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≪雑学ネタ(食品,健康,生活)≫

【アミノ酸含有飲料】
 世の中こういうものという例として。
 注:100gあたりのアミノ酸量。単位はmg。たんぱく質の形で含まれているものはアミノ酸に換算。
 注:データはそれぞれの商品の成分表示、及び五訂食品成分表(女子栄養大学出版部)より。
アミノ酸名 アスパラギン酸 アルギニン リジン アラニン グルタミン酸 ロイシン イソロイシン バリン プロリン
商品A 60 58 40 20 10
商品B 130 40 200 20 10
商品C 100 200 100 100
牛乳 230 93 240 93 560 280 150 190 280

【イクラとスジコ】
 固まりがスジコ、ばらしてあるものがイクラ。一般には、未熟なためにばらしにくいものがスジコとして売られる。

【1日30品目】
 栄養バランスのためにこれだけの食品を食べようという話が、以前はよく言われていた。しかしこれは正確さよりも分かりやすさを重視した指導方法であり、参考程度にすべき。野菜ばかりを30種類食べてもダメなことは、容易に想像できると思う。

【うつ病】
 うつ病患者には自殺者が多いが、特に症状の軽い人に多い(なり始めと治りかけ)。これは重症になると、自殺を考えたり実行したりするだけのゆとりがなくなるため。
 うつ病になると感情が乏しくなり死の恐怖を感じにくくなるうえ、物事を深く考えることが難しくなるため、ちょっとしたことでも死を選んでしまいやすい。
 なおうつ病は、我慢の限界を超えたときに発症する。我慢強い人ほど無理をする傾向にあるのだから、「うつ病は意志の弱い人がなる」は全くの逆だ。うつ病の原因は本人以外にある場合も多く、治療には周囲の理解と協力が不可欠だ。

【うつ病になったら】
 死にたいと思っている間は症状は軽い。だからまだ頑張れる。頑張れる間に、原因から逃げることを考えてみよう(会社等を休んででも病院へ行くのが最良の手段。薬を飲むだけで改善することも多い)。うつ病の原因から逃げることは、決して情けないことではない。おかしな世の中なのだから、それを受け入れて生きている人の方が問題なのだ(過ちを認めることから逃げている)。

【ウナギで夏バテ予防?】
 ウナギが夏バテにいいというのは間違いではないのだろうが、これは単に疲労回復に影響する栄養素が比較的豊富なだけ。1回や2回食べた(食べ損ねた)からといって、大きな影響が出るわけではない。また食べ続けるのは、栄養のバランスが崩れてかえって問題になる。だから土用の丑の日は、単なるイベントとして楽しむのが一番だ。
 本当に大切なのは日々の生活。しっかり眠り、バランスよくきちんと食べて、水分をしっかり補給して(冷たすぎるものは厳禁)、冷房は汗をかかないギリギリくらいにして、毎日を楽しく過ごすこと。気分的なことの影響も少なくない。

 「土用の丑の日はウナギ!」
 というのは、夏場に売上が落ちるウナギ屋を助けるための、平賀源内のアイデアだという説が有名。
 ここで問題なのが、なぜ夏場に売上が落ちていたのか。
 理由は簡単。ウナギだって夏バテして、味が落ちるからですよ!
 (養殖ウナギは、夏バテしないように育てられているはずです。)

【運動中は水飲むな】
 もともと体育は、戦争に備えての訓練として始まったもので、乾きに負けて異国の水を飲み、病気になるのを防ぐためにこう指導されていたらしい。つまり現在の日本ではまったく意味のないこと。健康と運動の質を考えるならば、定期的な水分補給は決して欠かせないことであり、これを否定する指導者は無能と断言しても構わない(なにせ命にかかわる)。

【栄養素のカロリー】
 人間が食品として摂取した場合の、栄養素1gあたりのおおまかなカロリー(単位kcal)。
脂質  9
アルコール  7
たんぱく質  4
炭水化物(糖質)  4
酢酸  3.5
炭水化物(食物繊維)  2 (詳しくは【食物繊維のカロリー】に)
ビタミン,ミネラル  摂取量が非常にすくないため、考える必要なし。
参考 : 水  0

【お酒】
 アルコールを受け付けない体質の人や、好きではない人も多い。そのためアルコール飲料を他人に勧めてはいけない。例え飲み会の乾杯であっても、自分の好きな飲み物を注ぎ、それを誰もが当たり前だと感じるのが理想ではないかと思う。酔うことを楽しむ人も多いが、実際にはアルコールは一種の毒であり、酔いは軽い中毒症状だ。

【カップ麺の秘密】
 カップ麺(焼きそばを除く)の麺は乾燥状態で約60g、大盛りで約90g。袋入りの物が約90gであることやカロリーを考えると、実際には “大盛り” が1人分であり、“普通サイズ” はミニ、“ミニ” はミニミニだ。

【加熱殺菌】
 必要な温度と時間は菌によって異なるが、最も低い部分が75度を超えた状態で1分以上、100度ならば数秒間というのが目安(最も厄介な病原性大腸菌がこの条件)。カレーのようにとろみがある食品は、温度のムラが出来やすいため要注意。電子レンジが殺菌に向かないというのは、加熱時間が短く、しかも温度のムラができやすいため。ただし卵をレンジで加熱してはいけないのは、殺菌力の問題ではなく爆発するから。

【カフェイン】
 物質としては麻薬であるモルヒネやコカインなどに近い。ただし毒性は弱く、これを豊富に含む食品や医薬品は広く普及している。眠気覚ましの効果が有名だが、長時間持続することもあるので、夜に眠れなくならないように気をつけよう。ほかに利尿作用(トイレが近くなる)もあるのでご注意を。
 参考:飲み物100gあたりの含有量は、玉露(270mg)、医薬部外品の栄養ドリンク(50mg)、コーヒー(40mg)、煎茶(22mg)、紅茶(8mg)、ウーロン茶(3mg)、玄米茶(2mg)。
 注:数値は商品の成分表示及び、五訂食品成分表(女子栄養大学出版部)を元に計算。
 注:コーラにもカフェインが含まれています。割合は少ないものの、多量に飲むと影響がありそうです。

【辛さ】
 人間が感じられる味は、“甘味”、“旨味(うまみ)”、“苦味”、“塩味”、“酸味” の5種類。辛みが含まれていないのは、辛みの正体が味ではなく痛みだから。辛いものが好きな人は多いが、「痛み=強い刺激」であり、一般的に使用される量のトウガラシで健康を害することもある。香辛料には数多くの利点があるとはいえ、ほどほどにした方がいい。

【カロリー】
 ダイエットの敵、と考えられがちだが、問題になるのはとりすぎた場合だけ。実際には非常に大切なものであり、摂取すること自体を避けてはいけない。カロリー(cal)とは熱量の単位で、食品の場合にはキロカロリー(kcal)をカロリーと呼ぶことが多い。

【かんすい】
 ラーメンの麺を作るときに必要な有名な食品添加物だが、なぜか私が持っている辞書には載っていない。炭酸ナトリウムなどを主成分とするアルカリ性の液体だが、含まれている成分とバランスは様々。これを使うと麺に独特のコシが出る。

【食い合わせ】
 「うなぎとうめぼし」、「スイカと天ぷら」などは迷信で、筋が通っているように思えるものでさえ、実際の影響はゼロに近い。しかしグレープフルーツ(ジュースなどを含む)や納豆が一部の薬と、アルコールが多く(全て?)の薬やドリアン、ヒトヨタケ(きのこの一種)などと相性が悪く、本当の食い合わせを起こすことがある。グレープフルーツと納豆は、特定の薬を処方されたときに注意されるはず。

【健康情報】
 マスコミ(特に民放や週刊誌)の健康情報にはデタラメなものが多いので要注意。情報というものは玉石混交であり、鵜呑みにしてはいけない。
 例えば、生活情報番組がこれまでに放送してきた内容を、すべて実行しようとしたらどうなるか。「○○という食品を、1日に○g食べると体に良い」という内容をすべて実行しようとしたら、相当な量を食べなければならなくなる。間違いなく肥満になるし、それ以前に食べきれない。このような無理が出るのは、総合的に物事を考えることをしていないから。つまりそれができない人が考えた、ヘリクツといえる。

【健康食品?】
 卵の殻やエビの尻尾にはカルシウムが豊富に含まれており、これらを意識的に食べることを勧める専門家(?)もいた。が、普通に考えればおかしいことは明らかだ。卵の殻もエビの尻尾も、断じて食べ物ではない!

【コーヒー】
 コーヒー入りの飲み物は食品の分類上は3種類に分けられ、コーヒー成分の濃さにより、濃いものから “コーヒー”、“コーヒー飲料”、“乳飲料” となる。ちなみにカフェオレはコーヒー飲料、コーヒー牛乳(現在この名前は分類表示としては使用禁止)は乳飲料に分類されることが多い。もちろん眠気覚ましには “コーヒー” が一番だが、カフェインが苦手な人は “コーヒー飲料” などを選ぼう。ちゃんと表示されているので探してみよう。
 ・・・こんなものに頼らないのが一番なのだが。

【コラーゲン】
 健康食品でよく名前を見かけるこれは、たんぱく質の一種。たんぱく質は分解されてから吸収され、それから必要に応じて再合成されるため、コラーゲンを摂取しても直接体内のコラーゲンが増えるわけではない。栄養素としてのたんぱく質の質は数値化することができ、肉や卵、牛乳などはその多くが100(理想的)だが、コラーゲン単独の場合は0。食品としてみた場合に限れば、コラーゲンは最も質の悪いたんぱく質と言ってもいい。コラーゲンは体を構成する物質としては極めて重要だが、その原料はコラーゲンでなくても構わない。それに意識しなくても、肉や魚を普通に食べていれば、十分なコラーゲンを摂取することができる。

【語呂合わせ】
 ビタミンには水に溶けるもの(水溶性)と油に溶けるもの(脂溶性)がある。ほとんどは水溶性で、脂溶性はA,D,E,Kの4種のみ。そのため栄養士を目指す人は、「脂溶性ビタミンはこれDAKE」と覚えるらしい。
 体験談、求む。(笑)

【魚:卵】
 「ニシン:カズノコ」、「サケ、マス:イクラ、スジコ」、「タラ:タラコ」、「スケトウダラ:明太子」、「ボラ:カラスミ」、「チョウザメ:キャビア」

【サルモネラ菌】
 ネズミチフス菌などの総称。鶏の腸などに住んでいる菌で、卵に付着して食中毒の原因となることで有名。この菌の害は火を通すことで防げるが、鶏の卵は生や半熟で食べることも多いため、どうしても運の要素が絡んでくる。ヒビの入った卵や割ってから時間がたった卵、賞味期限を過ぎた卵は食中毒を起こしやすいため、必ず火を(しっかりと)通さなければならない。

【食塩】
 主成分であるナトリウムは、欠かすことのできない極めて重要な栄養素。しかしその必要量は非常に少なく、むしろ過剰摂取の害の方が心配なため、通常は少なければ少ないほど良いと考えて構わない。よく10グラム以下がよいと言われるが、これは塩味を好む日本人にはこの程度が限界だろうという考えから設定された数値であり、理想的な値ではない。「10グラムを超えている人は食生活の見直しが必要。しかし10グラム以下の人も、さらに減らせるならば減らしたほうがいい」が正しい考え方だろう。
 もちろん塩気のないまずい料理を薦めているのではなく、食材やダシの味を生かした薄味でおいしい物を食べようということだ。食塩は調味料。文字通りに味を調えるためのものであり、それ自体の味を楽しむためのものではない。そしてよく噛み、よく味わって食べるだけで、調度良いと感じる調味料の量はかなり少なくなるものなのだ。

【食塩とナトリウム】
 食塩2.54g中に、ナトリウムは1g含まれている。つまり「食塩は1日10g以下にしましょう」というのは、正確には「ナトリウムは1日4g以下にしましょう」という意味である。
注:ナトリウムは食塩以外のものにも含まれているため、食塩量ではなくナトリウム量で表示してある食品もある。

【食物繊維のカロリー】
 炭水化物に分類される成分のうち、人間が消化できるものを糖質、できないものを食物繊維という。そのため以前は食物繊維のカロリーは0とされていたが、実際には腸内細菌が分解してある程度は消化できるようになる。しかし腸内細菌の状態は個人差が大きいため、食物繊維のカロリーも個人差が大きい。現在は便宜上、1gあたり2kcalとして計算されることが多い。
 もっとも食物繊維の目標摂取量は(成人の場合)1日に20〜25gであり、十分に摂取している人でも大したカロリーにはならない。また食物繊維には、脂肪などの吸収を妨げる(カロリーを抑える)効果もある。そのため食物繊維のカロリーを、一般の人が気にする必要はないと考えられる。

【そうめん,ひやむぎ,うどん】
 これらの違いは太さのみ。実際には製法が異なるものもあるが、食品としての分類は、太さだけで決定される。

【ダイエット特集】
 タバコを止めると太る理由・・・タバコにはやせる(エネルギーを無駄に消費する)成分が含まれており、吸い続けると体はそれに対抗して太りやすい体質になる(2〜4kgやせた頃にバランスが取れる)。タバコを止めても体質や生活習慣はすぐには変えられないため、体重が戻るという形で2〜4kg太ることになるし、以前よりも太りやすい体質になっているため、さらに太ることが多い。またタバコのせいで狂っていた味覚が正常に働くようになるため、食べ物がおいしくなり食べ過ぎてしまいやすく、油断するとさらに太ってしまう。

 ダイエットをする前に・・・やせる必要があるのかをきちんと考えること。日本人(特に若い女性)の場合、普通と思われている体重ならばやせ気味であり、理想とされる体重ならばやせ過ぎであることが多い。現代日本人にとっての “本当の普通(50%の人を含む)” とは、20代の場合、170cmの男性で57〜68kg、160cmの女性で49〜58kg。身長が1cm変われば、目安の体重は0.8kgほど変わる。
 健康のことだけを考えた場合、平均かやや太目(“普通”の範囲内)くらいが理想。

 太る理由・・・今の生活を続けた結果が今の体重なのだから、何かを変えなければ体重は変わらない。「現在の生活=太る生活」であることを自覚しておくこと。

 基礎知識1・・・重要なのは体脂肪を減らすことであり、汗をかいて水分を減らしても意味はない(ダイエットと減量は別物)。ダイエット初期に体重が一気に落ちるのは水分が減っているからであり、実際にはやせていない。水分をきちんと補給しながら、体重を少しずつ(最大でも1ヶ月に5%まで)落としていくと無理が少ない。禁煙等による増加を防ぐのが目的ならば、現状維持が当面の目標となる。

 基礎知識2・・・摂取したエネルギー(カロリー)と消費したエネルギーの差が、体重の変化に大きく影響する。しかし消費するエネルギーの多くは、体温の維持や内臓を働かせるために使われており、運動で消費するエネルギーというのは意外に少ない(ただし運動も無意味ではないし、やせやすく太りにくい体にする効果もある)。そのため運動量を増やすだけでやせるのは困難であり、同時に食事量を減らすことも重要になる。

 基礎知識3・・・運動で消費するエネルギーは筋肉をどれだけ使ったかが関係し、疲れは直接関係していない。そのため強い運動を短時間行うよりも、無理のない運動を長時間行うほうが、実際に消費するエネルギーは多くなる。また長時間続けられる運動(有酸素運動)の方が、脂肪を効率よく燃焼させられる。

 太りにくい食事・・・「水分の多いものは低カロリー、脂肪分が多いものは高カロリー」ということを覚えていれば、ほぼ間違いない。そして食べすぎと脂肪分の多い(油っぽい)料理を避けること。またジュースとアルコール飲料は、カロリー0のお茶や麦茶、水で代用できることから、できるだけ避けることが望ましい。炭水化物を徹底的に避けるなどの偏った食生活は体調不良の元になるので、民放などの情報は信じず、バランスの良いまともな食事を心がけること。

 食事量・・・次の食事までかろうじてもつ、あるいは少し前に空腹になる程度が目安。ボリュームの割に低カロリーなのが和食。これは野菜や米飯が水分を豊富に含んでいるから。間食は避けるべきだが、食べなければもたないのであれば、その分だけ1回の食事量を減らすといい(3食分を4〜5回に分けて食べる感覚で)。こうすると摂取カロリーが同じでも空腹を感じにくい。ただし食事回数を増やすことは、歯の健康を害しやすくするなどの、気づきにくい問題に繋がりやすい。

 食事の仕方・・・実際に食べた時間と脳が「食べた」と判断する時間にはズレがある。そのため早食いすると、十分に食べていても脳が「食べた」と判断できず、つい食べ過ぎることになる。食事に十分な時間をかけられないのであれば、腹7〜8分で止めること。物足りなさは長くは続かない。

 リバウンド防止・・・ダイエット中にやせる理由は、「摂取エネルギー<消費エネルギー」となっているから。目標体重になったからといって元の生活に戻してしまうと、元通りに「摂取エネルギー>消費エネルギー」となって太り始める。「=」となる生活はこの中間であり、自分にあった食事量と運動量を見極める必要がある。毎日体重を量って、グラフを書いてみると分かりやすい。ただし体重は、「朝食の前」など同じ条件で量ること。

【タマネギ1】
 血液をサラサラにすることで、血流をよくする成分が含まれているらしい。しかし血液の粘りにもっとも影響するのは水であり、きちんと水分を摂取していれば、問題が起きることはまずない。それに野菜は9割が水でできているうえ、食物繊維が腸内に水分を長時間とどめて吸収効率を良くしてくれるため、タマネギ以外の野菜も血液をサラサラにするのに有効な食べ物といえる。ただし3度の食事では水分を十分に摂取することができないため、食間などにコップ1杯程度の水を飲むとよい。

【タマネギ2】
 野菜にしてはビタミン、ミネラルという「人間にとって無くてはならない栄養素」に乏しいが、「あったほうが良い成分」というのはきちんと含まれている。しかし最大の魅力は味であり、生のときの辛み、熱を加えたときの甘味は、料理人やグルメにとっては欠かせない。また食材から十分な味が出るというのは、少ない調味料でおいしい料理を作れるということであり、生活習慣病の予防にも効果的。つまり栄養豊富な食材を使うことだけが、体に良い料理を作る秘訣ではない。

タンニン
 植物に含まれる色素の一種で、これに分類される色素は褐色などで渋みがあり、さらに利尿作用(トイレが近くなる)がある。タンニン類は緑茶、紅茶、ウーロン茶、コーヒー、柿、ピーナッツやアーモンドの渋皮などに多く含まれており、トイレが非常に近いのに原因が分からないときは、これらを疑ってみよう。

【超回復】
 「疲労の超すごい回復」ではない。正しくは酷使して傷んだ筋肉が、元々の筋肉量をえて回復すること。運動するとたくましくなるのはこのため。

【毒きのこの見分け方】
 「派手な色は毒きのこ」、「裂いたときに黒い斑点が見えるものは毒きのこ」、「柄の部分が縦に奇麗に裂ける物は食べられる」、などという俗説はすべて間違い。簡単に見分ける方法は存在しないため、十分な知識と経験をもつ人に見分けてもらうしかない。食用きのこによく似た毒きのこもあるため、素人は野生のきのこに手を出さないこと。

【毒のある食べ物】
 有害物質を含む食材は意外に多く、有名なものには大豆、ウナギ、キャベツなどがある。しかしご存知の通り、常識的な食べ方(料理法、量)をする限り恐れる必要はまったくない。例外はアルコール飲料くらい。
 厳密に言えば、あらゆる食べ物は毒を含んでいるし、そもそも栄養素と毒に明確な違いは無い。それでも人間が生きていけるのは、十分な解毒能力を持っているからだ。

【寝癖の直し方】
 寝癖部分をお湯に浸すと簡単に直る。根元から曲がっているため、髪を洗うくらいのつもりでお湯をケチらないのがコツ。もっともこれは自己流であり、本当に良い方法かどうかは分からないのだが。特に髪が長い人は、乾かすのに時間がかかるためご注意を。

【バターとマーガリン】
 バターは動物油、マーガリンは植物油が主原料。マーガリンはもともと、バターの代用品として作られた。以前にバターのCMで「バターの方が低カロリー」だと言っていたが、大した違いはない。どちらも超高カロリーというのが正しい。

【歯磨きについて】
 3分間では短かすぎ。個人的な感覚ではあるが、「最低5分、できれば7分」くらいしないと、奇麗には磨けない。いつも5〜7分は大変だが、最後の食事の後だけでもきちんとすれば、かなり違ってくるはず。
 歯磨きのコツは、歯ブラシの毛先部分で磨くこと。力をいれてゴシゴシと磨いても汚れは落ず、歯茎を傷める原因になる。ブラシを押し当てた状態で横に小刻みに動かし、歯と、歯と歯茎の間を磨くこと。歯の位置や形を思い浮かべながら、全体が磨けているか確認しながら磨くようにしよう。最後に上下に動かしてシュッ、シュッと磨けば終了(この時も毛先で)。
 歯茎が弱っているときは軽く出血することがあるが、そのうち歯茎が引き締まり出血しなくなる。

【パンはもたない?】
 米飯でないと力が出ないという人が多いが、これは誤解。食パンにバターやジャムを塗って食べるのは、和食で言うとご飯にふりかけと同じようなもの。おかずが欠けているのだから、足りなくて当然だ。麺類も似たようなもの。できるだけおかずを一緒に食べよう。

【貧血】
 その原因は様々で、鉄分の摂取不足が原因なのは約7割。つまり人によっては、いくら食事やサプリメントを工夫しても治らない。原因が食べ物(栄養不足)ですらないこともある。

【まくら】
 理想の高さは、頭の位置(角度)が立っている時と同じになる程度。市販のまくらはほとんどが高すぎで、本人が思っているほど熟睡できていないことがある。良いまくらが見つからない場合は、バスタオル数枚を何度か折るだけでも代用可能。高さが変わると眠りにくいが、少しずつでも慣らしていった方が良い。

【マヨネーズ】
 様々な食品にあう便利なドレッシング。その理由は脂肪分が食材を包み込み、マイルドにしてくれる性質があるから。しかし見方を変えれば、すべてをマヨネーズの味にしているということだ。またチョコレートやポテトチップスをも上回る超高カロリー食品でもある。普通に使うのならば気にしなくてよいが、何にでも大量にマヨネーズをかける人は、くれぐれもご注意を。直接飲むのは問題外だ。

【明太子】
 メンタイは、スケトウダラという魚の別名(地方名)の1つ。だから「明太子の原料は、なんという魚の卵でしょうか?」というクイズに、ボケて「めんたい」と答えても正解となる・・・はず。

【野菜ジュースで野菜いらず?】
 一般的な野菜ジュースは、野菜に比べるとビタミンCや食物繊維が少なく、野菜の代用品としては十分ではない。また「野菜が少ない食事+野菜ジュース」は「野菜が豊富な食事+お茶や麦茶」よりも高カロリーであり、食事全体のバランスを考えても問題が多い。とはいえ野菜ジュース自体は決して悪いものではなく、嫌いな人が多い緑黄色野菜(色の濃い野菜)を手軽に摂取できるという大きなメリットもある。上手に利用すればプラスになるはず。少なくとも、野菜不足よりはずっとマシだ。

【洋式トイレの水はね防止】
 トイレットペーパーを10cmほど切って浮かべておけば、水はねをほぼ防ぐことができる。もちろん水を流しながらでは意味がない。

【ヨウ素(ヨード)】
 海産物に多く含まれ、特に海藻には膨大な量が含まれるミネラルの一種。海が近くにない国や地域は少なくないため、世界的にみると不足しがちな栄養素。そのため食塩に添加して補給している国もある。
 しかし海産物が豊富な日本においては不足することはまず無いといってよく、それゆえ五訂食品成分表には、必要量や食品中の含有量が掲載されていないほど軽視されている。もっとも昆布を大量に食べる地方では、過剰摂取による健康被害(甲状腺異常)が多くみられるらしいので、逆の意味で重要ではあるのだが。
 これは栄養豊富な食品(筆頭サプリメント)が、必ずしも体に良いわけではないという良い例であり(もちろん昆布自体は決して体に悪いものではない)、それゆえ食事はバランス良く、色々な物を食べるべきであるという教訓になるのではないだろうか。


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