天界


天界とは、人間が暮らす物質界(アッシャー)より、 上の階層にあるとされる世界。

大まかに形成界、創造界、至高界に分けられるが、それは階層を示しているだけで、内部はかなり複雑化している。

神性界(アツィルト)は絶対神の世界であり、その力が流出し続けている。
天界では、このエネルギーが全てを動かす。いわば、大切な燃料タンクのような場所。
神の力を細分化し、全ての世界に送るのが、生命の樹(セフィロト)の役目。
セフィロトの監視には、智天使(ケルビム)の階級にある者が就くことが多い。

創造界(ベリアー)は大天使らが守護する域で、重要な役職についた上級天使や、天界の王しか入れない。
彼らの仕事は、地上の運命を左右し、その一存で一国が簡単に滅びてしまう。
しかし、その中核にいる者の多くはお役所仕事のような意識を持っている。
そのため手違いで、滅びてしまった国も少なくないという。また、その揉み消しも日常茶飯事。
また、図書館に当る建物があり、その最奥に全宇宙 の記録たる、アカシック・レコードが収められている。
建物には、世界中の記録媒体が保存されているため、アスモデウスを始め、魔界の重鎮にも愛用者が多い。


形成界(イェツィラー)は、天界人と神に認められた死者の世界。
大いなる自然の精霊たちの世界もここに近いが、また別の領域である。
一般的に、天界とはイェツラーを差し、絶対神の御前であ るアツィルトや、上級天使の仕事場であるベリアーに他の階層のものが立ち入ることは困難。
ちなみに、天界では基本的にアガペー(神の愛)以外の恋愛、特にエロス(性愛)は禁忌とされて おり、婚姻も認められていない。



天使の九階級に代表されるように、天界人には階級があるが、それは神に近いか、地上(人間)に近いかだけを表している。
大天使(アークエンジェル)は役目が地上に関係するため階級は低いが、重大な地位に付いているものが多い。
逆に、階級が最高の熾天使(セラフィム)であっても、役目が与えられていなければベリアーの特定の場所には入れない。 しかし、絶対神に近い存在であるため、セラフィムにはアツィルトで神を賛美して歌うという役割がある。

簡易式天界ガイド・序説
(沢山の写真サイト様から、イメージの写真をお借りしました。ありがとうございます)







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