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ステンレス車

一見変化が無いような3500形の微妙なバラエティと
登場当時の3600形を紹介

青ナンバー 3512編成
3500形の最初のロットの16両グループ.
1972年から製造された3500形は制御方式,電動機出力,6M方式など,3300形の延長であるが, コルゲートの多いスキンステンレス(外板のみステンレス)の車体, S型ミンデン式の台車とあわせて登場当時はとても斬新に見えた.
最初の16両は車内の内装色が3300形までと同じベージュで,側面ナンバープレートと社名板 (扉脇の側窓上辺付近)の地色がブルー(紺色に近い)であることが特徴.
一番普通の3500 3528編成
3500形は京成通勤車で初の冷房車で,屋根上にユニットクーラーを4台搭載,MGも大型化. 台車はT台車(先頭)はFS089,M台車はFS389で,3300形以前の1形式に2メーカーの台車,の伝統は終了. (KS台車を製作していた汽車製造会社が無くなったため. 余談ですが3353〜3356の4両が同社の最後の私鉄向け車両でした.)
3517以降は内装色を変更,室内壁面が明るいクリーム色になった. 冷房無し時代は涼しげな色が選ばれていたが,冷房付きと当時のトレンドからの変化と思われる. 同時にナンバープレート等の地が赤色へ変更.
3556編成
このあたりも普通の3500形で,3553〜3556は1974年6月の日車製.
3500形でも方向幕付きで新製されたのに,前面の種別表示板と日めくり式の行き先表示も装備されていた. 行き先表示が使われるのを見たことは無いが,種別表示板は,種別が変わる折り返しの際には貫通扉を開けて 入れ替えていました.
この写真は実家で古いネガを発掘したのでプリントしてみたが変色が進んでしまっている.かえってプリントしたものの方が きれいな色に保存できているようである.

東急製 3584編成
始めは,各社同じ図面で同じ形態で製作されていた3500形だが, 1980年に久しぶりに東急で製作された3583,3584,3585〜3588の6両はオールステンレスとなっている. 多分,当時の東急がオールステンレスのノウハウを蓄積し,京成からの車両発注に対してオールステンレスを推奨したか, 次期車両へのスタディーなのか,興味のあるところ. 外観では,ドア周りのつくりが異なり,ドアの下隅にもRがついている.この6両で編成されることが多かったようだ. 今後の更新時の扱いに興味がもたれるところ.
運転台側の窓ガラスの隅Rが助手席側に比べて大きいのはHゴムに隠れるような熱線付きに変化しているため. 赤電の更新車も同様の熱線付となっている.
最終編成 3596編成
3500形の最終編成.1982年の新車10両導入のうちの4両.
3600の最初の編成と同時期に製造されたのだが,この前に作られた3592編成と仕様変更は無し.スキンステンレスの日車製.
なぜ3500を作ったかは良くわからないが両数と発注先の関連と考えられる.
海神駅にて製造後間もない姿をとらえている.

13 May 2004 UP!
かなり出来たて 3608編成
1982年に登場した3600形.東急製オールステンレス車であることが一目でわかる外観. 3000系以降では初めて両端がTc車になり,界磁チョッパ制御となっている.
東急製と日車製で側板下部のステップ形状の有り無しの差があり,一目で見分けられる.
台車はS型ミンデンのタイプを引き続き採用.
3600形でついに,めくり式の行き先表示板が無くなり,前面の種別と方向幕が分離された. また,前照灯に近く見にくいといわれていた急行灯が尾灯と分離され窓上部に移されている.
貴重な瞬間 3108編成との並び
1982年初夏に製造の3608編成と1982年末に更新された3108編成.
この形態で同時期に存在したのはたった数ヶ月.
今思えば貴重な瞬間を高砂駅でとらえています.3105の4両編成の特急も貴重.

09 Nov.2003
18 Mar.2004 3556写真追加,13 May 2004,3596写真追加.

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