過去日記(1992/10/01〜1992/10/31)



1992/10/01
みなとはこの頃、カツオブシばかり食べてニボシを食べないが、ニボシを水に入れて煮て汁を作るとペ ロペロとよく飲む。午後、マンションの防災点検があるからみなとを連れ出した。はじめ電車でTさん の家に行くつもりだったが駅でパニックしてたいへんだったので、電車はやめて歩いて祖師谷の公園へ 行った。私は脚がかゆくてうんざりしたが、みなとはキャリーから出してやったら喜び、そこいらをか けまわり、木に体をこすりつけ、楽しそうだった。そのうち、小学生に取り囲まれてしまったので、ま たみなとがパニックになるとやっかいだから引き上げた。みなとが公園でニャーと言うと、どこかから こだまのようにニャーと返事がきた。姿は見えなかったけどどこかで猫が返事してくれたようだ。昼間 よく遊んだので、みなとは夜はおとなしかった。

1992/10/02
今朝は雨だ。みなとは缶詰が気に食わないらしく砂かけポーズをし、草を食べていた。夜はみなとがロ フトにねていたが全然わからず探してしまった。もう涼しいので、みなとが私のヒザにくっついて甘え るのがうれしい。が、外で猫がニャーと言い、みなとがそわそわした。でも一声だけだったので、ベラ ンダに出たがらず、落ちついた。私の手に猫パンチし指に噛みついて遊んだ。

1992/10/03
朝、みなとは私のふとんの上にいて私にくっついてまるまっていた。毛布の端がほころびてとれたもの をみなとが追いかけて遊んだ。それをゴミ箱に落とし、ゴミ箱のまわりをかぎまわっていた。私がひろ ってやると、また元気よく追いかけて行った。次は別の場所で見失ったのにどういうわけかしばらくゴ ミ箱まわりをさがしていた。それから見失った場所へ見つけに行った。夜は私についてまわって、なで ろなでろと催促する。ニボシもカツオブシも缶詰も食べた。

1992/10/04
ベランダにふとんを干したらみなとが上がった。みなとは402号室まで行ってしまう。あの人は猫は 好きだと言ってたけれど。ベランダを伝って行くのは危ないので猫好きな人のところだけ、みなとをつ れて正面から部屋に遊びに行く方がいいのだろう。私が新聞を読もうとするとみなとが上に上がってく る。夜、部屋の中でみなとをなでてたらガラスに映った自分の姿に向かって、みなとが「ウオーッ」と 怒った。他の猫が来てると思ったのだろうか。

1992/10/05
急に寒くなったので電気毛布を出した。みなとがコントローラにジャレて遊んでいる。たいそう気に入 ったようでずっとコントローラで遊んでいた。雨でベランダに出ないが、うちの中をかけまわっている 。

1992/10/06
この頃、みなとは夜はカーペットの上で私にじゃれつくが、朝になると私にくっついている。ベランダ にあまり興味がなく、枕の上でねている。いすやロフトにねるのも気に入っている。

1992/10/07
今朝もみなとはベランダの方をちょっと見て出かけず、私が起きた後の枕を占領してねた。夜は部屋の 中で暴れていた。

1992/10/08
昨夜、みなとはだいぶ暴れていたが朝はおとなしくベッドにまるまっていた。夜は雨でベランダに行け ないみなとはロフトに行ってにゃあにゃあ言い、箱をかじっていた。

1992/10/09
朝のうち、すごい嵐だった。みなとはうちの中にいるけど、風雨の音で落ちつかないようで、ベッドの 上にのんびりしてないで、下にもぐって行った。夜は晴れてベランダで遊んだ。

1992/10/10
みなとは私の朝食の、パン、バター、ソーセージをくんくんしたが、食べなかった。みなとは昼間、と なりがベランダにふとんを干したことに興味深々だったが、私のふとんはいいけど他人のものをやたら くんくんしても困るので止めた。でもすぐに気をとりなおして昼寝した。近所の○○さんにはチーコち ゃんが出ていた。背中がトラでお腹が白い子で、たくさんいる猫の元祖だそうだ。

1992/10/11
みなとは朝からベランダに行き、私が干したふとんに上がって遊んでいた。夕方、みなとはうちでねて いたが、私が出かけると時々うちの下に来る黒猫がしばらくついてきた。そのせいなのか何なのか、夜 みなとがいつも以上に私の服をかぎまわった。アナゴの頭でスープをとったがニボシのと違ってみなと は興味がない。

1992/10/12
朝、くもり空でみなとは枕にもたれて眠っていた。夜、会社からもどると階段に黒猫がすわっていて、 にゃあにゃあ言ってすりよってきた。4階まではついてこなかったけど、雨宿りなら泊めても良かった と思った。部屋に入ると、みなとが私の服にくんくんと頭をつっこみ、耳をかくしたままうるんだ瞳で 見つめて、ンニャーと言った。かわいいなと思ってノドをボールペンでくすぐるとぐるぐる言ってる。

1992/10/13
相変わらずはっきりしない天気だが、みなとはベランダへ出たりもどったりして落ちつかない。共同玄 関に黒猫がすわっていたが、クロの存在をみなとも気にしてたのだろうか。夜も共同玄関にクロがいて 2階まではついてくるが、4階までは来ない。みなとは私のカバンにもたれたり、衣装ケースの上でね そべったりしていた。夜11時半になってからちょっとベランダに出た。

1992/10/14
朝、みなとは洗濯機の上で甘えたりしていたが、私が出かける頃には、ベッドでまるまった。3日前に カツオ缶が売り切れだったので代わりにサンマ缶を買ってきたが、みなとが全然食べなかった。今日や っとカツオ缶を入手したのでみなとは喜んで食べた。これも続くと飽きて食べなくなるけど、だいたい これがいいようだ。ニボシで出した汁もペロペロと飲んでいる。夜、みなとはガラスに映った自分の姿 にピクッとして耳をふせた。

1992/10/15
相変らず雨でみなとはうちの中からベランダをながめているだけだ。部屋の中で暴れていた。また私に ペッタリついてよく甘える。夜はみなとはベランダに出たり入ったりし、虫が来たので追いかけていた 。

1992/10/16
今朝はみなとはベランダに出た。マンション下にまたクロが来ていた。前にみなとはまだいなかった頃 、当時は帰りが遅かったので夜中に成城学園前駅から歩いてきたが、よく黒猫が途中までついてきて甘 えて遊んだ。夜中なんだから一番近い祖師ヶ谷大蔵駅から歩く方が安心なのにわざわざ成城学園から歩 いたのはクロちゃんと遊びたかったからだ。ひょっとしたらあのときのクロちゃんかも知れない。じゃ 、みなとちゃんよりぼくの方が先輩だと言いに来てるのかしら?ないがしろにできないな。

1992/10/17
みなとは昼間ねてばかりだ。菊の鉢植えにぴったりよりそっている。夜、みなとがいないなと思って探 してたら、ベッドの下で袋ががさがさ動いた。そんなところに入っていた。みなとが急にワオッと興奮 したが外で猫のなく声もしてきた。

1992/10/18
朝、みなとはベランダで飛びはねていたが、部屋にもどるとやたら甘えていた。昼間は何時間もねてい た。夕方、起きると毛づくろいを始めた。背中から脚へなめていって、ツメもかんでゴミを取っている 。そしてまた脚の方をなめる。今夜は黒猫が4階まで来ていた。アアオーンという声がみなとに似てい る。

1992/10/19
小雨になっていた。みなとはちょっとだけベランダに出てすぐに部屋にもどった。黒猫はどうしたろう と気になったが、2階にいた。夜、会社から帰ると、みなとはドアの内側の新聞受けに上がっていた。 ほかほかカーペットの電源を入れたら、みなとがすぐにゆったりとねそべった。そして私にぴったりく っついてぐるぐる言ってた。

1992/10/20
朝になると昨日以上のドシャ降りになっていた。みなとはロフトに上ってしまった。会社から帰ったと き、どこかでかん高い猫のなき声がしたように思った。雨だが○○さんの玄関でチーコを見た。雨だと いうのにみなともベランダに出たがる。少し出て部屋に走ってもどってきてまた出ることをくりかえし ている。

1992/10/21
ひさしぶりの快晴の朝でみなとはベランダで遊んだ。会社から帰るとマンションの入り口に黒猫が来て いた。みなとの声が少ししゃがれたような声でにゃあという。昨日の雨で疲れているのかも知れない。 みなとは部屋の中で私に甘えたりベランダに出て外を見たりしている。Tさんに言われてるから読売新 聞に外の子猫の里親募集を出してるが、いやがらせみたいな電話ばかりかかってくる。みなとの妹のミ ミちゃんの里親募集のときには上手くいい人から連絡してもらえたんだけど。

1992/10/22
朝、私が会社がいい加減だ、カネがないとイライラしていると、みなとがゆったりとねそべって、ぼく がいるじゃないと言ってる感じだった。朝方、みなとがふとんに入ってくると母猫になった気分で、し あわせ。ホカホカカーペットに電気をいれるとみなとがのびてねそべる。夜、ベランダに出たが足が冷 たくなっていた。でもすぐにホカホカカーペットの上にまるまってねた。

1992/10/23
天気が良いが朝の冷え込みが厳しくなった。みなとは枕の上にまるまっていた。夜はカーペットの上に まるまっていた。

1992/10/24
霧雨の朝だ。TCCのモニターに応募したら採用されたのでおいしそうな猫缶が送られてきた。しかし 、あけてもみなとが食べない。ベッドにまるまってしまった。そもそも今日は朝も昼も草だけ食べて眠 ってばかりだ。気持ち悪いのかも知れない。夜になって元気が出てTCCのマグロも他の食べ物もよく 食べた。ベランダにも出た。急に深刻そうな顔で部屋にかけこんだので、何事かと思ったらトイレだっ た。それからロフトに行ったり洗面所に行ったりして、私のヒザに頭を乗っけてねた。

1992/10/25
やっと天気がよくなった。みなとは電話台や玄関で私に甘えていた。昼間、みなとは凡そベッドにねて いるが、私がベランダに何か干しに行くたびについてきて匂いを嗅ぎ、もどってまたねる。夕方、マン ションの下にまた黒猫が来ていた。じっと見てしまったら耳をふせてしまった。私がいったん出かけて もどってきた時、クロちゃんがいたらあげようと思ってカリカリを紙につつんで持っていたがいなかっ た。部屋でみなとが食べてしまった。チーコちゃんのうちの前にはちっちゃいキジ猫(茶シマ)がちょ ろちょろしていた。前に朝の5時ごろに通ったらご主人らしき中年男性が玄関で猫たちにカリカリをや っていた。今の時間だと庭にBMWが停まっていて気取って立派な雰囲気だけど。

1992/10/26
朝、私が起きてもみなとが起きなかった。ちょっと水を飲んですぐにベッドにまるまった。夜、会社か らもどると黒猫がいた。川の横でカリカリをあげた。夜はみなともベランダで遊んだ。

1992/10/27
今朝のみなとは朝から元気でベランダに出た。洗面所で私の肩に飛び乗ったりした。夜はうちの中で甘 えたり暴れたりした。カツオブシが好きで、器からこぼれたものまで床で食べようとする。そして私の 手をぺろぺろなめる。

1992/10/28
みなとはロフトに自分の巣を作っている。箱に私の服を引き込んでそこにねる。朝はそのみなと専用室 を見に行くが、私が出かけようとするとロフトの端まで出てくる。夜は私のヒザでうっとりしていた。 洗面所へ行ってなくので、水を出して欲しいのかと思ったが、水は飲みたくないようだ。洗濯機の上に 上がってなでてくれと催促している。

1992/10/29
朝、細かな雨が降ってたが、みなとはベランダで遊んだ。夜はみなとは電話台で甘えた。冷蔵庫の下が 気になるようで冷蔵庫の前にすわっている。ずっと前に何か追いかけて冷蔵庫の下に入ってしまうと、 みなとが冷蔵庫の前にすわってうったえるような顔をするので私が定規でたぐりよせて出してやってた 。それをまたみなとが追いかけていった。まだ何か残ってるものを出して欲しいのかも知れない。私が 手にクリームをつけるとみなとがぺろぺろとなめてしまう。

1992/10/30
朝、晴れたのであー、良かったと思った。みなとはベッドにアンモナイト形でねたままであまり見つめ ると耳をふせてしまう。夜は元気でベランダにも出たがる。部屋中ぐるぐるまわってすごく甘える。

1992/10/31
今朝もみなとはベッドにまるまっていて見つめると耳をふせる。暖かい日で昼間もみなとはねていた。 そこへ外から猫のいがみあう声が聞こえてきたので、みなとも一瞬緊張した。が、すぐに外の猫のケン カは終わったので、みなとがベランダへ確認に行きたがることもなく、再びねてしまった。夜は私のク リームをつけた手をぺろぺろなめた。また私の縫い物の指先に合わせて目を右へ左へと動かしている。


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