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≪課金システム批判≫

 ちょっとしたきっかけがありまして、ゲーム関連のブログランキングを見てみたのです。すると上位に、パズドラ(パズル&ドラゴンズ)を扱ったブログがやたらと目立ちました。パズドラって人気あるんだなぁ、と、今さらながら知りました。
 私がオンラインRPGをやらない理由は以前にRPGコラムで書いたのですが、ソーシャルゲームもやりません。理由は簡単、携帯電話もスマートフォンも持っていないから。
 ・・・ではなくて、いや、それもあるけどそれだけじゃなくて、課金システムというのが嫌いなのです。そしてそんな手段で金儲けをしている会社は、娯楽産業として失格だとも思っています。

 ちなみに課金システムというのは、一般にはアイテム課金などと言われるもので、ゲームを有利に、あるいはもっと楽しく遊ぶためには、現実のお金を基本料金とは別に費やさなければならないというものです。

 でもゲームというのは、ゲーム世界の中で遊ぶものです。コンピュータゲームだけでなく、アナログゲームだって、スポーツだって、その世界(ルールと言ってもいい)の中で勝負したり、協力したり、一人でじっくり遊んだりするものです。
 でも課金システムというのは、ゲームの中に現実を持ち込むシステムです。ゲームと現実を区別できないプレイヤーからお金を取るシステムと言ってもいいでしょう。これは健全なシステムと言えるでしょうか。その会社は本当に娯楽産業だと言えるのでしょうか。
 ゲーム会社は、ユーザーに楽しい時間をもたらす見返りとして利益を得るべきだと考えています。そしてゲームファンは、ゲームと現実を区別しなければなりません。
 でも現在、課金システムが一般的であり、そして機能しているということは、娯楽というもののあり方を無視している会社と、過程を楽しむのではなく結果のみを求めているプレイヤーが非常に多いのだと考えられます。
 つまりこれは現代日本が、娯楽に関する成熟度が低い社会であると結論付けられるのです。

 パチンコや宝くじ等のギャンブルだって同じです。あんなものの何が面白いのでしょうか。競馬などならば予想ゲームやプロスポーツとして純粋に楽しむこともできますが、大半のギャンブラーはそうではないでしょう。結果のために時間とお金を費やしている。そしてそれに疑問を持っていなかったり、これではダメだと思っていてもやめられなかったりする。これは優れた娯楽を知らない人に多い問題ではないかと思います。

 遊ぶことが好きならば、もっと楽しい時間を過ごせるように、もっと娯楽を知ってほしい。好きなことと大切なことにはこだわってほしい。これが私の願いです。

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