北近江行 ('96・5月)

滋賀県長浜市から浅井町、小谷山、木之本町、 余呉湖に竹生島と、湖北路戦国三昧の旅でした。
長浜城と豊公園 長浜城と琵琶湖
琵琶湖沿岸の長浜は豊臣秀吉が初めて一国一城の主となった町。 再建された長浜城天守閣と豊公園。 長浜城遠景と琵琶湖。
石田三成出生地 石田三成像
豊臣政権五奉行の一人で、徳川家康と関ヶ原戦を戦った石田三成の 出生地、長浜市石田町。この辺りの有力土豪だったといわれる石田氏の屋敷跡は石田会館と して整備され、石田治部少輔出生地碑や石田三成像が立てられています。 石田会館前の石田三成像。
石田町八幡神社 石田三成歌碑
石田屋敷跡に隣接する八幡神社は石田氏の氏神で石田神社とも呼ばれ、 石田一族と家臣の供養塔が立てられています。 八幡神社内、残存する数少ない石田三成自筆の和歌として知られる 残紅葉の歌碑。「散り残る紅葉はことにいとほしき秋の名残りはこればかりとぞ」
大原観音寺 横山城址から
石田三成が少年時代、学問修業していたと伝えられる大原観音寺。 石田屋敷からも程近い横山の麓にあり、三成はここで豊臣秀吉に見出されたと伝えられます。 横山山頂には横山城があり、対浅井戦の前線基地として、織田信長の 命を受けた豊臣秀吉が一時期滞在していました。その横山城址からの展望。
姉川古戦場 姉川戦死者慰霊碑
織田・徳川連合軍と浅井・朝倉連合軍が激突した姉川の合戦で知られる 姉川。 浅井町の南端を流れる姉川の橋のたもとには、姉川戦死者の慰霊碑が 立てられています。
姉川の土手 増田長盛屋敷跡
姉川古戦場跡の土手には花が咲き乱れていました。 長浜の町に戻って歩いていたら、豊臣政権五奉行の一人、増田長盛の 屋敷跡を見つけました。
小谷城趾碑 小谷山
湖北町・小谷城趾碑。小谷城は江北の戦国武将・浅井氏の居城として知られる 中世の典型的な山城で、1573年織田信長軍の攻撃により落城、その後廃城。豊臣秀吉が長浜城を 築くにあたって多くの建造物が長浜に運ばれたと伝えられます。 小谷のお山に登ります。中腹までは舗装された林道が通っており、車でも 行けるようです。
小谷城出丸跡 小谷城大手道
小谷城出丸跡。城は小谷山の地形を生かして築かれており、山全体に 大規模な遺構が広がっています。 小谷城大手道、ってココ登るの?
小谷山望笙峠 小谷城御茶屋跡
小谷山望笙峠からの展望。 小谷城御茶屋跡。
小谷城桜馬場跡 浅井長政自刃地碑
小谷城桜馬場跡。続いて大広間跡が開けています。 浅井長政自刃之地碑。1573年織田信長軍の攻撃を受け、29歳の城主長政は 敵陣に斬り込んだ後、ここ家臣の館で自害したと伝えられます。
小谷城大石垣 小谷山の石
苔むした小谷城の大石垣。 そしてこれは崩れた石垣でしょうか…
小谷山から
小谷山からの展望。
古橋 古橋
北国街道の宿場町として栄えた木之本町から古橋へやって来ました。 古橋は石田三成の生母の出身地といわれ、関ヶ原戦に敗れた三成を匿っていたところです。 古橋から己高閣へ向かいます。古橋の東方己高山には古代から中世に かけて大規模な仏教寺院が存在し、隆盛を極めていましたが、時代の推移とともに無住・廃寺と なり、残された寺宝は己高閣・世代閣に安置されて地域の人々に守られています。
古橋遊歩道 古橋にて
古橋の遊歩道。 古橋にて。ここにも寺院があったようですが…
古橋にて 古橋の畑
人里離れた廃寺に残された石段と空間は静かな淋しさに満ちていました。 古橋の畑。
古橋にて 古橋にて
静かで穏やかな古橋は、戦場から落ちてきた石田三成を匿ったというのも 思わずうなずけるような風景でした。 山に囲まれた田畑の風景は旅を忘れる懐かしさで、古橋はとても好きな ところです。
古橋法華寺跡 古橋の桜
己高閣から奥まった山中にある法華寺跡。石田三成の生母の実家の菩提寺で あったようで、また少年時代の三成が学問修業していたのはここの寺だという説も。 古橋には桜が咲いていました。
余呉町 余呉湖
琵琶湖の北、水田の広がる余呉町。水田の向こうには鏡湖とも呼ばれる 余呉湖がひっそりと静まり、その向こうの山が豊臣秀吉軍と柴田勝家軍の戦った古戦場として 知られる賤ヶ岳で、山頂に戦跡碑と賤ヶ岳七本槍の武者像があります。 三方を山に囲まれた周囲約7kmの余呉湖には羽衣伝説も残り、神秘的な 雰囲気をたたえていました。
竹生島 竹生島船着場
周遊船のガラス越しに竹生島。この琵琶湖の北に浮かぶ周囲約2kmの 小島は緑に覆われ、古くから島全体が信仰の対象となっています。 竹生島船着場。島の周囲はほぼ断崖です。
竹生島宝厳寺 竹生島から望む琵琶湖
船着場から急勾配の石段を登ると宝厳寺があり、本尊の弁才天は 日本三弁才天の一つとか。 竹生島から望む琵琶湖は息を呑むほど真っ青でした。
竹生島 竹生島
遠ざかる竹生島。 見えなくなってしまいました。