熊野三山(さんざん) 見守る港
霧がゆらめく 古座の町
無線つないで 話した声が
今もこの耳 離れない
友よ おまえの
友よ おまえの
叫びが聞こえる 海鳴りか・・・
海を塞いで 漂う帳(とばり)
潮の匂いも 霧の中
風に流され 時をも止めて
想い濡らして 泣かせるぜ
友よ おまえに
友よ おまえに
霧笛の祈りは 届くのか・・・
海に呑まれて 眠れし者が
神に呼ばれる 時がある
伝説(つたえ)信じて たたずむ俺に
波の音だけ 絡みつく
友よ おまえの
友よ おまえの
姿は波間の まぼろしか
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