Software [motion dive 3] : development [digital stage]
written by motordrive

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※スナップ中の映像素材は、添付のものでなくmotordriveのものです。



motion dive3 First Impression (発売前のベータでレビューしたものです)

VJ(ていうかあくまで僕か?)にとっての最も気になるポイントは、操作性とパフォーマンス、そして特殊機能的なプレイサポートだったりする。まず操作性という観点から見ていくことにしよう。
画面を立ち上げると分かると思うけど、パッと見ると想像してたよりもVer2のイメージと変わってない。そのおかげで基本的な操作方法に関して、既存ユーザの僕が戸惑いを感じることはゼンゼンなかった。ヘルプやマニュアルは読んでないんだけど(までできてない時期だから^ ^;)、VJさんなら殆ど全機能の想像が付くデザインだと言える。ただ基本的に変わってないといいつつも、触っていくうちに細かな工夫はかなり丁寧に凝らされてるのがわかる。

まず一番のポイントはデザインプレックスにも書いたけど、ABロールとファンクションモードの統合だ。Ver2ってこの二つって独立してたでしょ?ほら、ABロールだったら、画面のターンテーブルに下の映像ライブラリからドラッグアンドドロップした二つの映像をおいて、フェードやワイプでプレイって形・・・それをスイッチングプレイ(ファンクションモード)に切り替えるとターンテーブルが消えて今度は一列の映像バンク(下の映像ライブラリとは別構成)が現れるので、そこからネタを選んで再スタートって感じだった。これじゃどうしても、プレイの流れ的に頭の中では仕切り直し的な感じになっちゃうんだよね。しかしこの少々ぎこちなかったモード移行のスタイルはしっかり改善された(^ ^)。

ファンクションモードはボタンモードというものに進化。これは画面右下のモード切り替えボタンを押した瞬間、下の映像ライブラリのサムネイル自体がボタン上のシンボルに変化してファンクションキーが割り振られる。ABロールは画面上出たマンマ。狙いのネタのファンクションキーを押すと、アクティブなほうのABロール・ターンテーブル上に送り込まれ、あくまでターンテーブルを通してスイッチングされる形となる。こうなるとどのネタがどこにあるかっていうことも一種類の映像ライブラリだけ憶えておけばいいし、モード移行も全く違和感を感じない。モーションダイブ2を使いこなしていた人であればあるほど実感できる優れた操作改善だ(^ ^)。
それからワイプの動きがかなり機敏、且つ効果的になった。パンパン押すと既にワイプ途中の状態であっても、更にその映像にカブってワイプがかかるため、メタ的な雰囲気を出してくれて面白い(^ ^)。個人的には、演出を考えつつ色んな種類のワイプを使ってツナいでいくというやりかたが1番motion diveの特徴が現れるVJプレイだと感じている。motion diveはワイプ・スイッチングのバリエーションがかなり豊富で、この機能に相当コダワっているように感じるからだ。

その他、細かい点をあげれば、映像全体のフェードアウトバーが画面中央について感覚的に意味が分かり易くなったり、全機能のコントロールにアイコンマーク付きのプルダウンメニューが採用されたり、テキストレイヤーには動きと文字の現われ方を確認できるプレビュー画面がついたり、と沢山の改善ポイントがある。意識せずに使っていても、「うーんなんかよく分からんけど随分プレイがスムーズになったような気がするなあ」と感じさせるだけの配慮がなされているわけだ。


みんなに分かり易いインターフェース。

さて次はプレイ用の新機能(編集機能はまだね)について説明しよう。詳しい内容は後にまわすとして、そこにあるのは3つの特殊機能をもつ映像レイヤーだ。ご存知テキストレイヤーはリアルタイムにモーションテロップを流すレイヤーで、アクションレイヤーは勝手に適当な言い方をさせてもらうと飛び道具映像用レイヤー(^ ^;)、もしくは合成用映像レイヤーというスタンスにあたるもの、そしてエフェクトレイヤーは最終的に表示されている映像に対し、特殊効果をかけるレイヤーだ。

下から順番にみていこう。テキストレイヤーはもうmotion diveのオハコというべき、高性能リアルタイムテロップ機能だよね。これを利用したいがためにmotion diveから離れられないユーザも少なくない筈。基本的な能力はVer2.から全てしっかり受け継いでおり、勿論モーションパターンは増えてるし、美しい日本語フォントもデフォルトで内蔵されパワーアップが計られている。まあフォントについては、Ver2.でもFlashを使えば自分で日本語フォントを内蔵したモーションパターンを作ることもできたけど・・。やはりFlashを使い慣れない人には壁だったしね。
大きく変わったのはパフォーマンス画面に送り出す前に出力結果を確認できるプレビュー画面が追加されたことだろう。実は以前のバージョンじゃ、予め準備してなかった文字列を突然使うとき、使用するモーションパターンが何行まで対応してるか、一行に何文字入るかよくわからないまま送り出さざるを得なかったから、リハ無しで出しちゃうと文字がどっかで切れたり最後の行が欠落してしまうケースも少なくなかった(経験者^ ^;)。
というわけで今回はそんな心配はいらないわけだ。それから今回もモーションパターンはやはりFlashで作られているみたいだから、前回同様、Flashに詳しい人は自分で新しいパターンを自作することができるはずだ(^ ^)。それから使ってて気が付いたんだけど、今回、使い方によっては強力な機能が追加されてた。フォームに打ち込まれている文字列を、テキストレイヤー表示中に変更してみよう。なんとフォームで編集してる様子がそのまま画面に反映されるのだ!簡単な例を挙げれば、モーションパターンを選んで文字は空っぽのまま表示する。それからフォームに狙いの文字列をタイプしていくと、画面上に直接、タイプライターで文字を打っているような状態で画面に文字が現れていく(しかもちゃんとモーションしながら)。タイプミスとかしたらかっちょ悪いかもしれないが、この動きもマクロ記録されるのでキレイに打ち込めたプレイを再生するやり方だってオーケーだ。

きれいな日本語表示

片側ムービー、片側テキストレイヤーだ。

アクションレイヤーに行ってみよう。こいつはよく使う素材をテンキー(バンク付き)に割り当てておくものだ。ここぞというときに、映像ライブラリのタブを切り替えてちゃあ当然間に合わない。そのためバンクは反射的に指が飛ぶテンキーに割り当てられている。(テンキーのないノートは普通に数字キーですね)。勿論それだけじゃない。以前ABロールでの映像のミックス時にあった掛け合わせのオプションボタン(加減算や乗算)が画面上なくなっているのに気がついたかな?この機能はアクションレイヤーの映像に移行しているのだ。アクションレイヤーに登録された映像に関しては、プレイ中でのミックス方法の変更は勿論、各ムービー1コ1コに対してあらかじめデフォルトのミックス方法をセットしておけるようになった。以外とこのムービー1個1個に対する設定機能を持ってるVJソフトって少ないけど、このネタはマスク専用に、とか減算させてのかぶせ専用だ、とか利用目的を持ってネタ作りをしてるVJさんには実際便利なのですよこの機能は(^ ^)。あ、ミックスについては一つだけ気になったことが。反転ミックスの出力映像はVer2とあまり変わってなかったように感じる。エッジにノイズがのるのであまり好きくないんだけど、まあこれは画質というより反転ミックスという手法の考え方なので、全く個人的な好みの話ではあるのだけれど。

最後のレイヤーはエフェクトレイヤー。意外にもmotion diveってこれまでは、スイッチング時のエフェクトワイプはあっても、プレイ中のエフェクト機能ってなかったんだよね。ていうかそれが新機能として搭載されました。定番のブラーや分割、色付けなどに加えてレイアウトなんていう、あまり他に見たことがないものもついている。やはり他のプレイソフトのエフェクトと比べての対抗・・というか特徴付けのために、なんとなく違う味付けもあったりする。例えば分割は、パッと全画面に分割があらわれず、ある程度ディレイがかかってたり(再生位置も)もする。そういう味付けが気に入るかどうかはまさにユーザの好み次第だ。(でも基本的にはセンスいいな!と思うよ)。後、motion diveならでは画面分割のエフェクトがあった!それがT-LAYOUT。これはいけるよ。ほんと!業務イベントでは特に。画面を2分割するんだけど、ムービー映像部とテキストレイヤー部を独立させて表示するわけだ。分割された上半分にムービー、下半分にテキストレイヤー、とか右ムービー、左テキストレイヤー、とかね。これはムービーにかぶらないから、出てくる文字ははっきり読み取れるし、なにかしらの場面で絶対に役に立つものだと思う。正直このエフェクトにはやられた!と思ったモーターだったのだ。

続けよう。エフェクトの画質はやはりこだわったのか、相当きれいな効果が出ている。ブラーなんてかなりヌメ〜っとするので、ネタをスロー再生させたときに発生するフレームレートダウン(これはソフトのせいでない理屈はわかるよね^ ^;)のときなんかにかけると動きが柔らかくなったりして色んな応用方法がそれぞれありそうだ。そしてこれはポイントだけど、全てのエフェクトが、なんとテキストレイヤーのテロップにも効く(!)。何をびっくりしてんの?といわれそうだけど、ボクの貧弱な知識だとこれって結構ややこしい技術なんじゃないか?と思うんだけど・・(だってFlashのswfファイルってベクターデータなんだもんね。ビットマップフィルタっぽい効果をリアルタイムで与えるのって難しいんじゃないかなあ、と。素人考えだけど^ ^;)。このエフェクトレイヤーとテキストレイヤーのコンビネーションだけでも、かなり実用的な利用方法があるんじゃないか?と思っちゃうのだ。


ブラーのかかり方はマジきれい!

分割は窓ごとに再生にディレイがかかる。

パフォーマンス

さて気になるパフォーマンス。前バージョンで色々チェックされた点はかなり改善済みのようだ。ワイプ中の映像は全くモーションしないとか、mp3を鳴らしながらプレイすると重くなるとか(まあこれは現場では関係ないけど)、そういうのはもう心配いらない・・と思う。思うってのは、ボクのマシンが前より高性能になってるんで高速化がどのくらいがマシンのおかげか、どのくらいがソフトのおかげかがはっきりわかんないんだよね(もーしわけない^ ^;)。そういう意味だとレガシーマシンでどの程度のパフォーマンスが出るかのテストはできなかった。基本的なスイッチングレスポンスは、劇的によくなった・・とまでは感じないレベルかな?ただG4やPen4プロセッサ、DirectXにネイティブ対応したらしくフラッグマシンを使うと更なるパフォーマンスを期待できるはずだ。こういう対応は嬉しいね(^ ^)。たしかにフルスクリーンのパフォーマンスは相当よくなってたし(フルスクリーンモード自体は、あまりクラブVJには大きなメリットないかな・・とも思うけど)。おまけ情報だが、なによりPentium4のパフォーマンスは格段にイイらしい。正直そんなにPen4が優れているとは思ってなかったので結構ショックだった。(だってPen3のデュアルマシン買ったばっかだもんT T)。

多様なワイプパターン。

ボタンモード。下のサムネイルが全てボタンに。

ムービー管理

その他、便利なネタ管理も更に良い感じに。というのも今までmotion diveは、自分自身専用のライブラリフォルダに素材ムービーを抱え込むという管理手法を取ってた。でも今回からショートカットやエイリアスの形でのネタの読み込みが可能になったので、どのソフトからでも自由に素材が使えるように、自分の好きなフォルダに素材をストックしておける。これは他のVJソフトを素材ムービーを共有させることが非常に簡単になった(というか無駄にムービーを複製しなくてもすむ)ということを意味するわけだ。あとちょっとしたことだが、ムービーサムネイルにマウスをあてて、左クリック(macはなんだろ)すると、そのムービーの形式やファイル名などが表示される。こういうコマかな配慮もとても助かったりするのだ。既にサムニール・スナップショット機能、ライブラリ管理など、素材の扱いはとてもシステム化されてて便利だったmotion diveだが、ここへ来て更に磨きがかかった感じだ。My motiondiveフォルダもなかなか使い勝手がいいぞ。


編集、ムービー出力機能

さあ目玉の編集・書き出し機能の話だ。機能概要については簡単に書こう。実際シンプルだからね。mp3ファイルの音を鳴らしながら、記録ボタンを押していつも通りプレイするだけ。タイムラインができたらプレイを再生してチェック。どっかで間違えてたらそこからやり直し。プレイ後、必要のないところだと思ったとこを削除。ほんで書き出し。それだけ!さて、ここでこのシンプルな操作方法はデザプレでも触れたが、かなり素晴らしい。正直、ホームユーザがプロモっぽい映像作品を作るならiMOVIE以上に分かり易く効果的な操作インターフェースだと本気で思う。だからホームユーザにとってこの機能は相当魅力的なものであることは間違いない。 ただ、ここではこの機能が「VJ」にとって、どれだけのメリットがあるか少々マジメに検討していきたいと思う。 (ただこれは完全に僕個人のインプレッションなので、賛否両論あることは間違いないと思うので、その辺はどうぞご理解頂きたいと思う) まず、この出力機能のVJにとっての使い道を大きく分けるとVJネタ製作、イベントネタ製作、PV製作(デモリール含む)くらいになるはずだ(最後の2つはプレイ自体とは直接関係ないものの、VJならばフツー、やる機会のあることだと思うので含めて検討する)。

ネタ製作に関してでは、ちょっとメリットは少ないと思う。基本的にVJネタを作るときは、殆どの方がアフターエフェクツやプレミア等の加工ソフトを使用しているだろう。やはりここはそのVJのコダワリから、かなり細かな作り込みもしたいだろうし、どうしても製作専用のソフトを使用すると思われるのだ。ミックスのみこれで・・にしても、「VJプレイに使う素材」という前提では、リアルタイムにできることを特に出力してムービーにしてしまうこともあんまりないはず(あんまり。だよ)。ただ例えばmotion dive以外のVJソフトをメインに使ってる方でも、motion dive3のテキストレイヤーを利用してその場ですぐ、どのVJソフトでも利用可能なネームムービーが一瞬で出力できるというメリットはある。しかもモーションパターンは豊富だし、エフェクトをかけることもできるので表現力もかなりあるのだ。メインで使用しないVJにせよ、持っているだけで思わず助かる場面は意外に多そうだ。 次にイベントネタ製作。これはメリットありだ。イベント関係の仕事があるときは、単純に映像のみの製作というケースも少なくない。となるとその場にマシンを持っていかないケースの場合、多量のジングルやテキストムービーをファイルとして作り込む必要がある。ここでの一番の強みは勿論お分かりのとおり、先程も出てきたテキストレイヤーによるジェネレーションだ。テキストレイヤーは基本的にはフラッシュ形式の映像なので、画質的にはもっとも限界まで美しいピクセル密度で書き出されるはずだ。640*480の高画質モードで出力しておいて、QuicktimeProなどでDVフォーマットに形式に変換し、DVテープに落とし込んでやれば充分な画質が得られる。

WindowsだとSwishみたいなジェネレータソフトもあるが、motion diveではビットマップエフェクトも掛けられるというアドバンテージもある。それにバック映像として、自分が作り溜めた素材や、イベンター側から提供された映像をミックスしつつ扱えるのだ。 ここでmotion dive3の出力がどこまでの高画質用途まで可能なのか、という点をここで確かめてみよう。素材としてQuicktimeビデオ640*480pixel(アニメーション形式無圧縮)ムービーを2個つないで、中心にテキストレイヤーを映しだした15秒のオープニングジングルを作ってみた。やってみたことは簡単だ。mp3の曲を鳴らして2つのムービーをクロスフェードで繋ぐ。その上にイベントタイトルをテキストレイヤー表示。ブラーエフェクトを途中からかける。そしてプレイ記録−レンダリングだ。まずプレイ中のパフォーマンスに関してだけど、やはり特大サイズのムービーファイルを使ってのプレイ記録は、当然のことだが画面表示にコマ落ちや遅れは当然発生するので快適とはいえない(ちなみにパフォーマンス画面の表示モードを50%サイズ表示にセットすると結構改善されるという救済機能はついているぞ)。レンダリング後の結果に関しては、フェードやエフェクトなどの操作タイミングには、意図したタイミングとのずれは殆ど発生してないようだ。とはいえ目押しのタイミングではあるから、相当正確なタイミングでの編集が必要な場合は、やはり専用のDTVソフトのタイムライン編集に分があるといえるだろう。 レンダリング(ハイクオリティ..md3での最高画質モード)は終了まで約35分ほどかかった。ちなみに環境はPen3 500M(Dual)のWin2000、メモリ512Mってところ。これが速いか遅いかは他のDTVソフトと比較したかったけど、それは今回時間がないので見送りだ。レンダリング結果はかなり美しく仕上がっている。こいつをまたQuicktimeProなどでDV-NTSC形式に変換してFirewireでDVテープに落とし込み、モニター用のテレビで確認。イベント用としては充分に美しい仕上りだ。テキストレイヤーで表示した文字も美しいアウトラインで表示されているし、エフェクト効果もばっちり決まっている(^ ^)。

さて、それじゃあそのまま画質の点から業務用PV製作はどうかという話に移ろう。上記に書いた通り、確かに美しい仕上りを見せたことは間違いない。イベントやビデオデッキVJをする用途としては充分なものだ。けれど厳格な業務用納品(民放用とか)となると・・ちょっと物言いがつく可能性は否定できないかも。相当美しいとはいえ、やはり、無圧縮素材から出力後の映像を厳密に比べたら、若干の劣化は存在するのだ(ムービー 情報を確認したところ、コーデックはアニメーション形式だけど、無圧縮ではなくデータレートの制限が600Kくらいでかかっていた)。素材の映像タイプにもよるか もしれないけれど、見る人が見ればチェックされる可能性はあり、というレベルだろう。一応その点は注意して利用することをオススメする。ケーブルTV系やネットストリーミング系での利用レベルならば、間違いなくかなり活躍すると思う。あまり複雑なミックスが必要でない場合、スイッチング・ポイントを音とのタイミングを合わせたコンテンツを短時間に作れるのだ。締め切りが厳しいときなど、通常のDTVソフトを使った波形を見ながらの音合わせはかなり面倒なものがあるのでその辺がツラかったのだが、md3のやり方はその点、相当に便利なものなのだ(^ ^)。当然、自分のVJチームのデモリール用PV製作としてのクオリティは問題ないと思う。しかも今まで民生スキャコンを通してビデオテープに録画するやり方をとってた方にしてみれば、上記のDV変換してDVカムに落とす手段を使うと、単純に比較しても段違いのクオリティになる。勿論、320*240シネパックでしか元ネタをストックしてない場合は、元になる素材自体を高画質で準備しなおす必要はあるけどね(^ ^;)。
あ、それと320*240シネパック素材で普通にプレイ記録してレンダリングした結果も、それなりにきれいに仕上がった。これは僕がシネパック→ミックス→シネパック再圧縮の形にかなり偏見を持っていたのだけれども、「おっ意外といいじゃん、ネットでPR用にアップしようかな?DJさんにデモリールとしてCD-Rにいれて渡すくらいしてもいいなあ」と思わせられるものではあった。とまあ、まだまだ使いこなしてない点も多いけど、とりあえずこんなところで編集についてのレビューは終わりとしよう。
蛇足だけど、今回の視点はあくまで実際にクラブやイベントで活躍しているVJへ向けたもの。ホームVJの方には、操作は簡単だし、製作過程自体が面白いし、本気でタップリ楽しめる機能だ、ということは断言しておこう。その内容や活用方法はデザプレに書いたとおりだ。(ここの画質の話は、あくまで僕個人の感覚によるものということをご了承下さい)


プレイを記録するとタイムラインができあがる!

まとめ

今回のmotion diveの「VJプレイ機能」に関しては、既記のようにとっても細やかで行き届いた進化を遂げたことに疑いの余地はない(^ ^)。基本プレイスタイルはそのままで、より洗練された「新motion dive」として生まれ変わっているわけだ。これまでmotion diveをメインに使ってたVJプレイヤーは間違いなく大歓迎するだろう。逆に「プレイ機能」の点では、現在スイッチング系専門のプレイを好んでいてそれに特化した別のVJソフトを使ってるVJがmotion dive3に乗り換えるべきか?という視点で見た場合、それほど強くはオススメしないってくらい。なんでかというと、Ver3になってもmotion diveの根幹となっているプレイスタイルは、やっぱしターンテーブルを使ったフェードやワイプでのツナギ、と感じられる。Ver3は、あくまでmotion diveスタイルのままで大きく洗練された進化を遂げた、というのが僕のインプレッションだ。つまり現行motion dive2を「あえて」使用していないVJが、Ver3.を求めるかどうかの大きなポイントは、その人が今回の新機能である書き出し機能をどうみるかにかかってくると思われる。これについては上記した書き出し機能を参考にして頂いて、ご自分の環境と物欲(^ ^;フツーに面白いからね)と相談して検討頂きたい。

追記

毎度毎度、新しいコンセプトで変化を続けるmotion dive。バージョンアップは今回で完了という記事もマクロメディアのサイト辺りで見てしまった。それでもまたmotion dive projectの方々には、別の形ででもいいから映像パフォーマンスのソフトウエアをリリースし続けてほしいぞ!と心から願いつつ、レビュー終了とする。

P.S.お約束 モータードライブ・サイトでのレビューということで、ちょっと危険ですが、普段は書かないカナリ個人的な感想を大きく盛り込んでみました。今回のレビューが導入検討のご参考になると嬉しいですが、やはり使ってみた感覚的な印象は人それぞれだし、勿論マチガイ、ウソが絶対無い、とはいえません。いつものお約束ですが、購入はあくまで自己責任でお願いしますね(^ ^;)。