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メンテナンス日記,クラッチの分解整備?


ここまで来れば. エンジン分解をしてから発進時のクラッチのギヤの音が出ているような気がします. 気になるのでちゃんと組めているかどうか分解をすることにしました.
左カウルとアンダーカウルを外してクラッチのケースを外し,スプリングを押さえるプレートもさくさく外していきます. 今回はインパクトレンチを使わせてもらったので中心の大きなナットはあっけなく外れました.
回り止めとしてギヤを6速に入れてリヤブレーキで押さえています.
クラッチのセンターのナットを外してクラッチのインナとディスク,プレートを外してからクラッチアウタを外します.
クラッチアウタは10mmほど前に出てきているのですが途中で引っ掛かったようで全然動きません.がたがた動かしてみます.
苦戦のあと 上の写真では見えているシャフトのカラーを先に抜いて位置をずらして外そうと試みてもカラーは全然出てきません.
途中昼休み休憩をはさんでさらに試行や思考をします.
ふと,クラッチアウタのクランクシャフト寄りのヘリをプラハンで叩いて押し込んでみると引っ掛かりが取れ, その上カラーが出ています.(上の写真)
指で引っ張ってカラーを抜こうと試みるがオイルで滑る.それではと脱脂洗浄液でカラーと指を脱脂して引き抜くと どんどん出てきました.そのままカラーを引き抜くとトランスミッションのメインシャフトとの間に 空間が出来てクラッチアウタがソカッと外れた.
一時途方に暮れていた状態から解放され一気に光明が差して来る.

何が起きていたかといえばクラッチアウタのギヤ(一次減速)が写真右下のクランクケースの補強のリブに引っ掛かっていたのでした. その部分が少し削れてしまいました.
メインシャフトの奥に見えるナット等はオイルポンプのスプロケットです.
ディスクなどが入る側 クラッチアウタの状態は,
写真ではちょっと汚く見えるがクラッチの磨耗粉などが少し付いている程度.
クラッチのディスク(摩擦板,金属でない方)が外側の溝にはまっているのだが, ディスクが接触する部分が少し磨耗(0.2mm程度)している.あとの外見は特に異常なし.
裏側 裏側.
外側がクランクから動力を伝達するギヤで,ギヤのわずかなバックラッシュから発生する音を防止する目的で メインの歯車と,スプリングでわずかにずらしたサブのギヤが重なっている.当然メインが厚くてサブは薄い(2mm弱). サブのギヤに力をかけるスプリングは写真右側,3時半くらいの位置に見える他より短いもの.
その他のスプリングが微妙にカタカタ動くのが気になる.

歯数は71.一次減速は1.731なのでクランク側は41枚.奇数同士の組み合わせ,さらに素数同士という辺りに こだわりを感じるのは自分だけ?
ちゃんとはまっている. 部品の確認も終わり取り付け開始.
実はその前にもっと大変なことが.クラッチアウタ取り外しで格闘している時に裏側を突っつくために差し込んだ6角レンチが オイルパンの中に落ちてしまったのですが,指を突っ込んで拾い上げることに大成功.すごくほっとする.

クラッチアウタ取り付けはクランクケースにはまらないよう気をつけながら嵌めて音消しのサブのギヤを マイナスドライバでこじりながら押し込むときちんと収まった.
写真は,ギヤがちゃんとかみ合っている様子.
すりへったインナー クラッチのインナー,写真はクラッチスプリング5個がはまり,ディスクとプレートを奥側から圧力をかけるための物. クラッチスプリングが接触してしまい擦り減っているのが見える.
これらはいつか交換ということで部品を確保しておこうかと思う今日このごろ.
クラッチディスクやプレート ディスクやプレートの磨耗具合を確認します.
クラッチに無理させる発進はほとんどやらないのできれいなものです.
クラッチが減らないということはオイルが汚れないということで, オイル交換のインターバルを長めにしていても大丈夫なようです.
一番手前がわにジャダスプリングというのが入っていて(クラッチディスクとほぼ同じ径で2.5mmほどの幅のワッシャ状), それと接触する部分のプレート(金属板)が磨耗しているので,別のプレートと場所を入れ替える.
クラッチのセンタのナットは新品を用意して手で締め上げる.やはり6速に入れてリヤブレーキで押さえる.
今日のオドメータ あとはガスケット面をいじいじ整備してふたを取り付ける.
今回は自分で分解組み立てて異常がないことをしっかり確認するメンテナンス. 部品交換も特になし.クラッチ側から出てしまったオイルを以前エンジン分解時に買った1L缶の余りを継ぎ足して終了.
異音の出方が変わったかな?よくわからないけどともかく自分で納得できたので良し.

恒例の今日のメンテナンス時点のオドメータです.

26 June 2004

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