PC Tips ●

【 フリーズとビジー 】


パソコンで作業をしていると、マウスやキーボードに反応しなくなる事があります。
俗に 『 固まった 』 とか 『 フリーズした 』 といわれる現象です。

原因は、PCやソフトの環境、使い方で変わりますのでそれこそ「人それぞれ」です。

ここでは フリーズした時の対応方法とフリーズに良く似た「ビジー」について説明します。

●フリーズとビジーの違い

一般に同じように扱われていますが、厳密に言うと別の状態を指します。

フリーズ : PC(またはソフトやOS)のエラーでOS(Windows)が機能を停止した状態

ビジー : PCが情報を処理出来ない状態になり、次の操作が出来ない状態

さらに、ビジーの状態には2通りあります。
復帰できるビジーと復帰出来ないビジーです。

復帰できるビジーは一時的に処理が集中した状態や、応答に時間のかかる作業をしている場合に起こります。
ネットワークからの切断時に長い時間応答を停止したりする事があります。

復帰出来ないビジーは、なんらかのエラーによって正常に処理が終わらなくなり、同じ処理をずっと繰り返している状態(無限ループ状態)や、正常に処理が終わらないまま強制的に終了されたプログラムのせいでOSに一時的な不具合が発生した場合などに起こります。
このあと「フリーズ」する事がほとんどです。

完全にフリーズしてしまった場合は本体の電源ボタンで電源を切るしか方法はありません。
フリーズかビジーかを判断してからおこなって下さい。

復帰できるビジーの場合は、そのまま待つことで解消されます。
場合によっては4〜5分後に普通に動き出す場合もあります。

●対処法

PC本体には必ず ディスクアクセスランプ が付いています。(ノートPCにも付いています)

ほとんどのPCでは電源ランプのそばにあります。
ソフトを起動したりファイルを開いた時に チカチカと点滅したり、点きっぱなしになったりするので、見ればわかると思います。

このランプが点いている時には絶対に電源ボタンで終了してはいけません。
最悪の場合ハードディスクが壊れてしまいます。
ランプが点いている時(点滅も含む)はディスクに書き込みや読み込みのアクセス中ですからしばらく待ちましょう。
復帰できるビジー状態の可能性があります。

2〜3分待っても同じ状態で、何の操作もできない場合や、ディスクアクセスランプが消えているのに何の操作も出来ない場合は、まず次の操作をおこなって下さい。

[Ctrl]キー [Alt]キー [Delete]キー の3つを同時に押す。

これらのキーは、必ず同時に押す必要はありません。
最終的に3つのキーが押されていればOKですので、「[Ctrl]キーを押したまま[Alt]キーを押し、そのまま[Delete]キーを押す」 という操作でも問題ありません。
※ 最初に押すキーは、必ず[Ctrl]キー にして下さい。 ( 誤操作の危険がある為 )

現在起動しているプログラムの一覧が表示されます。

◆ 何度やっても反応が無い場合はフリーズしています。
ディスクアクセスランプが点いていないことを確認してから電源ボタンを4〜5秒間押し続けます。
※間違っても電源コードを抜いたりしないで下さい。
電源が切れたら、メモリーをクリアする為10秒ほど待ってからもう一度電源を入れて下さい。

◆ 青い背景のエラーが表示された場合は、復帰出来ないビジーの可能性があります。
とりあえず どれかのキー(何でも良い)を押して復帰できるか確認します。
元の画面に戻ったらもう一度 3つのボタンを押してみます。
何度やっても同じ画面が出る場合は復帰出来ないビジーになっています。
その場合、青い画面になったらそのまま 3つのボタンを押して再起動します。

◆ リストが表示された場合、このまま復帰できる可能性があります。
リストの中に[応答なし]となっているプログラムが無いか探してみて下さい。
あった場合は、選択して[終了]させます。
それでもダメな場合はもう一度リストを表示させて[応答なし]のプログラムが無くなるまで繰り返して下さい。
無くなったらWindowsを再起動させます。

 

再起動や終了に時間がかかる場合がありますので、少なくとも1〜2分は待ちましょう。
ディスクアクセスランプが点いている場合はそのまま待てば再起動できます。
消えているのに何分待っても再起動出来ない場合は、フリーズしていますので、電源ボタンで終了して下さい。

 

●フリーズさせないために

おかしいかな? と思ったら、とにかく再起動しましょう。
内部エラーが深刻になる前なら再起動できる可能性があります。

青い画面のエラーが出た場合も、とにかく通常画面に戻って再起動しましょう。

システムリソースや CPUメーターなどを表示できるソフトを起動して、前兆を知る事で回避できる場合もあります。
システムリソースが少なく(残り10%近く)なったり、何も作業をしていないのにCPUメーターが常に100%になっている状態では、フリーズするのも時間の問題です。