*2007年6月のワタクシ。*

 

6/7(木)

ロシア皇帝の至宝展』に行って来ました。
キンキラキンで色取り取り、なんだけど、どこか重厚で、何か陰鬱。見応えアリ!

だいぶ前からやってて、ずっと行こう行こうと思っていたのに、気が付けば終了間近。
友人が誘ってくれて、やっと重い腰を上げた、とは言うものの、前日から体調が悪くてフラフラしながら電車に乗ったら、また乗り入れ電車を間違えてしまって、20分の遅刻。おまけに「遅れます」コールの途中で地下鉄のため通話はブツ切れ。すみません…。
いやマジ、こんな事を続けていたら誘ってくれる友人がいなくなってしまう!

両国の江戸東京博物館は、なんかバブリーな造りでとっても広く、どこが何階なんだか難しいんだが、特設会場の1階へ行く前に、7階の和食レストランで昼食。
実はここ数日、ちょっと胃の調子が…と、思っていたら、昨日は本格的に痛くなって、プールにも行かず1日寝て過ごした。
で、あまりヘビーな物は避けようと、和食にしてもらったが、館内には他にもレストランが2軒、カフェも2軒。バブリーです。
『煮物定食』はサバの味噌煮に糸コンニャクの煮付け、イカと里芋の煮物。味噌汁とタクアンが付いて、ご飯はお代わり自由、1050円。
胃が心配なので、お代わりできなかったのが残念。味付けがわりと濃いめなので、元気なら2杯はいただきたい感じだった。
窓の外には両国の街。すぐ下に国技館、その向こうは隅田川。背を向けた席に着こうとしたら、ウェイトレスさんが「そちら(窓向きの席)へどうぞ」と教えてくれた。店内全面禁煙と共に、こういうのって嬉しい。

食事は美味しかったので、ほぼ完食。
食べてる間は良かったけれど、立ち上がって展覧会を見始めたら、ちょっと苦しくなって困った。
おまけに今時珍しく冷房がキツ過ぎて、最初は自分の体調のせいかと思ったが、同行の友人も寒がっていたし、会場を出た途端に元気が回復したので、やはり冷やし過ぎだったと思う。あまりの寒さに、アップにしていた髪を途中で降ろしてしまった(これでけっこう暖が取れる)。
それでも、展示は期待通りのキンキラキンの色取り取り。
ロシア王朝の儀式用衣装やら、宝飾品、食器類、ロシア教会の十字架やイコン(宝飾品で飾られている)、超ゴージャスな清書の装丁。
吊るし香炉なんて見慣れない物も。皇帝が妻に贈ったイースターエッグというのは、ポスターにもなっているだけに、すごい細工でホレボレした。
…でも、戴冠式なんかで使われるマントの毛皮が「伝統的にオコジョの毛皮を使用」と知って、ちょっとショック!そう言われてみれば、白い毛皮部分に一定区間を置いて下がっている細いヒモ状の先の黒いモノは、まさしくオコジョさんのシッポ……体調16〜18cmの彼ら、マント一枚に何匹使われたんだろう?って言うかオコジョ、可愛いし。ああ…。
会場で流されるビデオも見応えがあった。 ソ連崩壊後に復活したロシア教会の儀式。頭にスカーフを巻いた信者のおばさん達を含め、エキゾチックで荘厳。
さらに、クレムリンのウスペンスキー大聖堂内部の“バーチャル映像"。10分間の上映で、どこらへんが“バーチャル"なのかは不明だが(笑)、なにしろ凄い!壁中イコンに埋め尽くされ、シャンデリアが怪しく煌めく、異空間。
これを見たら、現地へ飛んで行きたくなる。ここで呼吸をしてみたい!
♪行ってみたいな、よその国〜♪な、気持ち炸裂。

ロシアは未だに、遠い国だ。
行ってみて気付いたが、ロシアの歴史も地理も殆ど頭に入っていなくて、解説を読んでもいまいちピンと来なかった。
それでも、と言うか、だからこそ、展示品はエキゾチックで興味深い。
ソ連政府が、これらの文化遺産をバラして売り払ったり「麻薬だ」と言ってブチ壊したりしないで取っておいてくれて、良かった。
つまらない戦争なんかで焼け落ちなくて、本当に良かった。
いつか行きたい、クレムリン。

会場を出ると売店。
お土産品はそんなにソソられなかったが、琥珀と黒真珠のアクセサリーが多数出ていて、つい見とれてしまった。
特に黒真珠の一粒ペンダントは、美人の売り子さんが自分の胸元に当てて見せると見違えるように輝くのがあって、ビックリ!肌に付けてみないと、真珠は分からないんだそうな。真珠ってそんなに興味無かったけど、黒真珠は素敵だな。お値段も、充分素敵ですが(笑)。
ディスプレイ用にガラスケースに入ったクレムリンの模型があって、段ボール製のキットでも売ってるのかと思ったら、なんとチョコレートでできていた!すごい。この展覧会のために特注したらしい。これ、必見!
売店の先に甘味屋さんがあって、そこに入りたかったが満杯で入り口に立っても店員が誰も相手にしてくれないので、2階のカフェレストランで(冷房ですっかり冷えてしまったので)あったかいココアを飲んだ。ああ、ホッとした。
江戸東京博物館さん、展示は良かったけど、会場冷やし過ぎ。
それと、展示物保護のためは分かるけど、照明が暗すぎて目が疲れます。部分的な少し明るくしても良いのでは?
さらに、前にも書いてしつこいけど、また赤ん坊がエンエンと大泣きしてた。入れるのは仕方無いとしても、対処はキチンとしてほしいです。

江戸東京博物館、一般1300円、6/17(日)まで

江戸東京博物館は、常設展も楽しくて見応えがあり、今だと『発掘された日本列島2007−新発見考古速報展−』という特別展も見られるんだが、ココア飲んでる間にタイムアウト。こちらは7/15までやってるので、行ってみたいな。

 

 

 

6/12(火)

珍しく、姉に誘われて、横浜でランチをした。
横浜駅西口で待ち合わせ、地下街を抜けて横浜ベイシェラトンホテル&タワーズへ。
姉妹揃って高い所が好きなのか?最上28階のスカイラウンジで、ランチコース。
平日とはいえ混んでいて、禁煙席はカウンターしか無かったが、海側の窓が見渡せる、とっても眺めの良い席だった。
姉は魚、私は迷わずローストビーフをオーダー。
姉の仕事のグチも聞かされたが、こちらの仕事(が無い)話も聞いてもらう。
デザートはバイキング形式で、お茶もお代わり自由。山のようにケーキを運ぶ、私(笑)。
ちょっと張り込んで、たまにはいいな、こういうのも。
と、思ったら、「お誕生日だったから」と姉がおごってくれた。
ひゃ〜、ラッキー!
ご馳走様でした、美味しかった!

姉と別れて東口へまわり、“そごう"7階のLoftと無印良品店で日用品を買い込む。
さて帰ろう、とエレベーターで1階まで降りたところで、そごう美術館のポスターが目に留まった。
ノリタケデザイン100年の歴史』。
実は、やってるのは知っていたが、「ノリタケの食器かぁ〜」と、あまり期待も無く、素通りするつもりだったんだけど、ポスターの写真のあまりのキラビヤカさに惹かれてしまい、また6階の美術館まで戻って見て来ました(笑)。
いや〜、すごい、本当。感動。

ノリタケと言うと、ツルンとした感じの洋食器のイメージが強く、実際そういうモノの展示も多数あったんだが(そして、それらもなかなか見応えがあったんだが)、洋食器のセットなんかを看板にするのは100年の歴史の中盤あたりから。
それ以前は、エキゾチックな壺や絵皿、花器なんかを焼いていて、これがもう、すごいゴージャス!
ノリタケ(前身は日本陶器合名会社)はデザイン画重視、打ち合わせは綿密、という事で、素晴らしいデザイン画帳も多数展示、仕上がった焼き物と並べて飾ってあったりして、イマジネーションが形になるのを見るのは、本当に感動的。
藤の花を描いた金色の花瓶(デザイン画も展示→)なんか、あまりの美しさに本当にドキドキしてしまった。
展示は、進むにつれ時代も進む構成になっている。
主に西洋のお金持ち用に作られた超ゴージャスな大物から、次第に家庭向けの洋食器のセット(可愛い花柄とか…)、それからアール・デコのモダンなデザイン(これがまたカラフルでカワイイ!)を経て第二次大戦へ突入、戦後は物資の不足から別名ブランドを展開したりと、紆余曲折あって、現在に至る。

いやはや、100年の重さを感じます。
それにしても、先日のロシア皇帝といい、今回といい、本当に私はキンキラキンが好きだわ。
ああ、今日は本当に、いい1日だった。

 

 

 

6/13(水)

映画レディスデイだし、いいお天気なので、渋谷で映画館をハシゴした。

まずは、お昼過ぎの回で『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』。
ギリギリに駆け込んだので、全席指定の映画館は最前列しか席が無い!ときた。
一瞬躊躇し、先にもう一本を見て…とも思ったが、わりと中央寄りの席があったので入る事に。
…しかし、座った途端に後悔した。ひ、ひどい、画面、デカ過ぎ。 CMが始まると、後悔はますますつのる。画面が歪んで字幕読むのも大変、人の顔の判別も苦労する、第一目が疲れてかなわない。
…これさぁ、席って言えるの?売っちゃイカンよ、こんな場所のチケット。
てな事を思い、疲れるんでCM中は目を閉じてこらえ、いよいよ始まる本編、なんと170分の超大作!おまけにドンパチ派手な冒険活劇だ。ああ、目とか頭とか、大丈夫なんだろうか?
『パイレーツ〜』は『1』も『2』も劇場で観ている。もうこうなると、お付き合い感覚。
正直、『2』はイマイチ、と思っていたし、巷では「2より落ちる」との噂もあったので、今回あまり期待してなかったんだけど、けっこう楽しめた。
心配した座席のコンディションの悪さも、映画が始まるとすぐ慣れたのか、我を忘れたのか、あまり気にならなくなったし。
前回のおちゃらけドリフコントが続いたらどうしよう、と思ったが、今回はまた、いやにシリアス。
意外な展開、ちょっと切なく、かなり複雑。
元気でワガママなオヤジ達大集合!で、私の好きなバルボッサ船長も大活躍。うれしいな♪
ディズニー映画にしては珍しく、動物の使い方が鼻に付かないと思ってたんだが、今回は、やっちゃってました。サル、出過ぎ。犬は良かったけど。
それにしても、つくづく、主役3人はビジュアルが良いです。
スパロウさんの金歯と変な走りが、もう見られないかと思うと、ちょっと寂しい。

約3時間最前列で、疲れたら今日は帰ろう、と思っていたが、終わってみたら元気いっぱいだったんで、続けて駅向こうの『300―スリーハンドレッド―』へ駆けつける。
昼食がまだだったんだけど、中で何か(サンドイッチとか…)買えるかな、と思ったら、スナック菓子しか無かった。コーヒーだけ買って飲む。
入れ替えが始まったばかりの会場は、まだ半分ばかり空いていて、今度は好みの席が取れた。
…が、しかし。異様な光景。
レディスデイだというのに、男性客の多い事!(そう言えば『パイレーツ〜』はカップルばかりだった)1人で来てるオヤジ、団体の学生風、二人連れのオタ系…、『チーム☆アメリカ/ワールドポリス』以来の男祭だ(笑)。
人気無いのかな?と心配したが、上映が始まる頃にはほぼ満席、なかなかの人気のようだ。

さて、こちらも「どうかな?」と、ちょっと冒険気分で観てみたんだが、良かったです。
ストーリーは単純明快。スパルタ軍300人が、10万人のペルシャ軍と戦う。ほぼ、それだけ。
あとはもう、黒パンツに赤マントの腹筋軍団が、やたらめったら闘う、映画。
とにかくスパルタ兵、強い強い!血しぶきは飛ぶ、首は飛ぶ、手脚は飛ぶ。ペルシャ軍は怪し過ぎだしペルシャ王は妖しいし。
ただただ闘っている、あまり個人の性格描写とかも無く、ひたすら殺しまくってるだけなんだが、なんだか物凄く、手に汗握って見てしまった。
隣のおじさん(1人客)も、同じ所で息を呑み、同時に小さく悲鳴を上げていた(笑)。反対隣の若者グループも、ラストは鼻をすすってた。
迫力、勢い、美意識。そして腹筋!腹筋!腹筋!

後で知ったがR15指定だった。納得。
残虐描写が問題視されたんでしょうが、私的には別の理由で、やっぱり子供に見せたくない。
「戦争」について、どう考えていいのか、ちょっと混乱してしまったから。
単純なだけに危険なのか、それとも確信犯か。
それはともかく、とっくに大人の私には、面白い映画だった。

映画館を出ると、そろそろ7時。
まだ明るいのにビックリだが、昼食を食べそこねたので夕食を食べて帰る事にした。
東急東横店の9階に入ってる中村屋
ここのカレーいやインドカリーはお気に入りで、時々来てたんだけど、いつの間に?全席禁煙になっていた。
ああ、ありがたや。
カレーもインドチャイも美味しいし、 なんていい店なんでしょ。
野菜カリーがお気に入りなんだけど、今日は映画が肉食だったせいか、チキンカリーにしました(笑)。
ああ、ヘビーな2本立てだったけど、今日もいい日だったー。

 

 

 

6/15(金)

紬で有名な結城へ、浴衣地の草木染め体験に行って来た。
和裁教室の人達と、総勢15名の大所帯。
渋谷駅7:18発の湘南新宿ライナーに乗る。私にしては、めちゃくちゃな早起き。き、きつい…(泣)。
新宿で数人、残りは赤羽で乗り込んで来て、皆で揃って結城駅に降り立ったのが、9時ちょっと前。

結城は昔風の蔵があちこちに残る、情緒ある町。
草木染めを体験させてくれる『つむぎの館』も、結城駅から徒歩15分、昔風の日本家屋が、そのまま工房や商取引に使われている、素敵な場所だった。
まずは1人ずつ受付を済ませ、広い座敷の工房に通されて、道具と布を渡され、絞りを入れる位置に(だいたいのパターンが決められている)印を入れ、絞りの作り方を教わって、各自しぼりを入れていく。
これがけっこう、手間のかかる、そして意外に力のいる仕事。
糸の巻きが甘いと絞り模様がぼやけてにじんでしまうので、布に巻いた糸をギリギリと締める、細い糸が指に食い込むし、力が掛かり過ぎるとプツンと糸が切れてしまう。まさかと思ったけど、私も切った。
座敷に蕎麦といなり寿司を用意してくれた昼食もそこそこに、皆が巻き終わったのが午後2時頃。
座り通しで針仕事だったので、身体が痛くなっている(笑)。

布を持って外へ。ゴム長靴を貸してもらって、皆だんだん凄い格好になっていく(笑)。
昨日梅雨入り宣言があったばかりで、てっきり雨と覚悟していたら、なんとスッキリ晴天!で、むしろ日焼けが心配。
一人に一つ、プラのタライに透明な定着液を入れてもらい、しぼりを作った麻布を入れて、ゴム手袋した両手で揉み込み、絞り、また揉む。
麻は絹や毛と違って染まりにくいので、染料が良く吸い込まれるように下ごしらえをするんだそうだ。
これがまた、けっこうな肉体労働。地面にしゃがんだ体勢で、ひたすら布を揉む。液が透明なので、成果が見えないが、ここでサボると色が薄かったりムラが出たりするそうで、必死。
それが済んだら、いよいよ染料。
染め色には4色が用意されていて、“桜(ピンク)"“桃(オレンジ)"“栗金茶"“栗グレー"。悩み抜いて、結局似合う云々より見た感じが好きな桜に決めた。
別のタライに入れられた染料の溶液に、一気に布を漬け込み、また揉む。
桜の染料は、花の色ではなくて、木を砕いて発酵させた色だそうで、ちょっと古くなったワインのような色、樹脂絵の具みたいな臭いがする。

ひとしきり揉みしだき、しばらく漬け込む、という事で、スタッフに連れられて施設内を見学ツアーに出かけた。
蔵と言うと白い漆喰を思うが、この辺りは黒い漆喰を使うらしい。
施設は営業中の繊維会社。商取引に使う部屋(これも古い日本家屋)や結城紬の反物の見本、糸紡ぎの様子を見学させてもらった。
値段を聞くと貧血起こしそうな反物を、触らせてくれて、見た目の重厚さに似合わぬ軽さにビックリ。紬と言うと渋いイメージだが、色も織りも綺麗な物が色々だ。

目の保養をした後は、タライに戻って再び布を揉む。
それから、今度は媒染液に漬け込み、また揉み絞る。
栗の染料は、薄い茶色だが、鉄の媒染に浸けた途端にグレーに変化する。化学実験だ!
しばらく揉んでから流水で洗う。軽く絞ってから、また水に漬けた状態で、いよいよ絞りの糸をほどく。
ここが一番ドキドキかも。うっかり手が滑ったら、糸ばかりか布まで切ってしまう。
でも、試し布も入れて17個、何とか無事にほどき終えた。
中庭に竿を渡して、スタッフ総出で広げて干してくれる。
『作品』の前で1人ずつ、記念撮影してくれた。

皆の仕上がりを見ていると、なかなか面白い。人によってそれぞれに、絞りの模様にパターンがあって、こんな事にも個性が出るんだな、と実感。
染め上がりは、染料のコンディションによって様々であるらしく、事前に見せてもらったサンプルとはかなり色合いが違う。今日のは全体的に、濃いめだったようだ。思ったよりずっと濃い色で、ピンクというよりエビ茶に近い。
好みから言うとピンクが良かったけど、こちらの方が着易いかな?

 この体験コース、染めあがった反物を業者が浴衣に仕立てて、半幅帯を付けて届けてくれるそうで、8種ばかりある帯から好きな物を選んで、と言われて当惑してしまった。
着て歩かないので、着物の合わせ方って全くの謎。
試し布が乾いたので実際にいくつか帯の見本をあてて見て、決まらないので和裁の先生に相談してみた。「まさか」と思って当ててもみなかった白黒格子模様が、意外にシックリ来てビックリ。
これでまた、実際に来てみると印象が違うんだろうけど。
面白いなぁ。
早く着たい。下着と履き物を用意しなくては。手提げもいるかな。

帯が決まり、仕立てのためにゆき丈を採寸してもらうと、そろそろタイムリミット。
5時18分発を逃すと、鈍行しか無いらしい。
帰り道はちょっと焦って歩き、駅前では少し走ってホームへ。
男性メンバーが途中の酒屋でビールを買っていて、小山で湘南ライナーに乗り換えた途端、グリーン車で宴会が始まった。
缶ビール一本と、乾き物のツマミと、『電気ブラン』という怪し気なお酒が配給された。
度数40度、と言うからウィスキーと似たり寄ったりのはずだが、ものすご〜くキツく感じるのはナゼ!?ツンと目に来る、鼻に来る。何ともミョ〜な香りとアルコール丸出しの味。
(家に帰ってから思い出したんだが、あの香りは“イランイラン"というアロマオイルに似ている。芋焼酎にイランイランを垂らしてカラメルで色と味を付けたみたいなシロモノ)
渋谷び着いた頃には顔は真っ赤、心臓バクバク。

結局一日中、上天気だった。
行きの列車では富士山、帰りは夕焼けが素晴らしく美しかった。
かなり疲れた。今朝は早起きだったもんなぁ。けっこうハードな工程だったし。
でも、キツかった分、なんか体育会的一体感が味わえた、ような来がする(笑)。
出来上がりが楽しみです。

 

 

 

6/24(日)

和縫い教室、今週は2度目のアイロン講習
今回は糊づけ(コーンスターチ使うんだって!)と、浴衣、ワイシャツのアイロンの当て方を教わった。
シャツのカフスのかけ方は、間からウロコ!…でも、自分でできるかと言うと、また別の話(笑)。
先生も相変わらずお元気で楽しく、若かりし頃の写真を見せてくれた。大戦中の軍服姿!…あら、可愛い(爆)。
送迎してくれる息子さんの話では、ここに来た後は2、3日お元気なんだそうだ。嬉しい。

その後、メンバーの一人にお祝い事があって、それを口実に、飲み会。
盛り上がって、お祝いの当人は帰っても続く宴…。
店を出ると、中の一人が「ウチで2次会」と言ってくれたので、タクシー2台連ねて乱入した。
…いつも思うんだけど、私には、この真似はできない……部屋、汚いし。とても他人様を突然家に通せない。
家主の男性は、部屋も綺麗ならお酒もツマミもササッと出してくれて、すごい!
そして、可愛い犬がいた!

最初ちょっとだけ警戒した風を見せたけど、すぐに安心したらしく、膝に抱かれてもナデナデしても大人しく座ってる。
ほっといても邪魔もせず、一人楽しげにウロウロしている。ああ、なんていい子なの!?
酔っぱらいつつ、色んな話をしていて、ふと見たらテーブルの下を通過中だったので、足でちょっとかまったりしていたら、だんだん盛り上がって来てじゃれついて来た。かわいい〜!
実はスカートにストッキングだったんで、伝線するかな?と思ったけど、この時間ならどうせ帰りはタクシーだし、まあいいや、と思って、かなり激烈にじゃれ合ってしまった。
ああ、楽しかった!

近所の人と一緒にタクシーを拾い、家に帰り着いた頃には明るくなっていた。こんな事は久しぶり。
お風呂も入らずバッタリと寝てしまって、翌朝起きてみてビックリ!
脚、膝下に小さな青アザが、点々とできている。
………しばらく何だか考え込んでしまった。
ワンちゃんの、歯跡だ!
良い子なので甘噛みだったし、痛い思いはしなかったんだけど(ストッキングも無傷)、やっぱり歯って鋭いのね。
…ワンコの頭とかにも、コブとか、できてるんじゃないかなぁ。
それに、ヘンなクセ付けさせちゃったら、申し訳無いな。

どうも私、犬猫見ると見境無くかまってしまう。
気を付けよう…、ちょっと反省。
でも、可愛かったな〜。

 

 

6/29(金)

マン研のカリスマ女部長様こと、F先輩のお宅へ、犬と猫に会わせてもらいに行って来た。
Fさんのブログではずっと拝見していて、実は猫の“ももちゃん"が、昔我が家で飼っていた“モモ"に良く似ていて、おまけに名前も同じ、という事で、ぜひとも会ってみたいと前々からお願いしていた。
そこへ持って来て、最近子犬が生まれたというニュースを聞きつけて、そりゃ子犬のうちに会っておきたい、と、出かけた次第。

Fさんのお宅は武蔵野の奥、ちょっと遠い、と思ったけど、意外に電車の便は良く、1時間ちょっとで最寄り駅に到着。
お家に入ると、早速犬の“ロン君"がお出迎え。ロン君とは外で会った事があるが、あの時はまだ子犬子犬していたのに、もうお父さんなのね。…と、言う事で、ロン君の息子“ハル君"登場!
ミニチュア・シュナイザーはヘアカットする犬種だけど、まだ小さいのでコロコロのムクムク、ロン君は白が入ってるけど、ハル君は全身真っ黒でクマの子みたい(笑)。写真も頑張って撮ったけど、難しい!
…実は、前日から張り切ってデジカメを充電し、朝充電器から外したまでは良かったのに、そのまま机の上に置き忘れてしまった!残念だけど、携帯カメラで撮影になってしまった。デジカメの方が、少しはマシなんだけどな…、あーあ。
ハル君はまだ小さいせいか「こいつビビリでさー」、人見知りする、というので慎重に近付いたら、すぐ安心して人懐こくなった。
いや〜、子犬は本当、カワイイ!

しばらくすると、同じく先輩のGさん夫婦が、これまた犬2匹と共に登場。
ロン君のお母さんの“ルナちゃん"と、姉妹の“マグちゃん"。こちらも会うのは2度目。
ハル君とは初対面だそうで、しばらくキョロキョロしていた。
Gさんの奥さんが抱き上げると、殺されるの?ってくらい切迫した声で「キャンキャンキャン…」と悲鳴を上げたが、すぐに慣れてコロコロ甘えていた。子供ってゲンキン…(笑)。

家の中に犬4匹は大騒ぎだが、さらに隣の部屋との仕切りを開けると猫が2匹。
ああ!とうとう、ももちゃんとご対面!
いたいた、出窓にちょこんと、白いスンナリした姿。ああ…、やっぱり似てる。
うちのモモは、鼻の下にチョビヒゲみたいに黒いマークが入ってて、けっこう不細工(それが最高にカワイイんだけどさ)だったんだけど、ももちゃんは綺麗に鼻だけ黒い。黒部分が全体に少なくて、身体も少し小柄だった。目も、モモは嶮しかったので、比べるととっても優し気。
…でも、ああ、やっぱり似てる。「ももちゃん」と呼ぶと、ちょっと切ない。
「ももちゃんは大丈夫」と言われて、そっと背中を撫でる。やっぱり手触りも、違う。
モモが死んだのは、もう7年も前なのに、鮮明に覚えている事に、むしろ驚いた。
同じではないのは当然だけれど、似ている姿に同じ名を呼ぶ事ができたのは、切なくも嬉しい体験だった。

もう1匹の猫、“ミーちゃん"は、綺麗なグレーの身体に薄い縞模様、緑の瞳の美人猫さんなんだが、「ちょっと怖い」(笑)。
人に構われるのが嫌いなんだそうで、近寄ったらシャーシャー言われてビビった。
それでも、おいとまする頃には少し慣れたのか、近寄って写真を撮っても怒らなかった(ガン飛ばしてるけど・笑)。

実は今日、別のシュナウザー好きの人のお宅を訪ねる予定があった、という事で、FさんとG夫妻にくっついて、私も飛び入り参加させてもらった。
ロン君とハル君はお留守番。指示されるとすぐゲージに入り、ご褒美のおやつをもらう。お、お利口!もちろん、ももちゃんとミーちゃんもお留守番。ここでお別れ、ちょっと寂しい。
…と、思ったのもつかの間。

Gさんの車に乗せてもらって移動、程なく到着したお宅には、何とシュナが12〜3匹!
飼い主達も(数えなかったけど)10人位集まって、ええええ?何の騒ぎ!?
… 4匹の誕生祝いなんだそうだ。
テーブルの上には、シュナの顔が乗ったケーキが。聞けばこれは犬用なんだそうで、サツマイモやカボチャなんかの自然食品を使ってあるんだとか!話には聞いていたが、実物は初めて見た。
同じ犬種でも、毛並みも様々、色んな顔があるし、大きさも随分差があるもんだ。きっと性格も、ちょっと付き合えば全然違うんだろう(実際、ロン君達4匹はもうキャラの違いが分かるし)。
でも、一度に10匹以上いきなり引き合わされて、「○○は××の娘、△△は□□のお父さんで、□□と○○は兄弟…」ああああ、全然把握、できましぇんでした(笑)。

誰が誰かも全然覚え切れなかったけど、みんなキレイにしてもらって、人懐こく穏やかで、愛されてるな〜、って感じた。人間の方も、誰(犬)が来ても可愛くって仕方ない、という風で、デレデレ。
帰り際に見せてもらうと、一軒家のフェンスとベランダと手すりには、手作りのシュナをかたどったイルミネーションが飾られていた。
送ってもらう車の中で、Gさんが「シュナに興味無い人から見たら、バカみたいなんだろうなー」と言った。そうだと思う。
でも、いいじゃない、好きな人同士で集まって、分かち合っている分には。
元々、生まれた子犬を里子に出すさいに、元の飼い主が「最低年1回は会わせて」と条件を付けたのが集まりの始まりだった、という。
動物を飼う、という事は、それくらいの事なのだと、私は自然に思える。
と、言うか、そうならない方が不思議。
だって可愛いじゃない。放っておけないじゃない。

ああ、なんか今週は、犬まみれだったなー。
幸せ。