貴方に
散ばった 欠片 拾い集めて
小さな ありふれた言葉を綴ろう
失った時は戻らなくても
明日はいつも 手の中にある
もう泣かないで 乾いた胸に
溢れる 小さな 笑顔になれる
憎しみや傷みは 耐え間もなく
身を守るすべは 何もないけれど
忘れかけた想い 甦る愛
淡雪のように 君に積もっていくから
抱き締めた 大きな哀しみごと
大好きだと いつか 君に告げよう
傷ついた子供のよう 俯いた頬に
世界中を君への 贈り物にしよう
悲しみも夢も 大きな河になって
この胸を一緒に 流れて行くから
もう泣かないで その涙を
拭い去る 小さな笑顔になれる
いくつもの痛みを 乗り越えられても
膝を抱え独り 嘆く夜もある
手放した想い ここに残る愛
春風のように 君を守っているから
抱き締める 弱い心のまま
大好きだといつも 素直に言えた
忘れないで 振り返ればきっとそこに……
銀の月が 浮かぶ 淡い夜に
拙い歌を 奉げ続けたい
言葉にならぬ この心が
いつか貴方に 伝わる日まで
もう泣かないで 見えない傷に
染み込む 小さな笑顔になれる
ひび割れた夢は 花びらになり
優しい窓辺へ 辿り着くだろう
幾つもの想い 出会えた愛
幸せと言う名の 最後の奇跡
消えることのない その名前に
大好きとそっと 呟いてみた
どんな時も 振り返ればきっとそこに……
今まで関わった沢山の人への、完結しないラブレター。