夢待ち港 


                     出船入船 賑わう蔭で
                     肩を震わせ 泣いた女
                     持って帰るよ 待ってておくれ
                     夢という名の 手土産を
                     俺とお前の 俺とお前の
                     夢待ち港


                     ひとり残した 雨降る岸壁(きし)の
                     霞む灯りも 遠くなる
                     海が漁師(おとこ)の 仕事場なのさ
                     言って聞かせる胸のうち
                     帆綱(つな)も泣いてる 帆綱も泣いてる
                     夢待ち港


                     荒れた漁場へ 舵取る俺の
                     胸にお前の 守り札
                     ぐっと握って 掛け声かけりゃ
                     しぶき弾けて 波の華
                     海に祈りの 海に祈りの
                     夢待ち港





トップへ
トップへ
戻る
戻る