「アクション・テクニック(Action Techniques)」,「アクション・リサーチ(Action Research)」

このウェブページでは、「アクション・テクニック(Action Techniques)」と「アクション・リサーチ(Action Research)」の用語解説をしています。


アクション・テクニック(Action Techniques)

心理療法の技法は、大きく分けて『洞察療法』『支持療法』『行動療法』『作業療法・芸術療法』に分類することが出来る。アクション・テクニックは、ボディ・ワークとも呼ばれ、身体の動作と表現を用いて、抑圧した情動を解放し、無意識的な欲求を表現する心理療法の総称である。

代表的なアクション・テクニックは、『作業療法・芸術療法』に分類される。具体的な技法としては、音楽療法、ダンス療法、アートセラピー(描画・コラージュ・粘土・彫刻など)、ロールプレイング(役割行動演習)、サイコドラマ(心理劇)、プレイセラピー(遊戯療法)、家族彫塑法(family sculpting)などがある。

アクション・テクニックは、基本的に言語的交流をあまり行わない非言語的アプローチであるが、単独で用いられることよりも、言語的アプローチを行うカウンセリングと一緒に行われることが多い。アクション・テクニックと共感的な会話を中心に行うカウンセリングは、対立するものではなく相補的なものなのである。

アクション・リサーチ(Action Research)

アクション・リサーチとは、科学的根拠を持つエビデンス・ベースド(evidence based)な問題解決法であり、問題解決の為の科学的な調査法である。ゲシュタルト心理学者レヴィン(K.Lewin)や精神分析家のビオン(W.R.Bion)などによって普及された研究法であり実践プロセスである。アクション・リサーチによって、心理的な問題や精神的な症状を改善するということは、臨床家個人の経験的根拠や勘に頼らずに、観察可能な事実や論理的な根拠に従って計画的に問題解決を目指すということである。

臨床家と研究者とクライアントの三者が互いに協力して、科学的な問題解決を志向していくのが最も望ましいアクション・リサーチの姿である。治療面接場面における事実発見によって新たな客観的データを蓄積し、より実践的な理論構築に貢献することもアクション・リサーチの特長である。

アクション・リサーチの基本的なプロセスは、3つのステップを踏んで行われることになる。まず、クライアントの問題や症状に適した治療計画やカウンセリングの実施計画を立てて、一定の見通しを得ることである。ある程度、体系的なカウンセリングや心理療法の計画が立ったところで、実際にそのカウンセリング技法と計画をクライアントに適用する。そして、その『カウンセリング技法の結果』と『クライアントの生活態度・行動変容』を的確に評価します。ただカウンセリングの効果やクライアントの状態を評価するだけではなくて、その評価を実際のカウンセリング場面へフィードバック(還元)していかなければなりません。

アクション・リサーチとは、『カウンセリングに必要な客観的な知識とデータの収集』『カウンセリング計画・治療方針の立案』『カウンセリングや治療の実施』『カウンセリングの効果とクライアントの状態の評価測定』『評価の結果のカウンセリング場面へのフィードバック(還元)』を連続的・円環的に行うプロセスなのである。

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