時まで。
とりあえず、あばよ。
END