過去日記(1992/12/01〜1992/12/31)



1992/12/01
今朝はくもっていたが、みなとはベランダに出かけてもどってよく食べる。うちの電気毛布を入れたま ま、会社に行ったが、途中でみなとがコードをかじったりしてないか、心配になった。家に帰るとやっ ぱり大丈夫だった。大丈夫なら暖かいほうがいいだろう。他所の部屋のドアのあく音がすると、みなと がうちのドアを見つめる。夜遅くなって寒くなってくると、みなとは私によりそう。

1992/12/02
天気がよくなり、みなとは朝からベランダに出た。夜にはベランダに枯れ葉が落ちていて、カサコソい うので、みなとが行ってジャレた。部屋にもどるとカサをガサゴソやっていた。カサの中にも落ち葉で もあったかも知れない。みなとは全然じっとしていない。

1992/12/03
今朝はみなとはロフトにいた。夜はベランダで枯れ葉にジャレた。ベランダから部屋にもどるとみなと の足(肉球)が冷たい。でもベランダに行きたがる。部屋でカッパエビセンをぺろぺろなめる。そして クッションに落ち着く。

1992/12/04
朝方、みなとがふとんに入ってきて、ぬくぬくしてるので起きたくなかった。でも起きると、みなとが スカートと上着を伝って首まではいあがってくる。今夜は祖師ヶ谷大蔵駅前でヤキトリを買ってきたが 、みなとはクシにじゃれ、肉にじゃれるが、食べたりせず毛づくろいする。ひきよせてくんくんした結 果、ぼくの食べ物ではないと思ったらしい。そして私とカバンの間にはさまってねた。猫はぴったりな ところにおさまるのが好きだ。

1992/12/05
朝方、みなとがふとんの上にいて、ふとんの中に入ってきたところで目覚まし時計がなってしまった。 今日はふとんをベランダに干したがみなとがそこに登った。天気がよく昼間暖かいので、みなとが窓辺 でふにゃふにゃになっていた。また、ニャと言ってベッドでねた。夜は缶詰を一気に8割も食べ、カツ オブシにも夢中になり、私のムギワラバックの破片でよく遊んだ。

1992/12/06
みなとは朝、ベッドでねていた。起きてからロフトに上がった。昼間はクッションにねていた。肌寒い 日なので窓辺は行かない。以前はみなとは掃除機にびっくりしたが、この頃はなれて気にしない。夜は 私について回ってぐるぐる言っている。寒いのにベランダに出て、もどるときは、ンアニャーと言う。

1992/12/07
今朝もみなとはベッドにいた。抱き上げるとあったかい。夜はみなとは私のスカートの中にすっぽり入 った。ンーなどと言ってたが、そのうちぐっすりねてしまった。みなとが起きてスカートをかぶったま ま動いてゆこうとするので、出られないのかと手助けしようとすると、猫パンチを出してきた。余計な お世話かとほっとくと、やがてもそもそと自分で出てきた。

1992/12/08
雨と風の朝だ。みなとはベッドの下にもぐりこんだ。午後には良い天気になり、みなとは喜んでベラン ダに出た。

1992/12/09
今朝はみなとははやく起きて食べてベランダに行った。それから部屋の衣裳ケースに上がった。夜もベ ランダに行き、部屋のユニットバスのドアにすりすりして、中でペロッペロッと水を飲んだ。そしてカ ーペットの上にすわった。スフィンクスみたいだ。

1992/12/10
朝、みなとは私の足の方にいた。いったん、ロフトに行きそれから私の胸元にきた。夜は雨で、本棚の 本の背表紙でツメとぎしていた。

1992/12/11
朝、みなとはロフトにいた。それから玄関へ移動した。夜はカーペットの上にすわったり、ロフトに行 ったり、ベランダに行ったりした。私の横にまるまったので、なでると暖かくてとってもうれしい。

1992/12/12
今朝はみなとがドアから飛び出してしまった。無理につかまえると派手なうなり声を出して、私の手に ガブッと噛みつき、逃げていった。となりの川の横をほこほこと春風みたいに走って行くのが見えた。 いろいろな猫が通る道で、みなとも行きたいのも当然だろうが。昼頃、猫のいがみ合う声が聞こえて きたので、出てみると、みなとがくろに追っかけられていた。ビル1つへだてた植木の間にみなとが もぐっていた。私がそこへ行くと、リラックスして甘えるが、つれて帰ろうとすると抵抗する。また 、しばらく待ってると、みなとが自分でこのビルの中庭に入ってきたのが見えたので、だっこして部 屋につれてきた。部屋につくとよく食べる。昼間、あばれたせいか、夜はベランダに出ず、よくねて いた。

1992/12/13
朝、みなとはベッドにまるまってよくねていた。昼もふにゃふにゃとねていた。午後3時に、んーっと 言ってやっと起きて食事した。夜はベランダへ出たりもどったりする。部屋ではバックと私の間にぴっ たりとおさまった。

1992/12/14
朝方みなとは私の顔の横にまるまっていたが、私が起きる頃にはロフトにいた。夜はまるまっていた。 みなとは私の上着につめをかける。だから高かったテーラードジャケットがぼろぼろだ。そのためか、 みすぼらしいと言われる。近所の猫好きな家の奥さんは、スラッとしたきれいな人だが、駅で猫背で財 布か何か探してる姿はなんか美人っぽくない。猫好きってやっぱりそういうのよねと妙に親しみを感じ た。みなとは私の横で大あくびしている。

1992/12/15
朝、みなとはベッドにまるまっていた。今日は会社の宴会があり、同僚が部屋までついてきてしまった ので、帰すのに骨が折れた。やっと帰るとみなとが私にかみついてきた。

1992/12/16
みなとは電話台の上で、ぐるぐる言って甘えた。椅子にかけてある私の上着にのびあがる。ベランダに 出たり袋に入ったりする。読売に里親募集を出したら話が来て、近所の子猫がもらわれてゆくことにな るだろう。本当は私が欲しいけど。

1992/12/17
みなとは朝、私の足元にまるまっていた。今日は子猫の里親の件で電話ばかりしていたので、あまりみ なとの相手もしてやれなかったが、おとなしく横にいる。

1992/12/18
朝、みなとはロフトから降りてきて食事してベッドにねた。夜は真っ黒な目で私を見つめてかけよって きた。

1992/12/19
朝からとなりのアパートで撮影(白鳥麗子)をしてたので、みなともベランダで見物していた。昼間は ケーキの箱のリボンにじゃれた。私の新しいバックにも入ってみる。ベルベットのワンピースも毛だら けだ、みなとの寝場所のひとつだから。ベルベットはもともと毛だから、ま、いいか。

1992/12/20
朝、みなとはベッドにいた。ベランダにもちょっと出た。みなとがとなりのベランダに行って洗濯物の 匂いをかいでいたが「それはダメ」と言うとすぐもどってきた。

1992/12/21
みなとはふとんにねていて、私の毛布をいつのまにかとってしまう。今日はみなとはねていて物静か。

1992/12/22
明け方、みなとがベッドのふちで派手にツメとぎしていた。そして私の横にまるまった。朝にはロフト に行っていた。夜、会社からもどるとみなとがドアにきていた。部屋に入ると私の指をぺろぺろなめた 。どこかの部屋のドアがあく音がしたら、みなとがグーッと言ってベランダの方へ寄っていった。そし てグルグル行って尾をふっている。

1992/12/23
みなとは洗面所で私の肩に上がり、台に移って私をながめていた。夜はみなとが真っ黒な目をして飛び ついてくる。

1992/12/24
寒い朝だ。みなとはベッドにまるまっていた。このあいだ、高円寺へ里子に行った近所のチビのことが 心配で、またもらい手に電話をかけてしまった。安心した。あまりかけると嫌がらせみたいに思われな いか、それも心配でそわそわする。夜、みなとのトイレを片付けていたら、みなとが私の背中におぶさ ってきた。みなとがうちの中のいろいろなダンボールでツメとぎしてかけまわる。1つところでやらな い。窓辺によって寒いベランダを見ている。「みなとちゃん」と呼ぶと、ふりむいて「んにゃあ」と言 う。それからあくびする。

1992/12/25
今朝もみなとはウトウトねていた。夜はお風呂の上の方に渡っているバーに、みなとが登って私を見て いた。

1992/12/26
みなとは、夜ねるときは私の右側でぐるぐる言ってるが、朝になると右側にまるまっている。昼間はみ なとは外の鳥を見ていた。毛布を洗おうと思ったら、みなとがふくろに頭をつっこみ、そのまま歩いて 行って、顔を出した。みなとより小さいケーキの箱に強引に入ったり、ニボシの袋をくわえて運んだり 、麦わらバックの破片をくわえてかかえこんで立ち上がったり、騒々しく遊んでいる。ベッドの下にも ぐってバリバリやってると思ったら、そのうち袋の中にまるまった。いったん落ち着くといるのかいな いのかわからないくらい静かだ。

1992/12/27
今朝はみなとはロフトにいた。昼は水のボトルのフタを追っかけて遊んだ。遊んでるかと思うと急に静 かになるので、行ってみるとにゃあああと華やかになきながら寄ってくる。里子に行った子猫のもとの 家の庭には、半年ぐらいの猫や大きい猫がいた。

1992/12/28
朝、みなとがどんどん枕の上に上がってきて、私がどかされてしまった。夜は玄関の横の収納にみなと が入った。ベランダに行ったり、もどっていすの毛布の上に得意気にすわったりしてると目立つが、いす の下にいると目立たない。でもよく見るといすの下からじっとこっちを見てるんだけど。

1992/12/29
今朝はみなとは電話台に上がっていた。夜は私の手をなめたりベランダへ行ったりした。今日は仕事収め で、午前中に掃除をして昼から夕方5時まで飲み会だったので、ベランダの方をあけておいて冷たい風を 入れると私も頭がすっきりする。

1992/12/30
明け方、みなとは私の横にねていた。私がトイレに立つとついてきた。それから、また一緒にねた。うら らかな日和になり、昼間はみなとも日当たりのいい場所でねていた。夕方、ドアから飛び出してしまった 。うちではふにゃふにゃになってぐるぐる言ってるのに、外へ行くとウオーとうなり、尾を太くしている 。ふだん外に出さないからひどく興奮する。それでも、なんとなく私の後をついてくるので、小一時間か けてなだめて、部屋へつれてかえった。夜はベッドにころっとまるまってねていた。

1992/12/31
朝、いつものようにみなとが横にねていた。2日間、帰省するが、つれて行きたいなと思った。留守番さ せる予定だけど。お正月はずっと天気が良いらしい。うちの中にいるのだから天気なんか関係ないのだが 、暗い雨の日にみなとがひとりで留守番してるのを想像するとかわいそうに思える。夕方、出掛けにエサ を大量に出すと、嬉しげに食べていた。そして、やさしげな目で見送っていた。


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