フロイトとユングの本 ESD ウェブショッピング

『無意識の意識化』を目指す精神分析学を創始したシグムンド・フロイトと『普遍的無意識の解明』を志向する分析心理学を確立したカール・グスタフ・ユングに関連する書籍をセレクトして紹介します。現代のエビデンス・ベースドな臨床心理学とは異なる魅力を持った古典的な精神分析の世界を探求してみて下さい。

■心理学関連書籍

心理学事典

心理学研究・受験参考書

臨床心理学の勉強に役立つ参考書

心理面接と精神療法の本

S.フロイトとC.G.ユングの本

トップページ

商品に関する具体的な質問や購入方法に関する質問がある場合には、リンク先のAmazon.co.jpにお問い合わせ下さい。

各ジャンルでセレクトされた商品でご希望の商品が見つからなかった場合には、下にある【アマゾンのサーチボックス】で商品検索を行って探してみて下さいね。

フロイトの精神分析学とユングの分析心理学の関連書籍


現代の精神分析―フロイトからフロイト以後へ (文庫)

現代の精神分析―フロイトからフロイト以後へ (文庫)
著者:小此木 啓吾 出版社:講談社

惜しまれつつも故人となった小此木啓吾は、『フロイト研究(精神分析学研究)』の第一人者として慶応大学医学部で精力的な研究教育活動を行い、多くの魅力的な著作を後世に残しました。小此木啓吾がフロイトの思想・理論・生涯・歴史を取り扱った書籍を系統的に読み進んでいけば、難解なフロイトの精神分析理論と精神分析療法を効率的かつ正確に学ぶことが出来ます。本書『現代の精神分析』はフロイトの精神構造論やリビドー発達論といった基礎を踏まえながら、フロイト以後の精神分析家の活動と業績、精神分析の学派についてもかなり詳しく踏み込んで書いています。S.フロイトが考案した精神分析の本流から、アンナ・フロイトやハルトマンらの自我心理学が生まれ、メラニー・クラインやD.W.ウィニコットらの独立学派(対象関係論)が分離しました。その精神分析学の複雑な歴史的系譜を、もっとも分かりやすく説明した書籍が本書と言えるでしょう。
精神分析をコアとして心理療法や力動精神医学(力動的心理学)を学ぼうとしているのであれば、小此木啓吾の著作の有名なものには目を通しておいたほうが良いと思われますし、小此木啓吾は一般の人でも簡単に読める『心理学の分かりやすい入門書』を数多く執筆しています。専門的にメラニー・クラインの対象関係論を修得したいという人は、小此木が翻訳している『羨望と感謝』 『早期関係性障害―乳幼児期の成り立ちとその変遷を探る』を精読してみると得るものが多いと思います。特別な心理学知識のない一般の方にも読みやすいフロイトの伝記的書籍として『フロイト(文庫版)』があり、『シゾイド人間』や『自己愛人間』のような著作も現代人の心理やコミュニケーションを理解する上で非常に役立つ優れた内容になっています。


フロイト再読 (単行本)

フロイト再読 (単行本)
著者:下坂 幸三 (著), 中村 伸一 (編さん) 出版社:金剛出版

『慢性的な虚無感』が覆う現代社会において、既に古典となったフロイトの精神分析学の意義や役割は何処にあるのでしょうか?古典的な精神分析学の理論とS.フロイトの『生の思想』を再検証するために、老練な臨床家である下坂幸三がフロイトの著作と技法の“再読”を試みようとする本です。精神分析療法の基本原則である『想い起すこと,繰り返すこと,やり通すこと』に立ち返り自由連想による可能性と有効性を再確認しながら、『生きるエネルギー(リビドー)』が枯渇しがちな現代社会の問題を読み解きます。著者の年齢を反映して文章表現はやや重厚(生硬)ですが、第三部では『女性と摂食障害』や『青少年の境界例と犯罪行為』など現代社会において緊急的な対応を必要とするアクチュアル(現実的)なテーマが取り上げられています。フロイトを巡る温故知新を実感させる書籍となっています。


精神分析学入門〈1〉 (新書)

精神分析学入門〈1〉 (新書)
著者:シグムンド・フロイト(著), 懸田 克躬 (翻訳) 出版社:中央公論新社

人間が想起できない『無意識』領域を発見したS.フロイトは、20世紀の思想哲学や芸術文学、社会通念に革命的な影響を与えた心理学者(神経科医)です。フロイトの『精神分析学入門』の原典の日本語訳が読みたい場合には、この中央公論新社が出している新書が便利です。1巻では、本人の無意識的願望が投影される各種の失錯行為(しくじり行為)が説明され、何故、人間がうっかり言い間違いや聞き間違い、物忘れをするのかについてフロイト的な解釈が施されます。また、精神分析療法の代名詞とも言える『夢分析(夢解釈)』についての原文訳も示されており、夢の内容にどのようなメカニズムを経て「無意識的欲求」が現れるのかをフロイトの言葉で理解することが出来ます。
夢分析には反証可能な科学的根拠はありませんが、ランダムに映像や状況が展開する夢に心理療法的な解釈を与えたことにフロイトの独自性がありました。この書籍の続編となる『精神分析学入門(2)』では、フロイトが精神分析療法の主要な適応対象とした神経症(ノイローゼ)の症状形成機序と無意識的な意味について解説されています。


フロイト&ラカン事典 (単行本)

フロイト&ラカン事典 (単行本)
著者:P.コフマン (編集), 佐々木 孝次 (翻訳) 出版社:弘文堂

現時点で入手できる精神分析事典の中で、S.フロイトの精神分析とジャック・ラカンの構造主義について最も詳細で丁寧な解説がなされたものです。日本では未紹介となっているジャック・ラカンのセミネール(講義)や論文も含む網羅的な事典であり、ラカンが『原点回帰』を目指したS.フロイトの基礎的な精神分析理論もしっかりとカバーされています。高額な事典なので気軽に購入するのは難しいですが、ラカン派の精神分析を本格的に学ぼうとする研究者などであれば座右に欲しい一冊です。
他の精神分析事典で定番となっているものには、ラプランシュとポンタリスが編纂した『精神分析用語辞典』があり、使い勝手の良いフロイトとラカン派の精神分析の事典には『ロラン・シェママの精神分析事典』があります。


フロイトからユングへ―無意識の世界 (単行本(ソフトカバー))

フロイトからユングへ―無意識の世界 (単行本(ソフトカバー))
著者:鈴木 晶 出版社:日本放送出版協会

フロイトの精神分析とユングの分析心理学の基礎知識を、二人の伝記物語を読むようにして大まかに理解できる書籍です。S.フロイトのエディプス・コンプレックスやリビドー発達論が生まれた背景には、当時の家父長制の家族制度がありフロイト自身の抑圧的な幼児体験(去勢不安とエディプス葛藤)がありました。C.G.ユングが途中でフロイトの精神分析運動から離脱して、独自の個性的な分析心理学を創始した背景には、『無意識の範囲と性質』に関する二人の致命的な違いがありました。フロイトもユングもアドラーも、自分自身の人生経験と人間関係、時代の文化がそれぞれの理論構築に無視できない大きな影響を与えています。本書はそういった精神分析学(深層心理学)の底流に流れる『創始者たちの人生のエピソード』を手軽に知ることができ、精神分析理論の基本的な内容を理解するのに向いている入門書です。


ユング心理学入門 (単行本)

ユング心理学入門 (単行本)
著者:河合 隼雄 出版社:培風館

日本で最も著名な臨床心理学者であり心理臨床家である河合隼雄が書いた『C.G.ユングの分析心理学の入門書』が本書です。基本的な理論概念だけでなくその臨床実践についても触れられており、ユング心理学に初めて触れる人はもちろん、河合隼雄の書籍をまだ読んだことがないという人にもお薦めです。ユング心理学(分析心理学)の代名詞でもある『普遍的無意識(集合無意識)』とフロイトの無意識との違いにも触れながら、『心の全体性・統合性』を維持するために必要な『元型(アーキタイプ)』の特徴や作用についても実体験を挙げながら分かりやすく説明しています。ユング派の心理療法の理論的根拠として、半世紀近くにわたって読み続けられている基本テキストですので、ユング心理学に興味のある方は是非一読してみてください。


元型論 (単行本)

元型論 (単行本)
著者:C.G.ユング (著), 林 道義 (翻訳) 出版社:紀伊國屋書店

S.フロイトが定義した『無意識』は個人的な無意識であり、個人が過去に経験した記憶や情動(苦痛)が抑圧される領域でしたが、C.G.ユングは『夢・イメージ・白昼夢・精神病の幻覚妄想』などになって出現する無意識の内容を個人に限定されたものではなく『人類全体に共通する無意識』と考えました。ユングが創造的な想像力を働かせて仮定した人類全体に共有される無意識のことを『普遍的無意識(集合無意識)』といいます。そして、集合無意識の内容となって現れる象徴的なイメージ(表象)とそのイメージを生み出す心的な作用力(力動)のことを『元型(アーキタイプ)』といいます。ユングが想定した元型には、『太母(グレートマザー)・影(シャドウ)・アニマ・アニムス・オールドワイズマン』など様々なものがありますが、それらはユングの博識な考古学的知識や歴史的知見から連想されたものであり、ユングの原書を翻訳した本書を読むことによって正しい理解を深めることが出来るでしょう。


ユング派の心理療法―分析心理学研究 (単行本)

ユング派の心理療法―分析心理学研究 (単行本)
著者:マイケル・フォーダム (著), 氏原 寛 (著), 越智 友子 (著) 出版社:誠信書房

ユング心理学はヨーロッパを中心に拡大していきましたが、フロイトの本拠地となっていたロンドンでも分析心理学に根拠を置く心理療法が発展しました。イギリスでユング派の心理療法を継承したのがロンドン学派ですが、ロンドン学派の有力者であるマイケル・フォーダムが書いた『分析心理学の心理療法の概説書』が本書であり、簡潔で明瞭な言葉遣いでユング派の療法の本質を抽出しようとしています。


C.G.ユング―記録でたどる人と思想 (単行本)

C.G.ユング―記録でたどる人と思想 (単行本)
著者:ゲルハルト・ヴェーア (著), 安田 一郎 (翻訳) 出版社:青土社

創造的な心理臨床家であり幻想的な神秘思想家であったC.G.ユングの思想と生涯を克明に記録したユングの伝記的作品が本書であり、著者のゲルハルト・ヴェーアは精神科医としてのユングよりも、ドイツ神秘思想家の一人としてユングにスポットライトを当てています。晩年のユングは正統的な心理療法の技法や枠組みから完全に逸脱して、自然科学や臨床医学では解明できない超自然的なオカルト思想(神秘思想)へと傾倒していきましたが、それは知的停滞というよりも科学で解明できない『未知なる現象』を自分の精神の力で読み解こうとする真摯な知的営為でもありました。本書には、各時代のユングの貴重な写真がところどころに掲載され、自筆のマンダラや夢の絵画も見ることができ、フロイトへの手紙の内容や同時代人の証言から生き生きとしたユングの姿を想起することが出来ます。


アクティヴ・イマジネーション―ユング派最強の技法の誕生と展開 (単行本)

アクティヴ・イマジネーション―ユング派最強の技法の誕生と展開 (単行本)
著者:老松 克博 出版社:誠信書房

ユング派の心理臨床面接において最も高度で最も危険な技法とされるのが『アクティブ・イマジネーション(積極的想像技法)』であり、アクティブ・イマジネーションとは受動的にイメージが飛来(アクセス)するのを待つのではなく、能動的な想像力を活用して無意識のイメージと『直接的な対話』を試みる技法です。本書では、アクティブ・イマジネーションという技法が誕生した歴史的経緯についても概説し、『無意識との対話・無意識への探求』を深いレベルで実現するアクティブ・イマジネーションの効果と危険性について語られています。現実世界と無意識領域の境界線上でイメージを使った治療的介入を実施するのがアクティブ・イマジネーションですが、ユング派の心理療法の精髄であるこの技法の骨子を学びたい人にお薦めの書籍です。

現在、「フロイトとユング」ジャンルのアイテム数は“10点”です。
このページの先頭へ戻る