突棒(つきんぼ)野郎 


                    銚子母港を 荒波切って
                    モリを一本 片手で担ぐ
                    俺と親父の 心は一つ
                    旗魚(かじき)探して 鉢巻締めて
                    三代続いた
                    あぁ・・・ 突棒野郎


                    今日は一丁 房総沖へ
                    茶碗ぶつけて 冷酒あおる
                    牙を担いだ 赤銅腕が
                    いくぜどでかい 真旗魚(まかじき)めがけ
                    命の遣り取り
                    あぁ・・・ 男の稼業


                    船がきしむぜ 旗魚が踊る
                    俺と闘う 幸せものよ
                    舵は任せる 獲物は俺が
                    拳(こぶし)突き上げ 二人で笑う
                    突棒野郎に
                    あぁ・・・ 夕陽が燃える


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