*2005年5月のワタクシ。*

 

5/5

GWだし仕事も無いので、4/30〜5/6を実家で過ごした。
父の墓参りとスポーツクラブと、あとは海岸へ散歩に行ったくらい(物凄い人出!!ウチって観光地だったんだー)で、殆どダラダラしていたんだが、終盤になって母と横浜美術館へ「ル−ブル展」を観に行った。
なにしろ連休中だし、メジャーなイベントなので、覚悟はしていたものの、最寄りのみなとみらい駅に着くや「ル−ブル展 待ち時間1時間」のプラカードを持ったおじさんが立っていて、ゲンナリ。
地下鉄の階段を登ると、確かに長い行列だがプラカードは「45分」に変わっていた。
35分位で入場できたものの、会場内も当然凄い混雑。
アッと言う間に母を見失い(次回はもう少し派手な服を着てもらおう)、仕方無いので取り合えず探しながら一通り見る。
みんなだんだん疲れて(飽きて?)来るのか、入口付近に比べ奥へ行く程空いて来て、見易くなった。
呼び物とおぼしきアングルの「トルコ風呂」は、思ったより小さくて、色もポスターの方がキレイ。ちょっとガッカリした。同じアングルの「泉」は、入口正面にあって綺麗だったけど。
ここ横浜美術館は、初めて来たんだけど、案外こぢんまりした印象で、点数も思ったより少なかったな。ちょっと物足りない、と言ったら、母は「これ以上あったら疲れちゃう」そう、展覧会は疲れるモノなのよ。
こちらはたいしてオススメはしないけど7/18までやってるらしい。

常設展(ガラガラ・笑)も一通り観て会場を出ると2時近い。
みなとみらいのクイーンズスクェアで、どこも行列なので仕方無くまた並んで、中村屋でカレーを食べた。
このところお気に入りの「季節の野菜カリー」。今日もうまかったー。
近頃パステル画を習い始めた母が、この後関内の画材屋に行きたいと言う。
私は今日は、見たいTVが5時からなので、付き合わずに先に帰る。

私がTV見たさに外出を切り上げるなんて事は、5年に一度も多分無い。
今日は前々から見たかったBSの「ザ・少女マンガ 青池保子編」だったのさ。
仕事場にはBSが入ってないので、再放送の今回、やっと見る事ができた。
感想?ふっふっふ。
幸せな1時間でしたわ。

 

5/15

姉の次男がこの春中学に入学し、そこの学園祭でジュースを売るというので「付き合って」と言われて行って来た。
ジュース売る中学生の息子を、見物に行く親。それも、父母別々に。
なんだかなあ。最近の親ってそうなのかしら。

甥っこ2号が入学したのは中高一環私立の男子校。
けっこうな田舎で山の中にある。
学園祭も高校生と中学生が一緒にやっていて、活気がある雰囲気。
資料をみると、体育祭も盛り上がりそうな様子だし、サマーキャンプは海と山に施設があり、色々とすごく楽しそうだ。やっぱり私立って違うのね。
(私は高校まで公立で、ケチくさい環境だった…)

一通り展示を見物して、甥っこの仕事ぶりを覗く。
野外で氷水に浸かったジュースを取り上げる役目をやっていて、この日は寒かったので、すごく冷たそうにしていた。一年坊主は辛いのだな。
展示はソコソコ面白かった。
生物部ではなんと、ヘレクレスカブトムシを飼育中!で、でかい。
係の生徒の解説によると、幼虫から蛹になったところだそうで、雄雌一匹づつ(一頭の方がふさわしそう)が土の上に転がっている。蛹なのに、モゾモゾうごめいている。雄は角の形もすでに出来上がっていて、何度も言うが、でかい!
買ったら高いよねぇ、やっぱり、サスガは私立!?
マン研もちょっと覗いたが、展示内容は「既製のアニメのビデオ上映会」だった。
アニメ絵の表紙の会報も売っていたが、何となく気後れ(?)してしまって中は見なかった(手に取ったら買わないと可哀想な気がして……)。
化学や物理の実験は大盛況。
野外ステージでは、コマやケン玉のパフォーマンスや、ストリ−ト系ダンス、Mr.○○校コンテスト(笑)等、楽しい出し物がいっぱい。
あー、いいなあ、久しぶりのこの雰囲気。
学園祭だけは大好きだったな。
あんなに大量の若者を見たのも、久しぶりだわ。

 

5/17

いきなりですが(でもないか)、今日は私の誕生日。
寂しいので掲示板に書き込んでおいたら、早速色々お声をかけていただきました。
ありがとうございました。

→右手のカワイイ写真は、掲示板のご常連、梨影子姐さんが送ってくれたバースデーカード。
モデルは庭園美術館で以前一緒に遊んだネコさんです。
作者の梨影子姐さん曰く、「ネコの座り姿って鶏の丸焼きっぽい」…だそうで。

お天気はいいし、仕事も無いし、すっかりノンビリして迎える一人の誕生日です。
今日こそTVを買いに出かけようと思っていたけど、面倒臭くなっちゃった。
いい風が入って来て、部屋の中が快適だから。
髪もそろそろ切りたいな。

 

 

5/21

どうしましょ、書く事が無い。
仕事の予定が無くなって、最初は遊び呆けていたんだが、もうそれも飽きてしまったのか、家に引き蘢って寝てばっかいる。
こんな時こそビデオのまとめ観賞、と行きたいところだが、TVが壊れたまま新しいのを買うのが億劫で、ビデオも見られないんであった。

衣替えのため冬物の洗濯をして、アイロン掛けて、夏物を出して…なんてやってたら、そのままじゃ着られない服が一杯になってた。仕事が混んでると、そういう物も目に入らない。
スソ上げたり、肩パッドはずしたり、古い型のワキを詰めたり。
久々にミシンも使ってるけど、リフォームは布から作るより手間がかかって達成感が少ない(笑)ので好かん。
それでもやるのは、やっぱりケチだからかなあ。
ちなみに今やってるのは、スカートのスソ上げ2枚、シャツの仕立て直し5枚、パンツのスソ上げとサイズ直し各1枚、ダブルのジャケットをシングルにするのが1枚。
それが終わったら、サンドレス2着とパジャマ2組とシ−ツ一揃を作る、予定。
セーターも一枚、半袖で作ってイマイチだったのが、先日ユザワヤで同じ糸が見つかったんで、七分袖に編み直してる。正直この季節、冬糸にはもう触りたく無いんだが、今やっとけば秋一番に着られるからな。
ビーズネックレス、前から持ってた竹型ビーズに突然ハマッてしまい、今2つ目を編んでいるところ。
菱形に組んでいくだけなんだけど、面白くて、でもドコにして行くんだろ、こんなん。

そうそう、ダイエットの経過報告もしておこう。
二月に始めて、半年で-5Kg、という計画だったんだけど、実はもう予定の-5Kg、クリアしちゃってます。
ちょっと目標設定が甘過ぎたかな…?
こじらせていた捻挫が殆ど痛まなくなって、またせっせと歩けるようになったのが良かったみたい。
仕事が無いのでストレス食いもせず、座りっぱなしの拷問的生活もしなくていいし。
…しかし、人間体重じゃないな、というのが正直な実感で、なんかまだかなりプヨプヨしてる
体脂肪計が身近に無いので、取りあえず体重を目安にするしかなかったんだが、やはり肝心なのは脂肪の量。
と、言う訳で、来週からジムに顔出す事にします。
一昨年の秋に、腋の下に正体不明のシコリができて、「筋トレのせいで炎症起こしてるのでは」と医者に言われてお休みしてたんだけど。シコリは小さくなったものの、まだあって時々痛むんだけど。
最初はバイクで汗流す程度から、慣らして行こうと思います。本当は走りたいけど、まだちょっと足首が不安なので。あと、ストレッチね。

なんか御隠居様みたいな生活。
これはこれで楽しく快適なのであった。
時々、こんなんでいいの!?って声が、聞こえたりするんだけど…。

 

5/26 

 「バットマンビギンズ」の試写会に行った。

先輩のR子さんこと掲示板のご常連・梨影子姐さんが、お声をかけてくださったのよ。
R子さんはああ見えて(どう見える…)れっきとした映画関係のライターさん。
急なお誘い電話に、仕事も無くヒマな私はホイホイ出かけて行ったんであった。

いや〜、面白かった。
今までバットマンシリーズ、あまり好きじゃなかったんだけど、今回のはだいぶ雰囲気が違う。
ネタバレにならない程度に、ちょこっと感想を書きますね。

「ビギンズ」ってくらいだから、お金持ち坊っちゃまのブルース・ウェインがバットマンになるまでの事情が描かれていて、つまりバットマンが若くて初々しい。
(ちょっとスパイダーマンとカブるかな? …女の子があまり美人じゃないところもスパイダーマンと似てるかも)
主演のクリスチャン・ベ−ル君は、ちょっと影のある線の細いハンサムで、脱いだらスゴイ(古い…)肉体美。ナント「太陽の帝国」の、あの少年!だそうだ。まあ、大きくなって…。
主役がオトコマエなのは、もちろん大歓迎だけど、今回ワキもクセモノ揃い。
執事アルフレッド役が、名優マイケル・ケイン。いい味出してた〜。アヤシイのよ、このジィさん。
話題の渡辺謙、役柄はちょっとおポンチ(まさしくアヤシイ東洋人)なんだけど、相変わらず強そうで威厳があって、見栄えのする男だなー、出番少ないけど。
リーアム・ニーソンもステキだった。(巨人…2mあるそーだ)この人も影のあるタイプで、今までエレガントなイメージだったんだけど、今回のような役もいい感じでした。
他にもモーガン・フリーマン、ゲイリー・オールドマン、ルトガー・ハウアーと、超豪華キャスト!
Dr.クレイン役のキリアン・マーフィーというのが、初めて見たんだけどとってもキモくて良かった。
R子さん曰く「ヘタクソな少女マンガみたいな顔」で、色白マツ毛バチバチで唇赤いんだけど妖しいんじゃなくて怪しいの(笑)。

…って、「誰それがステキなの〜!」式のミ−ハ−解説をする女子アナとかってバカにしてたけど、まさしくソレだわ。
いくらなんでも、公開前の映画のネタバラシはできないな、と思ったら、こういう事しか書けないのね。
ま、なにしろ、新バットマンはニギヤカなキャラ祭り!
なのは、まちがいない。
背景、美術、装置の類いも、今までのように安っぽくなくて(あ、これは私個人の趣味かな)美しかった。変身後のバットマンも、今までになくカッコイイ。
殆どCGだというコウモリの大軍も、いい感じで使われてた。
…実は先日、我が家にコウモリが乱入した事件があって、それ以来すっかりコウモリ好きになってる私。
このタイミングでバットマンの試写を観られたのも、コウモリ君のお導き、なワケないな。

 

5/27

ア−ル・デコ展」に行った。上野の都美術館。

連続講座と題してアール・デコに関する講演会を毎週やっているというので、時間を合わせて行ってみた。
今日のテーマは「アール・デコと昭和モダン」。
講師は庭園美術館の学芸員で、いっぱいスライドを見せてくれて、面白かった。
展覧会に来た人だけかと思ったら、入場は完全無料。良心的。

講座が14:00〜15:00で、美術館の終了時刻が17:00と、ちょっと忙しいかな、と思っていたのに講師が熱心で20分もオ−バ−してしまい、かなり慌ただしい気分で展覧会を見学。
展示内容は、食器や家具類、生地のプリント、絵画にポスター、ジュエリーにドレス、パリ万博の記録と多岐に渡り、かなり興味深い。
アール・デコと言えば、一番面白いのは建築物なんだけど、さすがに実物展示は無いものの、ホテルの回転ドアをそのまま再現展示してあったりして、頑張ってる。

私はどちらかと言うと、ア−ル・デコの絵画やポスターは安っぽくて好きになれないみたい。
展覧会のポスターに使われたタマラ・ド・レンピッカ(写真)も、当時さかんに上流階級の居室を飾ったらしいマリー・ローランサンも、ちっともいいと思えない。総天然色刷りの旅行社や芝居のポスターも、カラフルと言うよりは悪趣味に思えて、あまり楽しめなかった。
ところが同じテイストが、食器や家具になると、なんてまあ、楽しいんでしょ。
実用的なのに、遊び心がいっぱい。過剰な装飾は無いから、お手入れだって簡単そうだ。

私の仕事はマンガという、日常生活ではなんの役にも立たない(古新聞紙代わりに濡れた靴に詰め込んだりくらいはできるかな…)100%嗜好品。そのせいかどうか、「使えるグッズ」がカワイイと、ものすごく感動してしまう。
アール・デコの製品は、スッキリと美しい上に使い勝手が良さそうで、大好き。
そしてそれにも勝るのが、ジュエリ−類。
元々ヒカリモノ好きの私はジュエリ−展と見れば出かけてしまうんだが、いつもアール・デコには一番心惹かれる。研摩や彫金の技術の充実と共に、スッキリと単純化された直線的なデザインは、宝石の輝きをことさら際立たせるようだ。
今回も、プラチナ台にバロックのダイヤルビーサファイヤエメラルドがギッシリくっ付いてる腕時計やら巨大なエメラルドを中央に配したプラチナダイヤのネックレスだの、もう本当に、この世にお金持ちがいてくれて良かった!

 

5/29


母と「片岡珠子展」(100歳記念だそうだ!)へ行った。
先週紹介をTVでやっていて、母が興味を持ったようだったんで。
会場の葉山の県立近代美術館 は、厨子駅からバスに乗って、かの葉山マリーナのご近所、海と山に囲まれた美しいロケーションの中に建つ、ガラス多用の近代的な小さな美術館。
新緑の中、海沿いの狭い道をバスに揺られて行くと、なにやらリゾ−ト気分も心地良い。

軽く崩壊してしまった。
うーん。
何だかスゴイ物を見た

画集やTV画面では観ていたが、実物の迫力は凄まじかった。
小賢しい空間意識やパ−ス感覚なんてブッ飛んでしまう。
画家は夭折を免れると長生きする傾向にある、と以前から思っていたが、なんと片岡珠子さんは100歳を超えて今なお現役
先日のTV放送では、さすがにと言うか車椅子で展覧会開催の式典に出席する姿が映し出されていたが、創作意欲に衰えは見せないようだ。
なにしろ展示会場の解説文にも、「創作前期は50歳くらいまで」なんて書いてあって、その頃にいわゆる「一皮剥けた」らしく、実際それ以前の作品は、比較的大人しい。そして50歳以降のエネルギッシュさと言ったら!
歴史上の有名人をモチーフにした「面構(つらがまえ)」のシリーズも面白いが、火山や富士山(写真)もすごくいい。
色彩の凄さは、絶対印刷では伝わらない。日本画絵の具の質感も、無理。
作品のサイズが大きい(162×130cmとか188.0×340.0cm とかだ)から、図版なんかじゃ細部の装飾的表現は全然見えないし。
でも意外にも、装飾要素の殆ど無い油彩画風の裸婦像なんかもあって、それも良かった。
スケッチブックを見開きにしてカラーマジックで描かれたエスキースも、圧巻。

葉山はちょっと不便だが、別の機会にでもぜひぜひ実物を見て欲しい。
展覧会は、6/26まで。

あ、築地駅にコピー壁画があるらしい。
今度行ってみよう。

追記:これを書いて一週間くらいしてから、もう一度「片岡珠子」でネット検索してみたら、件数が四〜5倍に増えていた!この展覧会と共に、日本橋三越でも版画の即売会があって大盛況だったとか。
珠子の時代到来か!?

 

5/30

「バットマンビギンズ」の記者会見に行った。
先日に引き続き、R子さんの手引きで、雨の六本木ヒルズ、報道人にまぎれ込んでハリウッドスターを見物して参りました。

会見が始まると、プロデューサーに続き、映画よりだいぶ可愛い紅一点のホームズちゃんが登場。
続いて渡辺謙、でかい!そしてリーアム・ニーソン、もっとでかい!さらにモーガン・フリーマン、負けずにでかい!いや〜、濃いのなんの。

←どーですか、この絵。
(撮影は、この日はカメラマンとして入場したR子さん。)

ちなみに向かって左端が主演男優のクリスチャン・ベール、右端がヒロイン役のなんとかホームズちゃん。
三大オヤジパワーに押されまくってるのが一目瞭然(笑)。

映画ではもう一人、執事役のマイケル・ケインが存在感大きかったんだけど、お歳のせいか!?来てくれてなくて残念。
おっと、忘れちゃいけない、ゲイリー・オールドマンも、見たかったわん。

写真撮影の後、旗手による質疑応答、だったんだけど、「仕込みか?」って思う程優等生な質問&返答ばかり。事前に「映画以外の質問お断り」と、かなり厳しく言ってたんだけど、ヒロイン役の子はトム・クルーズの恋人だそうで、その辺を警戒したのかな。
独りモーガン・フリーマンおじさまだけが、ギャラのおねだりとかして面白かったけど、そろそろ恐いモンないんだろうな。

ところで、ドシロウトの私めがこんないいモン見られたのも、R子さんが仕事をしているエフェックスという会社のおかげ様。映画関係のノベライズ本とか、関連書籍なんかを主に作ってて、「スターウォーズ」もずっとやってる会社。
ここで、「バットマン ビギンズ ビジュアルガイド」ってのが発売されます。
6月18日発売予定、定価2625円(税込み)。

記者会見に入らせてくれた上に、終わってからお昼ご飯まで御馳走してくれました、社長様、ありがとうございました。

←これがワーナー 記者会見の入場証ワッペンだ!
ダウンロードして偽造しちゃダメよ。