哲学の人物と概念の事典

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哲学(philosophy)は、『あらゆる学問領域の祖型』としての歴史を持ち、『人間の知を愛して止まない衝動』を言語的な思索と実践的な行為によって満たそうとする探索的学問です。

知覚機能では確認できない『形而上学的な真理(真・善・美)』を探究する理念的な古代ギリシア哲学から哲学の歴史は始まりました。しかし、歴史の時間が進んで世界に関する知識が増大するにつれて、哲学的営為の基盤となるパラダイム(理論的枠組み)は次々に転換されていきます。

思弁的な考察によって展開される形而上学やドグマ(教条主義の独断)に従属するキリスト教神学に対する批判が強まり、客観的な観察・実験や論理的な考察を重視する近代哲学の流れが生まれます。経験主義と合理主義に代表される啓蒙的な近代哲学は、客観的な観察・実験によって仮説理論の正しさを検証するという自然科学的な方法論のパラダイムへと哲学の営為をシフトし、哲学と科学の分離を促しました。

ある仮説理論の正しさの根拠を、自分の頭の中だけで思弁的に考える従来の方法では、その仮説が正しいのか間違っているのかを客観的に証明することが困難でした。そこで、『帰納的推測による理論化』『仮説演繹法による証明』という客観的な方法で仮説理論を実証していく自然科学のパラダイムが登場して、自然界のシステムや物理的な法則をより正確に定式化して記述することが可能になったのです。

思弁的で主観的な哲学から経験的で合理的な科学が分離してから後に、哲学に残された主なフィールドとしては、社会批判(社会変革)・言語哲学(分析哲学)・倫理学(生命倫理)・科学哲学(科学の基盤・範囲・技術応用の検証)・実存主義(生きる意味や価値の探求)などがあります。哲学は形而上学的な真理探求以外にも、政治思想や経済システム、社会理論、言語(論理)、メディア論、生命倫理、科学、人間関係(コミュニケーション)など様々なものをユニークな方法で取り扱うようになり、実際的に哲学の研究対象とならない分野は殆どないと言えます。

哲学の基本は『既存の常識概念や支配的な社会通念』を自分の頭で一から考え直して、新たな世界像や人間理解の概念化を試みることにあります。世界観や人間理解、現実認識の原理を簡略化して説明できる概念を考案して、新たな世界像や人間観を論理的に組み立てていく知的過程が哲学の醍醐味でもあります。

個人的な哲学の成果を、実践的な社会生活や客観的な価値創出につなげていくことが人文学の一つの課題でもありますが、人間解放を掲げるマルクス主義の挫折以降、社会変革や政治体制の理想を説く哲学はその説得力や実用性を落としている実情があります。

このウェブページでは、『世界の根本原理・人間の本質と倫理・認識(主観)と存在(客観)の問題・社会構造と人間個人の相互作用・“私”という実存の意味』を研究考察の対象として概念的な理論化を行う哲学の『概念用語・人名と思想・時代背景』などを解説していきます。

思想・哲学・宗教を理解するための参考文献

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