波が残した 白い貝殻
耳あてがえば かすかみ響く
遠い記憶が
昔 母のお腹にいた時
寂しいことは 何もなかった
安らぎの中 ゆらりゆらりと
今は 涙こぼれるの
人恋しくて
どこにいるのか 母は遠くへ
飛び立つ鳥に 聞いてみたけど
返事もなくて
何故に 人は孤独になる時
母の姿を 想うのでしょう
蒼い海原 ひとりたたずみ
波が 静かに寄せ来る
想い残して
頬に感じた ぽつりぽつりと
鉛色した 空のどこかで
母が泣いてる
願い ひとつ叶うのなら
一目だけでも 逢わせてください
私を想い こぼした涙
傘も 差さずぬくもりを
胸に抱きしめ
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