2ページ目/全2ページ 子供のような身体をしているエドワードは、十五歳と言う年齢にしては驚く事だが、 陰毛がほとんど無い。 最初の頃は、それで彼をからかった事もあったのだが、今では、それが扇情的でとても卑猥 なのだと大佐は気がついていた。 陰毛の無い分、彼のその部分は、丸見えになってしまうのだ。 小ぶりで薄桃色をしたペニスもそうだが、後ろに開いている排せつ口もやはり小さくて 未成熟なままだった。 子供の尻穴は狭いだけでなく、筋肉も薄いせいで大変に柔らかい。 だから、その手の趣味の人間には、重宝されるらしい。 エドワード・エルリックが、襲われたのは、当人からの話では、ヘッケル大佐が初めてでは無いらしい。 もっと小さな頃から、何度も同じような事があったそうなので、良くこの小さな身体で耐えてきたと思う。 最初に抱いた日、確かにエドワードは処女であり、初めての苦痛に苦しんだのだ。 大佐がそんな事を思いながら、エドワードの尻穴にいつものように指先を近づけて、縁を数回擦る ようにすると、その部分は、鮮やかに赤く染まり、ヒクヒクと口を開けてしまった。 まるで、赤い華が咲き誇るように、大佐には見えた。 エドワードの拒否的な言葉とは裏腹に、その部分は快楽を期待して喜んでいる様だった。 しっとりと花びらが濡れたようになり、大佐の指先へと暖かく湿った粘膜が絡んできた。 最初の頃とは、明らかに異なる身体の反応に、エドワードが少しづつだが、大人になって ゆくのを感じて、マスタング大佐は微笑んだ。 なるほど。確かに、キツイ刺激の方が、君の好みらしいな。ローションを使わずに、こんなに 早く濡れたのは初めてだ。縛られた方が感じるのか? 」 エドワードは、その言葉を聞くと、また全身を真っ赤に染め上げた。 「馬鹿かアンタは! 濡れたとか言うな。この変態! 」 背を向けている彼の表情は、大佐からは見えなかったが、きっと気の強そうな燃えるような 眼をして、怒っているのに違い無かった。 仕事の時も、弟とくつろいている時も、食事の時も、眠っている時ですら。エドワード・エルリックは、 そんな厳しい表情をしているのだ。 まだ子供なのだから、もっと屈託の無い顔をしていても良いように大佐は思っていた。 しかし、彼の置かれた環境が、それを許さないのだ。 そんなエドワードが時々、不憫に思える事がある。 彼の世話役をマスタング大佐が買って出たのは、そばに置いて、彼の所業を監督する事が、 一番の理由であった。 しかし、東方支部にいた時から、大佐がエドワードを放っておけなかったのは、そんな彼の子供 らしからぬ境遇と、態度のせいだった。 大佐自身も幼き日より、軍人となるべく教育を受け、普通の子供らしい生活から遠ざかって 生きてきた。しかし、それは、あくまでも、自分自身が望んだ人生だった。 エドワードのように、強制的に選択を迫られた物では無い。 大佐は、全身を羞恥で赤く染めている少年の秘部へと、迷わず口をつけた。そして、可愛らしく口を 開けている桃色の穴へと、舌先を差しこんだ。 付き合っている女性相手にも、このように尻の排せつ口まで愛撫した事は無かった。 せめて、エドワードを気持ち良く感じさせてあげたいと思ったからだった。 エドワードへの、そんな感情は、今までの恋人達へ感じた気持ちとは少し異なっているように思う。 確かに、大佐の股間は今、立ちあがっているので、欲情はあるのだろうが。 もっと、暖かな何かが、気持ちの中に含まれている。 どんな過酷な状況であっても、自らの目的のためには、手段を選ばず立ち向かう。 その真っ直ぐなエドワードの姿勢は、この中央に単身乗りこみ、トップまで上り詰めようとする自分の 生き様に通じるものがある。 <目的のためならば、手段は選ばない。> <そのためならば、どんな事にも耐え忍ぶ。> <前だけ見つめ、決して、後ろを振り返る事は無い。> そうして、大佐は今まで生きてきたのだ。 <この世界で生きる延びる>と言う事は、戦争と同じに違いなかった。 まだ、幼いエドワード・エルリックの生き方に、ロイ・マスタングは親近感を感じていた。 兄弟のいなかった大佐は気がついていなかったが、それは身内に対する愛情に、一番近い 気持ちなのかもしれなかった。 その3「戦士の休息・前哨戦」へ続く 行ってみる→ ![]() 1ページ目へ戻る ![]() 小説目次へ戻る ![]() |