満開の桜に 旅立つ
急いで満開になった3月27日、孫殿を駅まで迎えに行く。
2歳の子に桜の満開の素晴らしさをどう感じてもらおうか?
そこに、長い闘病の義兄が逝ったと姉から電話が入った。
この満開の桜は、旅立つ義兄を華やかに送るために大急ぎ
で満開になってくれたのか。
諾々と手を動かし、笑顔をたたえ、不器用でポツポツと
話をして、周りのみんなに慕われていた、義兄を想う。
三歩と散歩道
Vol.199 sanpo1
2021年4月 1日
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0:2021年3月31日 7時29分 義兄の住まいに近い小さな公園に、満開の桜
翌28日に家をたって、姉の家に向かう。
電車の中で始まる長い時を、缶ビールを想い酒にして、闘病を共にした姉の
苦労と心の傷みと、多くはない義兄との出会いや、酒盛りを振り返る。
高校生で16歳になった頃、自動二輪免許実技試験の前日、小さな駅前にある
義兄が働いていた自動車整備店に行き、そっと相談すると売り物のスクーター
を出してくれて、これで練習をと、見守ってくれた。
あれは初めて2人で話をした時だった。
夜遅くまで故人の話をして、同じ家で寝て、湯灌でいいお顔・男になって、
お通夜も、葬儀も、白くなった骨上げ、精進落としも済んだ、翌朝、重い身体
と心を持て余して、軽い散歩に出ると、小さな公園があって、そこに満開の桜
があった。
義兄さんは、この桜を見て、いったかな。
家に帰りついた翌朝、さくらを見に出かける。
今年の桜は、あっという間に咲いて、急ぎ足で満開を過ぎて、赤みを帯びて
残り香を漂わせている。
「おいよ、ちょっと遅くなったが、見に来たよ」と声をかける。
今年の桜は、このように赤みを帯びた桜だったのか、なみださくらか。
1: 2021年4月 1日 9時34分 長月への小道から 長月公園へ
2: 2021年4月 1日 9時34分 長月への小道から かずさの道へ
3: 2021年4月 1日 9時40分 かずさの道 東2丁目
4: 2021年4月 1日 9時48分 かずさの道 東2丁目
5: 2021年4月 1日 9時48分 かずさの道 東2丁目
6: 2021年4月 1日 9時54分 かずさの道 南5丁目
7: 2021年4月 1日 10時 3分 かずさの道 南5丁目
8: 2021年4月 1日 10時 9分 かずさの道 東2丁目
軽いお昼の後、レンズを300mmに変えて、もう一度さくらに会いに行く。
9: 2021年4月 1日 14時16分 かずさの道 東2丁目
10: 2021年4月 1日 14時17分 かずさの道 東2丁目
11: 2021年4月 1日 14時23分 かずさの道 東2丁目
12: 2021年4月 1日 14時23分 かずさの道 東2丁目
13: 2021年4月 1日 14時28分 かずさの道 東2丁目
14: 2021年4月 1日 14時29分 かずさの道 東2丁目
15: 2021年4月 1日 14時35分 かずさの道 東2丁目
16: 2021年4月 1日 14時39分 かずさの道 南5丁目
17: 2021年4月 1日 14時42分 かずさの道 南5丁目
18:2021年4月 1日 14時57分 村田川 番場