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3200形,3300形

3200以降の赤電シリーズを紹介します.

3260編成
3200形から両開き扉を採用.前面も丸から3面の折妻に変更になっています.
動力関係の基本は3150形を踏襲していますが,3221以降の編成は6M式に変更されました. これはMMユニットの電動機を8個から6個に削減,先頭がT台車になっています. 8→6で端子電圧が375→500Vに上がることで出力も75→100kWに上昇,8M車と同性能となっています. 電圧向上でモーター形式も変更されました.
そのほか4両ユニットの編成法が変わり,抵抗器,パンタつきのM1'が中間でMG,CPと運転台つきのM2が両端に組成されています. パンタはユニットの内側,抵抗器は海側,CPは山側なので結局4種類の車体があることは変わりませんが.
3280編成 たまには先頭のアップでも.
台車は,3150以前とがらりと変わり,汽車が軸ばね式のKS121(6M以降KS121A),住友がミンデン式のFS361(FS361A)である.
3201〜3264は4両固定の広幅貫通路通しで2両に分割できない.3265〜3280はM1'同士のユニット間を狭幅貫通路として 2両分割可能で3264以前と組み合わせて6連が組成できる.
3265以降のマイナーチェンジで網棚がパイプ棚に変更されている.
KS121:3213〜3220 (8M車)
FS361:3201〜3212 (8M車)
KS121A:3221〜3232,3253〜3264,3277〜3280 (6M車)
FS361A:3233〜3252,3265〜3276 (6M車) T/M台車は同形式
補足:3224編成は3200最初のグループと同時の1964年製だが6Mの先行車と考えられる.
3294編成
3150の項でも述べたが,3200にも開運号用が存在して, 3200形が両開きになっていたのに片開き扉の車体で4連×2の8両があった.
前面は3200形の折妻,側面は3150形の形態,電機品,組成方法は3265以降と同じという内容である.
開運号時代は3194編成と合わせて6連を組成,京成の花形である成田山への参拝列車でした. また3292,3296には上野より山側にトイレがありました.
3194と同様にAE車登場後にロングシートの通勤用に改造されています.

3298編成
これも珍しいスナップ.海神と葛飾の間(昔の自宅の近所)で撮影.
3295が見えて,向こう側の線路を走っているので,3295を後尾とした上野行きでしょう.
海神からはしばらく直線ですが,左カーブ,武蔵野線の下で右カーブして葛飾駅に入っていきます. ちょっとしたところでもカーブの多さを実感します.
葛飾駅は今は西船駅に名前が変わっています.

3200の変り種,3291〜3298の台車はKS121Aです.
3200形から運転台床面と合わせて運転室側の乗務員扉の下辺が100mmかさ上げされてます.
3316編成 3300型1次車
3200番台の番号がいっぱいになったからか,1968年からは3300形に切り替わっています. 外観も変化はなく,台車も3200の6M車から同じ物を継続しています. 3301〜3316までの16両でいわゆる3300形1次車とでもいえるグループです. 車内は,座席の袖仕切りと縦の握り棒が一体になり,荷物棚までつながるタイプに変わっています.
台車は
KS121A:3309〜3316
FS361A:3301〜3308となっています.
3340編成 3300形2次車以降
翌1969年増備の3317からは方向幕が付きました.前面貫通路上と側面側窓上です. また車内では,3316以前と同様の袖仕切りだが,壁と縦のつかみ棒の間隔(座席奥行き方向)が拡がって ほぼ座面の幅になっています.
特筆すべきは3121以降の空気ばね台車がこのグループから金属ばねに戻されています. このとき,3316までの台車の揺れ枕ばねを金属に変えるのではなく別の台車となりました.
住友は以前のFS329タイプを採用,FS329Dとしました.一方汽車は新たにKS131としています. 外観が国鉄のDT21に似たウィングばねタイプですが,まったくの別物です.(以下続く)
3348編成
京成は1435mm軌間に2800mmの車体で,KS121/FS361はベローズの空気ばねを台車枠の下に収める設計でした. 長い金属ばねをゆれ枕に使うと台車枠とばねが干渉するので台車枠の揺れ枕部分の幅を狭める設計が必要でした. KS121/FS361は台車枠が直線なのでそのままコイルばねを納められず別タイプの台車を採用したと考えられます.

※3333〜3336編成は2両ずつ台車違い,3351,3352は欠番
KS131:3325〜3332,3333-3334,3353〜3356
FS329:3317〜3324,3335-3336,3337〜3348,3349-3350

30 Dec.2003

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