prologue


      Cloud & Ruby

ぼくの名はクラウド ”住んでしまいたい程空が

好き”という主は、気分でぼくを雲!と呼ぶ

ぼくの心に同居している猫の話をしよう〜

あの子の猫らしからぬ名前は、”ルビー”

女主の生まれ月が7月で、そこへ梅雨明けを告

げる夏のある夜、雨と一緒に窓から迷い込んだ

子猫がいた。まるで贈り物のように〜




7月の誕生石はルビー。もう遙か昔から決めら

れていたみたいに、迷子の猫を抱き上げた主

は言った。「ルビー、よく来たね」

ま〜それはともかくとしてぼく達の話だ。

ぼくもルビーも、父さんが星に住んでいる。

何故、分かるかって?

ルビーはいつも遠くを見ていた
ぼくと同じ様に

top  next