*2005年7月のワタクシ。*

7/1

大阪で劇団☆新感線の逆木圭一郎が客演で主演する、というので、直前まで迷っていたが行ってみる事にした。
前日、逆木氏に電話したら、受付けでチケットを受け取れるように手配してくれた。とは言え今回は全席自由。早めに行こう。

劇場の住所は大阪・天王寺とあるので、ネットでその近辺の安いビジネスホテルに予約を入れた。大阪は殆ど知らず、見物もしたいので、二泊。
金曜日でも午前中、自由席でゆうゆう座れて、駅弁食べて一服したら、もう新大阪。
知らせたより早く着いたので宿に電話をすると、すぐでも入れる、と言ってくれた上、こちらが訊ねる前に道順を説明してくれた。
とても合理的で、好印象。

地下鉄動物園前で降りてすぐの宿に着いたのは1時頃。
受け付けのおじさんの対応も、気さくで感じがいい。
最上階の「レディスフロア」へ昇り、部屋のドアを開ける。
おっ。異常に安いので覚悟していたが(廊下はちょっと荒れた印象だったが)、室内はとてもキレイ。
花柄の壁紙も冷蔵庫もベッドも、真新しい。
バス、トイレと洗面所が共同なのは、この値段では仕方無い。
やれやれ、と安堵して、一歩足を踏み入れると、…………ん!?煙い。
ネットでわざわざ禁煙室を指定したんだけどな、と思ったがたいして気にもせず、その場は荷物だけ置いて、夕方の開演まで街をぶらつく事にした。
廊下の非常口からは、大阪のシンボル、通天閣が見える。あれに昇るぞ。

駅名が動物園前ってなモンで、まずは動物園に行ってみる。
地図ではほんの数分、と見えた道程が、いやはや。凄い所だった。
出かける前に関西出身の友人にメールで問い合わせたところ、「天王寺あたりはガラが悪いから…」との返事が返って来たんで、まあ覚悟はしていたんだが。
名前だけは聞いた事のある、「ジャンジャン横町」なるア−ケ−ド街を抜けて、「新世界」へ。
な、なんなんだ、昭和40年代の黄金町みたい。
ジャンジャン横町に林立する串揚げ屋には、昼日中からオヤジがギッチリ入ってビ−ル飲んでるし、 新世界の芝居小屋は、マジなのかシャレなのか不明の時代劇の看板(どうやらマジらしい…)。
そして蒸し暑い街は、東南アジアの臭い
写真、撮れませんでした(泣)。
動物園は、空いてはいたけど、まあ普通に動物園だった。
カバの水中姿が横から覗けたのが嬉しかったな。

暑いし雨は降ったり止んだりで、ダラダラと動物園を回っていたら、5時で閉園で追い出されてしまった。
芝居の開演は7:30。歩いてもそう遠くなさそうなので、会場まで下見に行ってみる事にした。
動物園をぐるりと回る形で、ゆるい坂道を昇る。
ガ−ド下におじさんが長々と寝ていて、殆どまたぐようにして通る。
会場は「一心寺シアター」とあり、一心寺は大きなお寺で地図にもバッチリ出ている。
なんだか斬新な仁王門(写真→)。なんだろう。
シアターはお寺の敷地ではなく、道をはさんだ向いにこぢんまりと建っていた。
入口が空いていたので事務所に乱入して聞いたら、受け付け開始は6:30だと言う。
ですよねぇ。
そこら辺をウロついてみると、お祭りかな?屋台がズラリと並んでいたので冷やかして歩く。
また降り出した雨にうんざりして、ハッと思い出した。
通天閣に登ってないやんけ!

ナントカと煙の例に漏れず、私は高い所が大好き。
雨がウザいので近くから地下鉄に乗って、かなり大回りして通天閣まで戻る。
ここも空いていて、エレベーターは貸し切り状態、エレベーターボーイが登りながら解説をしてくれて、ウッカリ質問をしたら思い切りカンでいた。ごめん。
天気は悪いし夕方なのでどうかな?と思ったけど、展望台は意外と遠くまで見渡せていい気分。
さっき歩いた動物園も、一心寺のアヤシイ黄金のモニュメントも見える。
通天閣の足元から一心寺までつながる道が見える。雨も上がったので、また歩く事にした。
途中から、動物園からの道に戻り、さっき通ったガ−ド下のおじさんをまた通過。…まるで動いた形跡が無い。生きてるんだろうか、ちょっと心配になる。(結局分からなかった)
一心寺まで戻って、近所のうどん屋で冷やしうどんで夕食を食べ、さて時間、と店を出ると、外は土砂降りになっていた。
ほんの2、3分の間に膝下はぐしょ濡れ。
シアターの軒に飛び込もうとしたら、浮浪者風のおじさん達がギッシリ寝ていてつんのめりそうになった。

そして、やっと当初の目的、「ブラック・ブラザースの街の灯」開演。
会場は小さいが、ほぼ満席。
見回すと、夕食を食べたうどん屋の客が皆いる(笑)。
ステージが低く、客席が見下ろす形で、ちょっとビビるくらい近い。
自由席なので、前から2番目のど真ん中の席をゲットして、見せていただきました。
お客の反応は、かなり良かったみたい。
我らが逆木圭一郎は、富豪の社長役。すごくウケていた。
…しかし、踊り出すだけであんなに笑いを取れるって……どんなキャラなんだ、逆木圭一郎!?
ストーリーは、チャップリンの「街の灯」がベースで、盲目の花売り娘役の女優さんがとてもキレイ。主役(座長?)の西村恵一さんというのがヴァイオリンを弾いて、なかなか良かった。
逆木圭一郎の追っかけとしては、後半出番が減ってしまって、ちょっと残念。
でも、酔っぱらうとヘロヘロで、素面ではカリカリした仕事の鬼、という役柄を、いい感じで演じ分けていた。

意外に長い芝居で、幕が下りたら10時近い。
チラッと挨拶できないかと受付けで聞いてみたが、会場が10時で閉るのでそんな余裕は無いという。
そう言えば、宿のお風呂は11時まで、と言われていたんだっけ。
逆木圭一郎の携帯は留守電だったので伝言を入れて、慌てて宿に戻った。

やっぱり臭い。
煙草というよりも、もっといがらっぽい、明らかに煙の臭い。
火事でも出したんじゃないだろうか。
真新しい壁紙の下は黒コゲだったりして……、そんな臭い。

 

7/2

今日は午後から、芦屋在住の友人Mさんとその息子と、ユニバーサルシティに行く予定だったんだが、予報では夕方から大雨だと言う。
電話して、「早めに行って雨がひどくなったらサッサと帰ろう」と予定変更。
逆木圭一郎ともやっと電話がつながり、夕方行けたら、と話す。
宿のおじさんに道を聞いて、動物園前と反対方向のJRの駅まで歩くと、途中「労働福祉センター」というのがあった。これまたスゴイ光景。

ユニバーサルシティは、マイアミのは昔行ったけど、大阪は初めて。
マイアミでは英語が聞き取れなくて残念だったんで、今回は本当に嬉しい。
Mさんは小学生時代の友達で、中学から神戸に引っ越して、細々とお付き合いが続いている。
この前会った時赤ちゃんだった息子さんのK君が、今は小学4年生、って事は、10年ぶりくらい? そんなにか……。全然そんな気がしない。
10時に駅前で待ち合わせ。Mさん母子は、もう何度も来ているので、すっかりお任せコースで回った。
土曜日にもかかわらず、天候のせいか比較的空いていて、かなり効率良く回れたみたい。

いつ大雨になるか知れないので、取りあえず一番見たいものから、という事で、まずは「スパイダーマン」そして「ターミネーター2」。
両方ともマイアミに行った頃にはまだ無かったし、映画も大好きなもので、本気で熱狂。
特にターミネーターは、映像には本物のキャストが出ていて(エドワ−ド.ファ−ロング君は、だいぶ大きくなってたが)嬉しいったらありゃしない。
…しかし最初に呼び物を見てしまって、意外に天候は荒れず結局暗くなるまでいたので、後半ちょっとダレたかも(笑)。
それでも、「ジュラシック・パーク」も「シュレック」も「ジョーズ」も、楽しかったー!
いつも話題になる「ウォーターワールド」も凄かった。濡れるってのに、K君が最前列に座るもんで、もうグシャグシャ、もちろんカッパ買って着てたけど、防ぎ切れない。
でも本当、カラダ張ってるなー、凄かった。これだけは元の映画を観てなかったのが、ちょっと残念。やっぱり観てると思い入れが違うものね。

結局ヘトヘトになって、気が付けば7時。
この近辺で夕食を食べよう、と思ったが、混んでいて、K君が帰りたがったので駅前で解散にした。
「次はまた何年先に会える事か」なんて言いながら別れた。
今から行けば、ちょうど逆木氏の芝居が終わる頃かも。
と、思って携帯に伝言を入れた(シアタ−内は圏外だそうだ)が、お腹もすいて疲れたし雨もひどくなったので、またわやくちゃな伝言を入れ直して宿に帰る。

7/3

初日はそうでもなかったが、昨夜は煙の臭いが辛くて安眠できなかった、気分。
結局、逆木圭一郎との会見はあきらめて、早々に宿を出てホッとした。
やはり安すぎる物には、なにか理由があるのだわ。
…で、安い安いと言うけどいくらだと思う?
一泊一人一室で2500円(笑)。バカでしょー、ワタシ。

今日明日は京都のビジネスホテルに予約を入れたんだが、せっかくだから今日は大阪見物。
と、思ったが、出かけたのが早過ぎて、せっかくの心斎橋も道頓堀も、まだ店が開店前。
グリコやカニ道楽の写真を取りあえずパチパチ撮って、朝一で水族館「海遊館」へ向かう。
高い所も好きだけど、水族館も大好き。

運悪く、今日は日曜日。
はっきりしない天候が(昨日のユニバーサルではラッキーだったけど)、今日は逆に室内で遊べる場所に人が集まってしまったのかも、物凄い混雑。
やたらと多いベビーカーにサンダル履きの足を踏まれやしないかとヒヤヒヤした。
でも、水族館も美術館も、とかく入口付近がやたらと混むもので、進むにつれてだんだん人がまばらになって見易くなった。
海遊館は、ちょっと面白い造りで、メインスターの「ジンベエザメ」(写真→)のいる巨大な水槽を右手に見ながら、螺旋状に下って行く。左には、ラッコやペンギン、その他の魚等の小さな水槽。
同じ水槽を、違う角度から長々と見られるようになっていて、これがけっこうイイんであった。
撮影OKなんで写真もいっぱい撮ったんだが、出来は惨澹たるもの。ガラス越しで水中は、ムズカシイです。(動物園のカバも失敗した)

すっかりマッタリ水中世界を堪能して、道頓堀に戻り、とにかくタコ焼きを買って食べる。
やはり大阪と言えばタコ焼きかな、と。
ガイドブックでイチオシだった店は屋台で、元気なお兄さん達が何人も立っていてテキパキ売っている。雨模様でも大繁盛。
6個300円を買った途端、ザーッと雨が激しくなって、必死で傘をさしながら食べた。
アツアツのタコ焼きは、一つに一切れ大きなブツ切りのタコが入っていて、甘めのソースと大きめに削った花カツオがかけてある。東京風と違って、紅ショウガも青海苔もナシ。
単純な味だが余計な具が無い分舌触りも喉越しもいいかも。
お兄さん達も威勢が良くて気持ちいい。

それにしても、雨はすっかり土砂降り。
初日に失敗して以来用心して、ズボンのスソを折り上げて(ダサダサ)いたけど、皮のサンダルはグチャグチャで気持ち悪いし、いいかげん歩いたので足が痛い。
どこか入って休もうと思ったら、クイックマッサージの店が目に入ったので、思わず飛び込んでしまった。足裏30分コース2500円。
店はガラガラだしお姉さんは不愛想で、ヘンな店に入っちゃったかな、と一瞬ヒヤリとしたけど、マッサージはちゃんとやってくれて、ちょっと生き返った気分。
店を出ても土砂降りなので、心斎橋通りのアーケードに戻って、きつねうどんを食べる。
あ、なんか炭水化物ばっか、このところ。

うどんを食べ終わったら、雨も小降りになっていたので、心斎橋を出て京都に向かう。
京都に着くとまた土砂降り。
地図では駅の真ん前に見えたホテルの場所が分からず、電話して問い合わせる。
今度のホテルは料金もマトモなので安心(笑)。
こぎれいなビジネスホテルでした。
一旦部屋でシャワーを浴びて、掲示板のご常連、「京都の金」さんと待ち合わせ。
金さんとはHP開設前からのお付き合い、とは言っても会うのは3回目くらい?
車で迎えに来てくれて(この天候ではありがたや)夕食がてらお馴染みの店へ連れて行ってくれた。(店長は山崎トオルちゃん似!)

店は金さんのお家のすぐ近くだったらしく、「ちょっと見てく?」と言うから何かと思ったら、犬の「嶋」ちゃんと、船越英一郎似のダンナ様(本当だった…)に会わせてくれた。
嶋ちゃんは黒の柴犬で、写真は見てたけど初対面。
大はしゃぎで歓待してくれて、私も玄関先で「きゃい〜ん、嶋ちゃ〜ん♪」なんて、いきなり失礼だったかしら。すんません、ダンナ様。

 

7/4

今日は金さん、お休みだという事で、朝から車を出してくれて、雨の中、仁和寺へ。

仁和寺というのは「御室の桜」で有名な所。
数年前、京都で花見をしたおそうと2週間ばかり滞在した事があった。
出発前、その頃まだ生きていた父に「御室の桜」を薦められたのに、その時私は行かなかった。
たまたまその時持っていたガイドブックに載っていなかったかなにかで、京都は桜の名所だらけなので、結局行きそびれてしまった。
そんな話を以前したのを、金さんは覚えていてくれて、連れて行ってくれたのだ。
それだけでも感激なのに、行ってみたら、仁和寺は素晴らしいお寺だった。
桜も多いが紅葉も多い。秋もきっと、素晴らしいだろうが、今の緑も美しい。
広大な敷地に手入れの良い庭。つややかに地面を被う苔。
金さんと二人、縁台に座り込んで白砂のお庭を眺めていると、時を忘れてしまった。
雨が鬱陶しいとばかり思っていたのに、ここに降る雨はむしろありがたい。緑は雨に洗われて色濃く、雨音は心地良い。殆ど居空間に落ち込んだかのよう。
お寺を回りながら、何度も何度も思った。
父が生きてる間に来て、「行ったよ、いい所だった」と、言えば良かったと。
なかなか立ち去り難く、白砂の前の縁側を立った後も、お抹茶を飲ませてくれる場所があったりして、気が付けば午後になっていた。

昼食は金さんオススメの蕎麦屋で取って、さてこれからどうしよう、と言って車に乗せてもらってたら、嵐山に着いていた!
渡月橋の傍の「琴きき茶屋」で、名物の桜餅をいただく。
桜餅、と言えば関西では道明寺だが、ここの店のは餡が入ってない。
出て来た桜餅は、2枚の桜の葉の間に道明寺の皮が挟まれただけの物。
正直どうなの!?と思ったが、おいしい!
桜の葉の塩漬けが、ハンパじゃなくウマイのよ。
そこらで売ってる桜餅とは、全然違う。やはり京都、侮り難し。
雨脚はますます強く、河は増水して茶色い激流になってしまっている。
客引きの車屋さんも、もはや気の毒。
出発前に買ったばかりの晴雨兼用傘は思わぬ大活躍で、すでに水漏れが始まっている。
茶屋からちょっと入った所に美空ひばり館というのができていて、看板の頭に羽を付けたひばりさんの顔を見て「すごいなぁ」と言って帰る。
金さん、「方向音痴だ」と胸を張るが、今日は一度も迷わない。本人もビックリしているみたい。

京都って、お寺はだいたい5時には閉っちゃうから、夕方はけっこう時間持て余す。
夕食どうしようか?
金さん曰く、ファミレスじゃあんまりだが駐車場のある店が無い、という事で、「回転寿司!」
おお。
入るといきなり、握りでナスが回っている。
こちらでは、よくあるんだそうだ。
薦められて、まずはハモを食べる。近頃は東京のスーパーでも見かけたりするが、やはりまだ珍しいと言えばそう。
そして、気になるナスに手を伸ばす。
揚げたナスに、甘めの味噌が乗せてあって、美味しかったが寿司じゃなくてもいい感じ(味噌の味が濃過ぎる)、と思っていたら、後から、焼きナスにショウガおろしを乗せたのが回って来た。しまった!こっちが良かった、と思ったけど、ナス2皿もなんだからやめた。
さらに、生のタコ。これも東京の回転寿司では珍しい。ブリブリして美味しかった。
回転寿司と言えど、けっこう楽しめたんであった。

宿に帰ったら、今しがた別れた金さんからメールで「嶋が異常興奮してる、外で他の犬猫触って帰った時の反応と同じ」。
嶋ちゃん。あたしゃあケダモノ仲間かい(否定し切れない…)。

 

7/5

どうしようかと思い悩んだが、もう一泊同じホテルで延泊する事にした。
ビジネスホテルは気を使う事が無くて快適、でも今度来る時は、もう少し趣きのある旅館とかにも泊まってみたいな。次回の課題という事で。

昨日は定休日で行けなかったので、金さんが今朝も車を出してくれて、酒蔵見学に行った。
伏見と言えば酒所。
酒蔵の古い設備や道具、昔のポスターや包装等の展示は、規模は小さいがなかなか面白い。
入館者には1合入りの日本酒がお土産に付いて来る(その夜の晩酌になっちゃった・笑)。
見学の後は3種のお酒の試飲もさせてくれる。
金さんはそのうちの一つがお気に入りで、買おうか迷っていたが、オマケのマグネットに引かれて結局買った。ついでに売店のおじさん、横に立ってただけの私にも、マグネットをくださった!きゃっほう。

金さんは夕方から用があると言うし、午前中で別れて、今日はちょっと一人でフラつく事にした。
京都に来ると必ず行きたくなる、三十三間堂(←)。
先日友人のお母様が亡くなって、ここの千手観音像の中には必ず亡くなった人の顔が見つかる、というので、探してみた。
…まだ初七日なので、少し早過ぎたみたい。
でも何度も来ているけど、真面目に探すと、本当にそれぞれお顔が違って面白い。
ここは好き、誰かを京都に案内するなら、まっ先にここに連れて来たいな。

三十三間堂のすぐ側に、智積院があって、以前日本画好きの友人と、美しい襖絵を見た事があった。
思い出して入ろうとして、門前に食堂があったので昼食にする。
夏野菜と冷や麦と、暖かい豆腐の盛り合わせを、胡麻味のタレでいただく。
必ずしも関西風の味付けが好きではないが、京都の豆腐はウマイ、気がする。
冷や麦もビックリするくらいツルツルで美味しかった。
そして智積院に入ってビックリ。
すごい大量の桔梗の花!それも、紫と白、入り乱れて満開。
前に来た時は季節じゃなかったのか、全然気付かなかった。
蒸し暑くて雨が降って、蚊に刺されながら、写真を撮ったけど、やっぱり現場の凄さは全然出ない。うーん。
ここのお庭も、なかなか素敵。
古い襖絵を展示する宝物倉みたいなのがあって、別棟に色鮮やかな模写が飾られている。
それぞれに、とても綺麗。

少し歩くと、清水寺。
距離は少しなんだけど、上り坂で蒸し暑いのでかなり疲れた。
でも、やっぱり高い所が好き(笑)。
汗をたらして舞台に登ると、京都の街が一望できる。
こうして見ると、ここも紅葉が多い。秋に来たいな。
インド人の団体に混じって(囲まれちゃったのよ)音羽の滝の水を飲んだけど、なんに御利益だったっけ?

さっき乗った電車の中に、ちょっと良さげな展覧会のポスターがあったんで、バスと地下鉄を乗り継いで京都文化博物館へ行ってみた。
どうかな…と思ったけど、「5時で特別展は閉館です」。やっぱり。
がっかりして、そのまま錦小路やら四条通りをうろうろしてるうちに夕食をたべそこね、京都駅で弁当を買って宿に帰った。

 

7/6

で、「愛・地球博」。
全然行く気は無かったんだけど、行きの新幹線で名古屋を通りかかった時にポスターが盛大に貼ってあるのを見て、ついでだからちょっと覗いて帰ろうかな、と思ってしまったのよ。
うーん。 平日なのに、この人出。
入場した途端に後悔した、私並ぶのって大嫌い。しかも一人。
何の予備知識も仕入れてなかったんで、まずは手近に電力館のワンダーサーカスに並んでみた。
列車に乗ってバーチャル世界を旅する、みたいな設定で、そう言えば万華鏡の中に入ったみたいなのはTVで見てた(けど一瞬)。
んー、技術は最先端なのかな?
正直、ユニバーサルスタジオ行った直後では、かなり見劣りします。
演出もお子さま向けだし。

次に取りあえずマンモスの整理券を確保して、昼食にトルコ風の牛肉のサンドイッチ(肉もパンもチョ〜ウマイ!)を食べ、整理券の指定時間までに見られる所を探す。
人気の企業館は、どこも長蛇の列、予約受付は終了。事前にネット予約とかしておかないとダメみたいね。
ガスパビリオンが60分待ち(企業館では一番短い)で、炎のショーが見られるというので、何も知らずに並んだら、ポスターに劇団☆新感線の古田新太が!いるではないか。


「炎のマジックショー」は、映像とキャストで掛け合いをして進めるショーで、古田さんは映像で出演している。役所は「悪いマジシャン」。
やはり内容はお子様向けで、他愛の無い話だったけど、古田さんは歌って踊って大活躍(笑)。
実際にガスの炎を使った舞台は、段取りしくじったら大惨事、しくじらなかったけど(当たり前だ…)。なかなかファンタジック。
しかし。
実は並んでる途中で気分が悪くなって、ちょっときつかったんで、内容もウロ覚え。
ショーの他にも展示が色々面白そうだったけど、展示は並ばず見られそうだったんでまずはひと休み(と、思ってそのまま忘れた)。

話題のロボットが見られるトヨタ館とか、希少動物をリアル体験できる日立館とか、もう手も足も出ず、整理券配付時間の30分前に現場に行ったら定員割れ、というありさま。
そうこうするうちにマンモスも展示のあるグローバルハウスの予約時間が近付いたんで、早めに行って前の方に並んだら、「皆様の映像を中の巨大スーパーハイビジョン画面で見ていただきます」とか言い出して、ありゃ私最前列じゃん。
壁一面のスーパーハイビジョンは、確かに凄い迫力だった。信じがたい程クリアな画面。
子供泣いてたもん、空を流れる雲とか、咲き乱れる向日葵とか、そんな画面に音楽が付いてるだけのホラ−色いっさいナシの内容で、でもあまりのデカさに「ごわいよ〜」。
そして最後に、並んでた客がその大画面に映し出される。
ああ、あの最前列でくたびれ切って所在無げにモジモジしている女…、トホホ。
マンモスはまあ、一応見たぞ、という事で。
マンモスと古田さんを見たらもう良くなって、後はフラフラ各国館、それもアジア方面(地理的に近かった)を見物し、中でお茶飲んだりしてダラダラして6時頃会場を出た。

ところで、エスカレーターの片側を歩く人のために空ける、というルール。
関東は左に立って右側を歩くけど、関西は逆で立つ人は右側に並ぶ。
分岐点は名古屋あたり、との噂だったが、名古屋駅は「関東式」でした。
どこでどういう風にスイッチするんだろう、ちょっと興味あるな。
名古屋弁もナマで聞けて感激、本当に「みゃ〜みゃ〜」言ってた。

と、こんな具合で、結局けっこう疲れて夜帰宅。
大阪の印象は意外に良く(TV等で見聞きするよりも)、案外好きかも。
心斎橋あたりで売ってる服は、東京よりカラフルでエレガントで好みだったな。
(道行くおばちゃんの中にはスゴイ人もいたけど…)
食べ物は安くて多くて、味も京都程違和感無かった。
人の印象も、ハッキリしていて合理的で心地良い。そして気持ちは悪くなさそうな。
京都のお寺は素晴らしいが、人はどうも…と思いながら本屋を覗いたら、「京のいけず」とかいう本が平積みになっていた。サブタイトルは「ぶぶづけだけじゃない」。
京都の人は、意地悪なのが御自慢らしい。んー、奥が深いわ。

 

7/11

毎年恒例になっている、富士急ハイランドのプレスビューに行って来た。

朝の8:30に新宿集合、というのは、寝坊の私にはちとしんどい。第一ラッシュ時の電車なんてオソロシイ…と思ったが、女性専用車両に乗り合わせて(初体験!)、とっても快適でした。
朝の電車がノロイのを計算に入れず、ギリギリに滑り込んで、お迎えのバスに乗り込んだ時には汗だく。
いつもこの取材に声をかけてくださる、ライターのIさん(1年ぶり、御無沙汰してます)の隣の席。
もう一人、このところすっかりツルんでいる感のある梨影子姐さんことR子さんは、別のバスに乗ったらしい。
なんと太っ腹な富士急様は、毎年バス三台をチャーターしてプレスビューを敢行なさるのよ。

去年オープンした「ぐりんぱ」に、まずは到着。
昨年の取材時はオ−プン直前とあって、まだ落ち着かない感じもあったが、今年はアトラクションも増えて、ますます独特の世界が充実している。
この夏から敷地内にキャンプ場もオープン。
車持ちの家族連れには楽しい企画だ。
シルバニアビレッジに新オープンの「森のパン屋さん」は、実際に手作り風のパンを売るらしい。
紅白縦じまの可愛い制服(徹底してメルヘンランドなのだ)のお兄さんが、「ねこパン」を配ってくれる。ちゃんと耳も付いた猫の顔のクリームパン。
朝が早かったのでお腹が空いていて、さっそく猫の顔をかじっていたら、隣のバスの集団がやって来て、R子さんを発見。写真を一枚…と、R子さんに気を取られていたら、ビニ−ル袋が風に飛ばされて上に置いたねこパン(二口かじった)が地面に落ちてしまった。
「あー、ねこパンがー」とIさん、R子さんと三人で声を上げた途端、縞の制服が飛んで来て「代わりのねこパンでございます」。あ、ありがとう。っつーか、子供になった気分(嬉しい)。

ぐりんぱ見学の後、富士急ハイランドに移動して昼食後記者会見。
今年の新ネタは「ドクロ・ナ・キモチ〜『棺桶墓場』」というホラ−系アトラクションと、不二屋との夢のコラボ実現による「Peko's clock cafe」要するにペコちゃんの喫茶店、それにトーマスランドの「ガタゴトだいぼうけん!」。
不二屋から社長さんがいらして、ご挨拶があった。
すごい、絵に描いたような「社長顔」の不二屋の社長さん。
「ペコは今まで門外不出でございました」と、箱入り娘を嫁に出すみたい(笑)。
しかしお話の間に何度も「スイーツ」という言葉をお使いなのには、R子さん共々「あれはイタダケナイねぇ」。
なんだろう、「スイーツ」なんぞという単語(「イケメン」等と同様)を抵抗も見せずに使用する男性は、なんとなく信用できない気がするんです。

で、新アトラクション体験、 まずは「ドクロ・ナ・キモチ」から。
去年までの「戦慄迷宮」は歩いて進むお化け屋敷で、そりゃあもう、恐いのなんの、ってシロモノだったんで、かなり緊張&期待して臨んだが、ん〜、そうでもなかった、かな。
途中案内にちょっと不手際があったりで(オ−プン前だからね)、中だるんでしまったせいかも。
恐い事は恐いんだけど、恐さの中にも楽しさが足りない(うるさい客だなあ…)。
併設の売店のグッズが、ドクロをモチーフにしたなかなか可愛いデザインで、オススメです。

トーマスランドの「ガタゴトだいぼうけん!」は、けっこうトーマス好きの私には嬉しかった。
室内のレールを貨車に乗って進むんだけど、安全レバーが付いていて、「落ちるのか?回るのか!?」と緊張したが、そんな乱暴な展開はナシ。
一回りして出て来て、「子供の飛び出し防止だね」と話し合った。
そう、トーマスファンのぼくちゃん達なら、絶対飛び出したくなるオールスター勢揃い企画なのよ。
子供向けだけど、キレイで愉快で、私も充分楽しみました。

そして、観覧車の下の「Peko's clock cafe」。
例によって、巨大なペコちゃんとポコちゃんのキグルミが店の前に立って、愛嬌を振りまいている。あ、暑そう。バットマンも真っ青(笑)。
社長さんのお話では、ペコちゃんのキャラ設定は「永遠の6歳」なんだそうだ。
でかいぞ、6歳児
店の外観も内装も、赤を利かせたFUJIYAムード一杯。
店に入った時超度4:30。店内の大きな時計(clockね)が「ミルキーはママの味〜♪」のメロディで時報を鳴らす。
メニューも、ミルキ−味のソフトクリーム、ミルキ−味のわたあめと、FUJIYA色。
ソフトクリ−ムはカップ入りで、美味しいクッキ−付き。かなりイケます。
わたあめもお味見したかったな…両方一度にはキツイかな。
ペコポコはいつも出ているんだろうか?

取材(と言っても、どう見ても遊んでるだけ…)を終えて、夕方からは懇談会。
残念ながら、今年はお天気がイマイチで、富士山は雲の中でした。
懇談会とは、平たく言うと立食パーティ。
会見の時に「建設中の新アトラクションは全面的に秘密」という話が出て、取材中敷地内に思わせぶりに工事中の場所を見かけたので、社員の人に何人かで聞いてみた。
「秘密です」と、嬉しそう。
「絶叫系ですよね?」とカマをかけても、「それもお答えしかねます」と、教えてもらえなかった。
でも、またなにか大掛かりな事を仕組んでいるらしいぞ。

毎年、会場のデザート(あ、スイーツか)のテーブルに、オリジナルのお菓子の造形が飾られている。
去年は新アトラクションだった「トンデミーナ」をかたどった物だったが、今年は「きかんしゃトーマス」だ!
ドクロや棺桶じゃナンだしね(笑)。
御馳走に気を取られて、退出直前にやっと気が付いて、慌ててシャッターを切ったらフラッシュが光ってしまい、トーマスの白目が反射して、コワイ顔になってしまった。
本当はもっとカワイイのよ。

富士急様、毎年ありがとうございます。

去年のプレスビューの記事はこちら

富士急ハイランドが登場する私のマンガ「絶叫三昧パラダイス」も、どうぞ。

 

7/16

田村正和様主演の舞台「乾いて候・そなたもおなじ野の花か」を観た。

いやはや。すごいです、色んな意味で。
マサカズ様と言えば、日本の芸能界広しといえど私が「様」付けで呼んでしまうナンバー1のお方。
たまたま誘われて行ったとはいえ、かなり楽しみにしておりました、ワタクシ。

なにしろヒロインがすごい。
「私、"眠導師"なの」「だって私、お方様を呪い殺したの」「お兄様を殺さないでッ」と、ドンドン自主的に秘密(ネタとも言う)をバラしていく、誰に聞かれてもいないのに。
将軍の「お方様」の臨終場面では、女中達が「お方様〜」と泣きすがる中、将軍自ら「お方ー!」。いいのか?これって。お方の方様!?
お客だって、もちろん凄い。
敵役がヒロインの兄と知るや、次の出番では「あ、お兄ちゃんだ」「お兄ちゃん来た」(大真面目)。
大立ち回りになると、突然紫色の装束の女忍者が大活躍して(だれ!?)深手を負って退場。

そしてモチロン、正和様は本当に、凄い。
残念ながら席は三階で、かなり遠かったが、遠目にもまごうかたなきあのお姿(つい"お"が付いてしまう…)。
あの高い高い鼻筋、白い細面、不思議なバランスを保つ立ち姿。
オペラグラスを覗いて、眉間のたてじわも確認。
正和様演じる「主丞」は、毎回期待通りに鳴りもの入りで登場。
白、水色に若草色、黒に紫、黄、紫に金。お衣装替えも華やかに登場するたび、会場のおばさま方からタメ息がもれる。
そしてクライマックスの大立ち回りでは、華やかに雪が降り、白い着物の正和様は中央に立って空を振り仰ぐ。
マサカズワ−ルド炸裂。
敵を斬り倒すたび拍手を送り、三階席から見えにくい花道に立てば乗り出して覗き、「共に参ろう」と口説かれればグッと来て、結局すっかりのめり込んで観てしまいました。

実は今回、誘ってくれた友人のF君のお友達がワキで出演しているという話だった。
隣の席のF君は、その他大勢が出るたびにオペラグラスで探していたが、「わからん」。
遠いし、あんな髪型に舞台メイクで、しかもその他大勢は平伏してるか立ち回りが多くて、確かに見つけるのは難しいかもしれない。
昼の部だったので、舞台の後近くの店でノンビリお茶を飲んでいたら、その役者の彼からF君の携帯に連絡が入った。
楽屋口には、出待ちのおばさま方が群れをなしている。
その群れをかき分けて、作務衣姿の青年が出て来た。
若かりし頃のジャッキー・チェンにチョイ似の、サワヤカ系オトコマエであった。(思わずニコニコしてしまいました、私)
「本当に正和様はここから出て来るの?」と聞いたら「下手に小細工すると、かえって混乱を招くから」とのこと。なるほどね。
あと15分くらい、という話だったが、暑いので帰る。
(ちょっと残念だったかも、でも、芝居観て満足、という方がいい気もするよね。)

しつこいようだが、正和様は、本当にどこまでも正和様だった。
表情、立ち方、話し方。全ての所作が「マサカズしている」。徹底した美意識。
ナルシストなぞという甘い感覚ではなく、「美しいというお仕事」「田村正和という宿命」というような、むしろ硬派な印象を持った。
一見安い造りの芝居も、全ては正和様を引き立てるための周到な演出、という感もあり。
まさしく「マサカズの、マサカズによる、マサカズのための」舞台であり、その事が、会場の99%を占めるであろうおばさま方(私も含む)にとっての、最高のおもてなしになっているのであった。

 

7/22

大学時代の友人5人で渋谷で飲んだ。

一応名目は、春に入院したR子さんの快気祝、という事で。
大阪で会いそこなった逆木圭一郎君も、久々の登場(私の前に)。
芝居の舞台裏の話とか、色々聞かせてもらって面白かった。
逆木氏はそんなに口数は多くないけど、語り出すと必ず面白いの、昔から。

それにしても、ビアホールのビールがウマイ亊!
家でええかげんに冷蔵庫に突っ込んだカンビ−ルばかり飲んでいると、本当の美味しさを忘れてしまうみたい。
食べ物もやたらに美味しくて、キスの天麩羅、ソーセージ、オムライス、ラムにポークにビーフにピザにフライドポテト………Mさんが「とても中年の団体の選ぶメニューとは思えない」。あれっ、ダイエットとか言ってなかったっけ!?
大阪で増えた2kgが、なかなか戻らないんだけどー、美味しいからいいや!
と、言う訳で、2軒目ではウイスキーソーダ片手にチョコレートケーキ、これがまた、ウマかったー。
(あ、でもケーキは女子三人で一つを分けました、ちょうど良い量だった。)

学生時代、20余年後に渋谷で集まって飲んでるなんて、想像もしなかったな。
ノストラダムスの大予言も半分真に受けてたし(笑)。

 

7/23

首都圏に震度5強の地震発生

その時私は、トイレにいました(ギャー)。
正直、そんなに凄い揺れとは感じなかったんだけど(神奈川方面は少し弱めだったと思う)、「こんな所で潰されてはかなわん」と思って慌てた。
揺れの大きさはそれ程感じなかったものの、いやに長いのと、すぐに余震が来た(その時はロフトへのハシゴの途中にいた)のとで、イヤ〜な感じがしたんだが。
出かける予定があったんで、たいして考えもせず外出した。

最寄り駅のある東横線は、渋谷近辺を除いて普通に運転していた。
駅の様子も変わり無かったので、いつもの通りカードで改札を通過、しながら、「…〜渋谷間の運転を見合わせております」の放送を耳にした。
そこで初めて、「えっ、そんなに大事だったの!?」と驚いた私。遅いって。
そう言えば、たいてい揺れるとTVかラジオをつけて情報を聞くんだけど、今日は全然しなかったな。それでもノンキな私は、放送を聞いて乗り換え先の京浜急行が動いてる事を確認して、その先も考えずに電車に乗ってしまった。
東横線は、特に問題も無く動いていて、横浜駅で乗り換えを…と思ったら、駅の通路は物凄い混雑!
ことにこれから乗る京浜急行線の改札前は、人がひしめき合っていて、とても近付けそうにない。
構内放送によると、JR線が殆ど不通になっているため、京浜急行を代わりに使う人が詰め掛けているらしい。
そうか。シマッタ!

あの人の渦の中に飛び込んで行く気力は無いので、地下街で一時間半ばかりフラフラして過ごした。
今年の服はヒラヒラでキレイねー。
ちょっとエスニック調で履き易いサンダルも欲しいな。
なんて目を光らせたけど、結局何も買えなかった。
そろそろどうかな、と引き返してみると、JR京浜東北線が徐行運転を始めたとかで、少し人が減っていた。
切符売場が大混雑だったんで、カード持ってて本当に良かった、ずんずん進んで改札を通ろうと思ったら、改札機がパンクしたのか駅員が挿入口を手で塞いで「そのままお入りくださーい!」と言っている。ひぇ〜、ご苦労様です。

電車は思った程混んでいなくて、でも全部各駅停車になってたみたい。
乗ってからも、社内放送で「停車駅や行く先が途中で変更になるかもしれません」なんて言っていた。
本当に大変な騒ぎだったんだ。
実家の最寄り駅に着いて、(さっきの事をすっかり忘れて)改札機を通ろうとしたらダメだった(当たり前だ)。
駅員さんがすぐ見つけて呼んでくれて、カードで精算してくれた。
いやホント、駅員さんて大変だわ。

駅の階段を降りながら、「無事着けて良かったー」としみじみ思った。
こんな時にウカウカ出歩いちゃイカンね。
でも、実家では母が一人だから、それも心配っちゃそうなんだが。

 

7/25

横浜で開催の「ジュラ期大恐竜展」に行って来た。
実はこの展覧会、大阪でポスターを見かけて、「行きたいなー」と思ってたら、先に東京でやってたんでした。
実家に泊まった帰り道に、ちょっと寄り道感覚で足を伸ばしてみた。

パシフィコ横浜ってナンダ!?
と、思ったら、横浜新都心(なんじゃそりゃ)みなとみらいの中にある巨大なイベント会場だった。
でも、恐竜展自体はわりと小規模で、夏休みに入ったというのに客も比較的少なかった。
おかげでノンビリゆっくり見られました。

タイトルにはジュラ期とあるけど、白亜紀の羽毛恐竜も展示もアリ。
でも、なんと言っても呼び物は巨大な竜脚目の草食恐竜だな。
親子の全身骨格(いや本当に親子かは分からないんだが)もある。子供でデカイな、という印象、親になるともう、生き物とは思えない!
先日の上野の恐竜博2005では、鳥型恐竜に焦点が絞られていたので、今回のと合わせて恐竜網羅、という感じで嬉しかったな。
他にも恐竜の骨や卵の化石を触れたり、恐竜のCG映像や、化石クリーニングの実演(地味な作業だ…)等、盛り沢山。日本で出土したフクイラプトルの展示もある。
嬉しかったのは、翼竜の全身立体骨格がぶら下がっていた事。
側にいたカップルは「あの鳥撮ろう」と言ってたが…。
そう、会場内は撮影自由、フラッシュはダメだけどね。

出口売店で、恐竜の再現(予想)CGのDVDを売っていて、大画面でCMを流していた。
ほ、欲しい。
ディスカバリーチャンネルというシリーズで、恐竜の他にも動物、宇宙、世界遺産etc.一杯出てる。
モニターの前で立ち尽くしてしまった。

8/28まで、会期中無休。
9/10〜10/16は、大阪・南港ATCミュージアムで開催。

 

7/26

暑中お見舞申し上げます。
今年は仕事が無くて暇なんで、毎年残暑見舞いになってしまう夏のご挨拶ハガキを暑中見舞いで出す事ができてしまいました(笑)。
先日行った、大阪・海遊館で撮影したクラゲが気に入ったので、組み合わせてみた。
背景の青も、絵に描いたようなグラデ−ションだけど、写真のままなのよ。
お絵描きソフトってすごいなぁ。

 

7/30

横浜で中学のクラス会があった。

20歳まで暮らしたとはいえ、横浜駅周辺なんて元々詳しく無い。
携帯でお店の地図が送られて来ていたけど、あの広い横浜駅の何口から出たらいいのかも分からない。
「内幸町」を「ナイコウチョウ」と読んでしまうワタシ(「ウチサイワイチョウ」だそーです)。
駅構内の周辺地図で当たりを付けて出口だけは出てみたものの、暑い中彷徨うのもゴメンなので店に電話をして問い合わせた。
街が騒がしくて良く聞こえない。
街中で携帯で長話している人って、どういう耳してるんだろう……??

中学のクラス会は、ここ3年くらい毎年やっていて、今さら「みんなどうなっているかしら!?」という気分でもないが、中には今日初めて参加の人もいたり、行方不明だった人の動向が判明していたりして、面白い。
一人亡くなっていた。癌だって。
秋にはお婆ちゃんになる人もいれば、末っ子がやっと2歳という人も。
シベリア特急で大陸横断に出るという人もいた。
漢字検定にトライしてるという人も。
大人と言っても、なってみると色々で、中学の頃想像してたのとはだいぶ趣きが違う。
最初に部屋に入った時には「誰だこのおっちゃん!?」と思っても、しばらく話していると中学生が顔を出す。みんな変わらないな、と思う。

想像した程変わりは無い、と思う側から、携帯電話で会場の地図が送られて来る、なんて事は、あの頃は想像もしなかったな、などと思ったりもする。
やっぱり21世紀はSFだったんであった。