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3150形 更新前

3150形の更新前の形態とバラエティを紹介します

3154編成 3150形のトップの編成,津田沼駅の留置線に停車中.
3150形からは4両固定のユニットで登場.中間は全て広幅の貫通路でした.よって2両に分割は不可能. 成田形からM2c-M1-M2-M1cの編成でパンタグラフはM1,M1cにある,3150以前と同じ編成方法です.
この編成のみ雨樋がオリジナルのまま改造されず,連結面も縦樋管を車体の内側に通して, 前後とも雨樋の端部が膨らんだ形状となっています.
台車はKS116CとFS329Cの空気ばね式で,3121〜とほぼ同じ外観です.3151〜3194まで44両が存在しました.
津田沼駅の留置線,1番ホーム脇
3158編成
3150形から埋め込み幌を廃止して,ステンレスの飾り帯が付いた幌座となっています. アンチクライマは2段式で上下段がほぼ同じ大きさになりました. 前面は丸妻で前面窓が地の方向に大きく,運転台側はワイパー部を丸く逃げています.
3150形には,方向幕を取り付けられた編成が約半分ありました.
上記写真など3151〜3170の5編成と3187〜3190編成,計6本24両が方向幕付きです.
方向幕付き車にも,日めくり形の行き先表示板が装備されていますが, 非常時以外は使用していません.また方向幕の下の窓の上段は固定されていました.
高砂駅 下り線
3158編成,2
上の編成写真の上野方先頭車のアップです.
先述のように,3150形は広幅貫通路,通しの4両固定で,さらに方向幕付きなので,4両編成でしか使えなく, 普通列車への充当が多かったようです.時々は4両の特急,急行運用に入っていた記憶があります.
先頭部の雨樋の角は,3150形から雨水が垂れないように膨らんだ形状に変化しています. 発車〜加速時にあふれた雨水が乗務員扉を直撃することがあったのではないでしょうか?
同じく,高砂
3158編成,3157
上野方の中間車,M2で補機類を搭載しています.
3000系では始めての中間車で,京成としても中間車はとても珍しかった時代に登場しました.
両側とも広幅貫通路です.方向幕付きグループはM1とM2間(ユニット間)の広幅貫通路に両開きの扉がありました.
この編成は縦樋管が車体の外側取り付けに改造されていますが, もともと縦樋管,パンタグラフ関係の配線,配管類も車体の内部を通して, 連結面の窓からこれら配管が見えない様,手間をかけた車体でした.
同じく,高砂
3171編成
成田方の先頭車.方向幕無のグループです.
このグループは,6連として使われることもあり, 他の形式(3200の後半など)といっしょに編成されていたと思います.
成田方先頭車には,ジャンパ栓を納める箱があり,3150形まで大型の栓納め箱でした.
台車はFS329Cです.
津田沼駅 下り線
3178編成
これも6連に組成され,急行の運用に充当されています.
方向幕付きは4両で各停,方向幕無が6連で急行,特急運用という使い分けがされていたようです. この編成もFS329C台車です.
上野方はジャンパ栓の箱が無くてすっきりしています.

KS116C台車:3151〜3162,3183〜3194の24両.
FS329C台車:3163〜3182の20両
おなじみ東中山
3194編成
もと開運号,クロスシートだった編成です.KS116C台車.
スカイライナー登場以前の京成電鉄の花形は,成田山への列車,開運号でした. 3291〜3298も同様のクロスシート車で組み合わせて6連で開運号運用についていたようです. 3194編成は分割できないので,分割できる3200の2両で6連にしていました.
ロングシートに改造後もクロスシート時代の面影を見ることが出来, 例えば"巻き上げカーテンきせ"に座席指定の表示板を取り付けたビスがペンキに塗りつぶされながら残っているとか, 前面貫通扉の窪んだ側面に開運号ヘッドマーク用電源コンセントがある,などでした. このような経歴から,方向幕取り付け改造の対象外だったようです.
おなじみ東中山

04 Nov.2003

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