川明かり 


                    夕焼け染まり 日が暮れて
                    カラスは塒(ねぐら)に 帰ります
                    街の灯にじむ 裏通り
                    心寄せ合い 生きてます
                    夢ばかり 追いかけて
                    夢にさえ 捨てられて
                    まるで川明かりのように
                    ぼんやり光を追いかけて
                    止まり木頼る 薄化粧
                    ふらりふらりと 生きてます


                    道行く人は 襟立てて
                    北風に向かい 帰ります
                    街の灯消えて 裏通り
                    心細げに 生きてます
                    行くあても ないけれど
                    待つ人も ないけれど
                    まるで川明かりのように
                    ほのかな光を追いかけて
                    部屋の鍵を 握り締め
                    ふらりふらりと 帰ります


                    男名前の 表札に
                    合鍵を渡す 人もない
                    明かりを消せば 寂しくて
                    流す涙は もう無いわ
                    強がりの人生と 
                    わからずに 言うけれど
                    まるで川明かりのように
                    ぼんやり光を追いかけて
                    女一人じゃ 辛いけど
                    ふらりふらりと 生きてます





トップへ
トップへ
戻る
戻る