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3150形の更新車

更新の落成直後の3170編成 1983年4月

京成千葉,折り返し中 3170編成 (3167〜70)
1982年に3105編成の更新工事が終了した後に3150形の更新が開始,最初の編成がこの3167〜3170です.
この更新から冷改と前面デザインの変更(灯火類位置変更)が加わる.3167編成はもとから方向幕付だが, 前面は種別表示板(貫通ドア部)と行き先に分けられた.これらの配置は3600形に準じている.
今までのおでこライトの赤電デザインから離れてしまった.

この編成の台車はFS329Cである.
千葉/成田より先頭車 M2c 3167
千葉/成田よりの先頭車,MG/CPなどを搭載するM2車.
運転台/助手席窓,側窓の構造は3100形までの更新車と同じ,側ドアはステンレス製に交換されている. 前面デザインの変更により,側板から前面に回り込んでいたステンレスの飾り帯とモーンアイボリの帯は乗務員扉の ちょっと先で途切れるようになった.
冷房装置は3500と同様のクーラーキセを持つタイプで10500kcal/hを1両あたり3台搭載,当然MGも大型化され, 従来車両長手方向に搭載されていたのを枕木方向に変更された.
M1車 3168
中間のM1車,抵抗器,制御機,パンタグラフなど主要装置を搭載.
装置の位置等は更新前とほぼ変わらず.M2-M1間は広幅貫通路で従来あった妻面の窓は廃止されている. M1車の上野よりとM2車の成田よりのユニット間は更新に際して狭い幅の貫通路に変更して,あわせて連結器を密着自連に交換. 2両単位に分割して4両編成と組み合わせた6両編成も可能になった.狭幅間通路の側の妻面は窓が残っているが広幅貫通路時代と 同じ幅で固定窓化された.
雨樋の端部の形状にもご注意ください.
M1車 3169
中間のM1車.パンタグラフも無くシンプルな外観.
室内は冷房化にあわせて壁部が暖色系のクリーム色,天井が白の無塗装の化粧版に変更. 屋根上のクーラーの重量に対する補強で各側扉の戸袋側の壁の厚みを30mm増して内部に補強材を配している. この部分は指の引き込まれ対策のゴムを取り付けるのにも役立っている.補強部以外は従来の壁の厚みのままで 室内幅は3200形に対して60mm広い.座席クッションの色は臙脂のまま.手すり,網棚などの室内造作も更新前と同じである.
M1c 3170
上野より先頭車,M1c.先頭車でパンタグラフ付.
パンタグラフよりの1台だけクーラーの取り付け方向が異なっている.他の車両は1両の中での搭載方向は一緒. 前面貫通扉上に水切りが取り付けられたが,以降全車に波及していく.中間連結時に幌から雨漏りしたのだろう. 3150形など丸妻の水切りは側面から見ると厚みがあるように見える.
側面の側扉表示灯も大型化. 従来あった成田より先頭車のジャンパ栓納め箱は廃止されている.
3150形は1983年〜85年にかけて,方向幕が無かった車両含めてこの形態に全車更新された.

18 Mar.2004作成,

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