*2004年7月のワタクシ。*
7/1
大学時代の友人Cちゃんから電話で、同じく同期のH菜と会わないか、と誘われていたんだけど、朝起きたら喉が痛い。風邪か!?
Cから電話でH菜は子供の都合で外出はできないとの事。
迷ったが、ベトナム料理に釣られてランチだけCに付き合う事にした。
なんか元気出そうじゃん、ベトナム料理。
で、蒲田へ。今日も暑い。
Cちゃんの知り合いに教えられたというベトナム料理屋を探して、ほんの数分歩いただけで汗だく。
物凄くアヤシイ、風俗店なんぞの並ぶ道すじに、取りあえず目当ての看板を見つけて、暗くて狭い階段を登り、店のドアを開けると、裸のお兄さんが一人、カウンターの中でグラスを磨いてる。
「あー、店5時からっすよ」あちゃー。ランチはナシなのね。
落胆して暗い階段を降りる。
ガッカリしすぎたのか、風邪でヨレヨレだったせいか。
階段の最後の一段を踏み外して、右足首をグキッとやってしまった。
いやね、暗い上に、最後の一段(っつーか、半段位の高さなんだけど)だけが、下の床と同じレンガになっていて、もう階段は終わったと思っちゃったのよ!ああ、どんくさっ。
仕方無いので痛む足を引きずって、すぐ近くの中華屋に入り、ランチセットを注文、店が空いてるのを良い事に、失礼して出されたおしぼりを水でしぼって足首を冷やした。
Cちゃんは、そのままH菜の家に向かい、私はやはりランチだけで家に帰る。
喉痛い上に足まで痛くなってしまった。
あーあ、今日もネームが進まない。
7/8
昨夜やっとネームが終わったので、今日はカラーページを描いた。
伊豆で自然に触れたせいか?なんだかとっても夏の景色が描きたくなっていたので、珍しくトビラ絵のイメージがパアッと浮かんで来た。
緑、遠くに海と入道雲、手前に逆光の人物。
思い浮かべるのはたやすいが、実際形にするのは…、かえってイメージがしっかりできている方が、頭の中と外のギャップが厳しかったりする。
たった1枚のカラーページに、丸一日では足りなくて、一日半、使ってしまいました。
いつものように下書き用紙に構図を描いて、画用紙に鉛筆でトレス。
あまりマンガっぽくない、絵画っぽい画面にしてみたかったので、最初カラーインクよりも水彩絵の具を使おうか…と、思ったんだけど、この前そう思って絵の具を使ったら、全然色が乗らなくて苦労したのを思い出し、やっぱりインクで色を付ける事にした。
海、空、雲は、わりといい感じになってきたが(絵の具だと空とか濁っちゃうのよ)、木々の緑が全然思うようにいかず、インクの上からリキテックス(何にでも乗るのが売りの樹脂絵の具、油絵みたいにも使える。物凄く臭いんだけど)を重ねてみると、おっ、だんだんいい感じ。
その上からホワイトで仕上げして、未練たらしくコンテパステルと色鉛筆で色を足して、やれやれ、なんとか出来上がり。
印刷上がりはまだ分からないけど。
リキ入った時って、「違う〜!」って事が多いのも事実だけど、まあ仕方無いね。
人物逆光だから、印刷になるとコワイかも。
HPのイラストコーナーに追加しようと思ってハッとした。
Macを初期化しちゃって、仕事に入ってしまったので、スキャナも画像加工ソフトも、今使えない!
うーん。Mac触り出しちゃうと絶対時間取られるしなあ。
取りあえず、コンビニでカラーコピーを取っておく、やっぱりちょっと、コントラストが強く出ちゃうけど、これを取り込んで、ソフトで手直ししてみようっと。
思わず時間かかっちゃったけど、カラーページにのめり込んでる時って、ホント楽しい!
さあ、下書き頑張ろう!
※このイラストはこちらから。
7/9
締切りも近いというのに、今年も行って来ました、富士急ハイランドhttp://www.fujikyu.co.jp/fuji-q/のプレスレビュー。、
新宿西口に朝9:20集合。この時刻で、すでに新宿は蒸し風呂状態。
バスの発着所に到着すると、ライターのIさんと同行のR子さんがすでに待っていた。
今年は富士急ハイランドへ行く前に、「ぐりんぱ」(旧日本ランド)http://www.grinpa.com/という新しい遊園地に立ち寄った。
富士山の2合目、標高1200mという。暑いの覚悟でバスを降りたら、思いの他爽やかな風。
シルバニアファミリーのテーマパーク、「シルバニアビレッジ」がオープンするという事で、巨大なエプロンドレス姿のネコちゃん(ちょっと恐かった)に出迎えられ、お花畑のような「村」に点在するウサちゃんの家なんぞを見学する。
カントリー調の家々も、内装も、ナカナカ凝っていて楽しい。
写真館もあって、ブルーシートの前で撮った記念写真を、目の前でアッっと言う間にキャラクターと合成してくれる。オープン前で間に合わなかったが、貸し衣裳も用意されるらしい。こりゃ楽しいわ(笑)。
見学後、園内のレストランで昼食をいただく。
「キツネのおばさんのキラキラご飯」なんてネーミングも含めて、料理もメルヘン調。ヘルシーで、とても優しい味。椅子も背もたれがウサギちゃん型の可愛らしいデザインで、Iさんは思わず「持って帰りたい!」。
この徹底ぶりには、脱帽です。
そしてまたバスで山を下り、富士の裾野の富士急ハイランドに到着。
こちらは高原の爽やかな風、という訳にはいかず、やっぱり暑い!
富士急ハイランドと言えば、絶叫系マシンで有名、という事で、なんと毎年!この季節に新しい絶叫マシンがオープンしている。毎年催されるこのプレスレビューは、その最新マシンと、これまた毎年リニューアルしているお化け屋敷「戦慄の迷宮」の、紹介が主目的らしい。
で、まずは今年の絶叫マシン、「トンデミーナ」(写真右)の試乗会。
中心を釣り下げられた円盤の円周に身体を括り付けられた状態で、振り子状にブン回される、という、どうにも乱暴な乗り物で、本当にこれに乗るの!?と、かなりびびったものの、実際乗ってみると、恐いけどキモチイイ。パイレーツと回転コースターとコーヒーカップをまとめたみたいな感触で、円盤が勝手に回転するのでどの角度で落ちるか予測が付かない。前から落ちても後ろからでも、結局恐いんだけどね。
振り子が落ちるたびに声を限りに叫んでいて、降りた時には声が枯れていた、まさしく絶叫マシン!でも、恐くてたまらない、と言うよりは、身体にかかるGに合わせて声を出してると気持ちいいんであった。
そして「戦慄の迷宮」見学。
実際に人間が待っていて脅かしてくれる、今日日珍しいサービス満点のお化け屋敷だ。おまけに入ってから出るまで、25分、40分、そして今年は50分と、毎年バージョンアップしている!
われわれ3人組は、もう3回目くらいなので、さすがに50分はかからなかったけど、手を換え品を換えの攻撃にヘロヘロ、それでも35分はタップリ怖がらせていただきました。ふう。
夕方から富士山を望む会場で立食パーティ。曇り気味であまり見えなかった富士山が、やっと姿を現わして、おいしい物といい景色、ありがたや。
毎年お会いする富士急の方達や、若い社長(多分似たような年回り、そしてかなりのこだわり屋さんと見た・笑)と御挨拶。
すると、毎年話し掛けてくれるT専務さんが、Hさんという若い女性を紹介してくれた。
説明会の時に、エライさんに混じってスタッフ席にいた人で、何者?と思っていたんだが、「シルバニアビレッジ」の企画者だって!子供の頃からシルバニアファミリーが大好きで、入社当時から企画書を出していたと言う、その語り口調は熱い熱い。
若さと熱気があって、いい会社ですね。
ほろ酔い気分でバスに乗り、新宿到着が8時半くらい。
実は、帰りがけに泳いで帰ろうかと水着持って来てたんだけど、お酒飲んじゃったしな。
それと、1日に挫いた右足首を、今日歩き回っていて2回もグキッとやってしまった。良くなって来てたのに、また痛む、少し安静にした方がいいかも。
と、いう事で、プールも寄らずまっすぐ帰りました。
いい気分転換になったけど、汗だくになっちゃったし、けっこう疲れた。今日はもう、すぐ寝てしまおう。
仕事は明日から頑張ろうっと。
7/11
クソ暑い中、今日は選挙の投票日。
お盆という事もあって、姉が午前中から来て母と喋っている。
話題は調剤関係、うちの母と姉は薬剤師なのよ。
私にとってはPCの専門用語同様、チンプンカンプンなのであった。
ひとしきり暗号の交換が終わった後、姉の車で父の墓参りに行く。
最初、買い物に行くとかついでに選挙に行くとか言っていたはずが、長話のせいでみんな中止になっていたようで、墓参りの後家まで送られて、姉は息子のお迎えだかで帰って行った。
仕方がないので選挙は徒歩で行く。だいたい15分くらい?近所の小学校。
私が運転できればな…と、こういう時は思うのだけれど、なにしろ20数年来のペーパードライバー。お気軽にと言う訳には行きません。
投票の後、会場近くに貼ってあるポスターの中に、某政党のを見つけた。
大学時代の友人F君が、イラストを描いたと言っていたヤツだ。
可愛らしいじじばばの、メルヘンチックな絵で、ちょっと意外。
母に「知り合いの絵だよ」と言ったら、驚いていた。
だからさあ、お母さん、私だってプロのマンガ家なんだから、ポスターのイラスト描く知り合いくらいいても、そんなに不思議じゃないのよ。一人しかいないけどさ、そういう知り合いは。
選挙結果については、ここでどーこー言う気は無いですが。
私も一応、国民の義務と権利は守ってるのよ、っつーコトで、みんな選挙は行こうよね!
7/23
やっと完成。
長かったー!今回。
って、毎回言ってるんだけどね。
なんか、久々に、思い入れが強過ぎて思うように描けなくて、という辛い思いをしてしまった。
もっと、描きたかった、夏の暑い、眩しい景色。
最初は15日位が締切り、と言われていたのが、20日になり、22日になり、とうとう23日まで引っ張ってしまった。いわゆるお盆進行というヤツで、多分かなり、本当にギリギリ。
編集さん、毎度すみません。
以前は、ネームさえできれば、あとは体力勝負、みたいな感じでやってて、だから倒れさえしなければ、ほぼ正確に作画時間が読めた。気分的にも、「あとは描くだけ!」みたいな。
それがここ1年くらい?絵が、とってもキツくなってきてて、もう本当に、何日かかるか予想がつかなくなって来た。読めるのは、せいぜい仕上げ、消しゴムかけに入ってから(2、3時間の誤差アリだが)。
今回は特に、最初の発想が「夏の景色を描きたい」なんて、いつに無いものだったし、おまけに出て来たキャラクターが小学生。
通常、主要キャラクターは成人の美男美女なので、そうでない、描き慣れてない人物(老人、デブ、子供etc.)はデッサンから時間が余計にかかっちゃう。
背景も、いつもの都会と郊外、というんじゃなく、田舎で、 海に、夏山に、洋館に、農家に、釣り。
図書館で資料を集めたら、素敵な写真集が何冊も集まっちゃって、「これをどうやって絵にするんだ」と逆にびびってしまった。
ああ、長かった。
昨日の夕方には、いくらなんでもできると思ってたんだが、結局とても間に合わず、完成したのは朝の5時頃。やれやれ。
「嫁姑DX」の編集さんに「たたき起こしてください」と メールを入れて、仮眠する。
…暑いのと緊張(?)とで、あまり眠れず、電話の鳴った10時には起き出していた。
渋谷で1時に待ち合わせ、無事受け渡し終了。
さて。
フラフラなのは分かってるんだけど、気持ちばかりがハイになっちゃってて、まっすぐ帰る気になれない。
そうだおいしい物を食べようと、「中村屋」のカレー目指してエレベーターに乗ったが、店の前は長蛇の列で、いやになってまたエレベーターで降りる。
やはり帰ろうと、東横線の改札に向かうと、なんだか物凄い人がひしめき合って、ただならぬ雰囲気。
路線事故で運休中、の放送。
なんだ、帰れないんじゃん。待たずに引き返す。
実はBunkamuraミュージアムで「グッゲンハイム美術館展」をやっていて、行きたいとは思っていたんだけど、こんなヘトヘトの状態では楽しめないかな、と思い、出直そうと思ったんだけど、電車来ないし、行ってみるか………と、歩き出したところ、ハチ公交差点渡ったあたりで暑さと人込み(そろそろ夏休みモードだ…)にクラクラ。センター街は、いつでもこ汚いけれど、もはや東南アジアのマーケットのような悪臭が漂っている!ダミダコリャ。
方向転換して、Loftに入り、2、3買い物をしていると、「サンダーバード展」のポスターが目に入った。
そう言えば、実写版が出るんだっけ。
特に大ファンだった事はないけど、それなりに懐かしいので、覗いて見た。
衣装やら、メカの設計図(?)なんかが展示されて、実写版のPRビデオが流されている。
おっ、懐かしの発進シーンは、幼い頃のイメージのまま。ちょっとウレシイ。
キャストに好みのタイプがいないのを確認して(笑)その場を立ち去ろうと振り返ると、おっさんが3人、食い入るように画面を見ている。いずれも3〜40台の中年、スーツ姿のサラリーマン風。ここはガキの街渋谷だってのに。やはりこの世代のお楽しみなのねん。
本当に疲れたし、5時からは「金八先生」の再放送を見たい、その前に少しでも寝たい、と思い、駅に戻る。
でも、お腹すいてたなーと思い出し(昨日は食料買い出しに行く余裕も無くロクな物を食べてないし)もう一度エレベーターで「中村屋」へ。
2時をまわったので、すいていて、待たずに入れた。
季節の野菜カレー(オススメ!)と、アイスチャイ(私が冷たい飲み物を飲むのは気温35℃以上に限る)で、とっても満足、東横線は復旧していて、家に帰った。
それで今日は、お疲れ様ー、お休みなさい、かと思いきや。
「金八」の前に少しでも寝ようとシャワー浴びてたら、電話が鳴った。
しまった。次の仕事の打ち合わせ、「20日過ぎなら」なんて吹いていたんだっけ。
で、「どうですかー」と聞かれて、反射的に「はい、いつでも」と答えてしまった。
今度の編集さんは、「別冊週漫スペシャル」。
なんじゃあそりゃあ、って感じなんだけど、新しい依頼なのさ。
女性誌で再録してくれる、と友人に紹介してもらった編集プロダクションの人が、「青年誌でもやってみない?」と誘ってくださって、はいはいと言ったら連載の話になっていた。
最新刊を見たら、けっこうエロエロなんだけど(笑)。
しかし男性誌の女性キャラクターって、なんですぐオッパイ出しちゃうんでしょ。
7時半、編集様がありがたくも最寄り駅まで来てくださって、最初の打ち合わせになった。
結局、「金八」を見て、洗った顔にまたメイクをして(いくら何でも初対面でスッピンは…怖がらせちゃ申し訳無い)、殆ど眠れなかった。のっけから「締切り延ばす奴」と思われたくない気持ちと、少しでも早く話を具体化しておきたい気持ち。
駅前の喫茶店でザッと話の概要を聞かされる。
一回目の締切りは8月末。ゲゲッ!間に合うのか!?
どうやら私に求められるのは、「人情物」らしい。
「原作付きも考えましたが、向かないかと思って」。やれありがたや。
きつい部分もあるけど、やっぱり人の作った話を描くのは不安。できるなら、自分で考えたい。(いきなりオッパイ出すのも困るし)
話しながら、夕食と、軽くビールを御馳走になる。
いいのか!?殆ど雑談で終わってしまったような…、うーん。
正直、人情路線はあまり得意じゃない(エロは論外だが)し、本当に来月末までに形にできるのか!?
けっこう私、びびってます。
7/26
週末を実家でグータラ過ごし、今日は電車に乗って帰るついでに渋谷まで足を延ばして、先日行きそこねたグッゲンハイム美術館展へ。
今日も暑いけど、締切り直後のようには身体にコタエないし、なんと言っても公表39.5℃の後では、そんじょそこらの真夏日じゃあ驚かなくなっている。汗はかくけどね。
日傘に隠れて渋谷の街を歩き、Bunkamuraへ。
やっぱり暑くて、すっかり喉が乾いたので、わざわざ道を渡って自販機でお茶を買い、Bunkamura入り口でグビグビ。ハア、ヒトゴコチ。
美術展はまあ、こんなモンでしょうか、って感じでした。
だいたい一作家一作品位で、20世紀のアートの流れを一目で見渡す、って思えば結構興味深いけど、なんか大作のダイジェスト版見てるみたいで、あまり感動は無かったな。
だいたい私、モダンアートはあんまり、だし。
ウォーホールはともかく、リクテンスタインだのラウシェンバーグだの、なんだかなー、って感じ。
もうちょっと前の、カンディンスキーとかミロとかはちょっとウレシイんだけどね。
あと、ポスターになってたピカソの、女の人が寝てる絵、(珍しい?)優しい絵で、良かったな。
で、絵葉書3枚、買って帰りました。
ところで、月曜日は夜7時半から、毎週バレエのクラスがあるんだけど。
実はもう、一ヶ月も休んでしまってる。
原因は、7月の始めに挫いた右足首。
良くなったかなー、と思うとまたひねって、そうこうするうちに仕事がドンづまりになって来て、仕事終わったら行くぞー!と「お仕事終了後リスト」の筆頭にあったんだけど。
痛いのよ、まだ。
かろうじて、泳ぐのはそうきつくないので、プールだけは行ってるんだけど。
片脚で立って回る度胸は、まだちょっと。よって、今日も欠席。
あーあ、いい気晴らしになってたのにな。
7/27
マンガ家のS崎さんと、近所のしゃぶしゃぶ屋さんで夕食。
ご近所に住んでて、何度かこの辺で食事もしてるけど、実は2人で会うのは初めてだったりする。
ちょっと緊張、最初だけ。
私の方は、先日終わった仕事をまだ引きずっていて、独りよがりだったかもー、なんてグズグズ言ってしまった。こういう話は、同業者でないと通じないので、ありがたい。
S崎さんは、ここ1年くらい仕事が無くて、少し身体の調子を整えたりしてたみたい。そう言えば、以前会った時より元気そうな様子かも。
辛いスープと昆布ダシスープのしゃぶしゃぶに、「コラーゲン」と称する煮凝りみたいなのを溶かし入れて、ビールと焼酎でさんざん鍋を食べて、閉めはおじやか?それともきしめん?「コラーゲンをしっかり採るならおじやが有利」という理由で、おじやにしました。やっぱ美肌は永遠の憧れ。いじきたなくもむさぼるのであった。
S崎さん、元気になったし、持ち込み原稿を描くんだ、と言っていた。
厳しい世界だなあ、と思う。才能も実力もあっても、仕事が無い事もある。
すぐにまた、いい波が来るさ。
7/28
マンガ原作者であるS田君と、その彼女H田さんと共に、「日本の幻獣展」http://home.catv.ne.jp/hh/kcm/に行く。
バスの出る駅前で待ち合わせて、まずは昼食。
暑いので、とにかく歩かなくてすむ所を選んで入ったら、「サービスデーにつきパスタ全品390円」。あらら、なんだか得した気分。ドリンクバーを付けて、意外に美味しいツナスパゲティを食べる。
川崎市民ミュージアムへは、バスで10分程度。
なかなか(と言うか過剰に?)立派な施設だ。
まずは「日本の幻獣展」、ポスターはおポンチな入道の絵で、殆ど図版や写真の展示かと思いきや、さにあらず。
かなりの数の人魚、河童、鬼のミイラが集めてある。中には何度かTVで見た記憶のある物も。
スゴイです、川崎市民ミュージアム。
そしてS田君の指摘によれば、「本当は何を使って作ってあるか一言も書いて無い解説が凄い」。なるほど。
しかし展示の挿し絵付き文献の中には、「鵺(ヌエ)を作ろうとしてネコの頭の毛を剃っていたら逃げられた」なんて記事もあったりして、笑える。
人魚や河童の殆どは、猿と魚(または鮫?)を繋ぎ合わせたと想像される、しかしどうも人らしい顔かたちのもあったりして、うーん。色々ですな。
実はこの二人は、かなりなオタクカップルであって、見学中も物凄い量の特撮番組の話題とかが飛び交っている。まあ、当然と言えばそうなんだが、円谷プロなんかが古い妖怪にいかに多くヒントをもらっていたのかよーく分かった。
そんなこんなで、展示数が意外に多かった上にじっくり見物してはアレコレ話題が発展していくおかげで、かなり時間を食ってしまい、出口に着く頃にはすでに脚が棒状態。
そう言えば、以前この三人と、もう一人友人を交えて博物館見学に行った時は、もう一人は呆れていなくなっちゃったんだっけ(笑)。私は楽しいんだけどな。
疲れたー、と思ったけど、「幻獣展」出ると目の前に「谷岡ヤスジ展」が始まっている。
ズラリ展示された生原稿に釣られて、なし崩しにノンストップでヤスジ展に突入。
いやー、そうかな、とは思ってたけど、想像以上に美しい原稿。
H田さん言うところの「息遣いを感じるような」迷いの無い線。
そして、ついつい読み耽ってしまう内容、不覚にも3度ばかり吹き出してしまった。
それから、残念ながら生原稿ではなかったけれど、カラーページの美しさ。
すごいなあ。
富士山の頂上と、裾野の樹海くらいの差があるとは言え、同じ職業なんだよねえ、私。
正直、先日見たグッゲンハイムの60年代モダンアートなんかより、よっぽどアートしてたよ。
へとへとになってヤスジ展を出て、ひと休み…と、思ったら、常設展が残っている。
閉館時間まで、約1時間。仕方無い、頑張ってしまおう。
常設展は市民ミュージアムらしく、川崎の歴史やら昔の暮らしなんかの展示で、けっこう品数揃ってて面白かったんだけど(幻獣展に出ていた河童の復元モデルはここの常設らしい)、もう一つ、「20世紀のグッドデザイン100選」ってのをやってて、真空管TVからアイボまで、こちらもなかなか見ごたえありで、結局閉館時間までいて、警備のおじさんに追い出された。
バスで駅前に戻って、やれやれ、やっとお茶が飲める、という事で、バス停の前のサ店に飛び込もうとしたら、H田さんが「さっきの店じゃないの?」ほえ?
昼食を食べた駅向こうの店で、そう言えば支払いの時にカウンター横にケーキがあり、「おいしそう」と話し合った覚えはある。たしかケーキセットも400円、「安いね」とも言った。
でもそれだけの事だと思って、目の前の店に入ったが、H田さんはなんだか落ち着かない様子。
良く分からないけど、どうやら前の店がいいらしい。
と、いう訳で、またパスタ390円の店に戻って、400円のケーキセットでお茶にした。
人にはそれぞれ、いろんなこだわりがあるもんだなあ。
7/30
右足首を捻挫して、1ヶ月になろうというのに、まだ痛みが残っている。
その間、水泳だけは(優しく)やってたけど、地上の運動は全然できなくて、仕事が忙しいのも言い訳にして、どうやら運動不足が高じていたみたい。
このところ太り気味だなー、とは思っていたけど、気が付けば体重は、かつて見た事の無い領域に突入していた。ギャー。
食事量を控え目に、とか、野菜を多めに、とか、以前なら効果があった軽いダイエットを試みても、増えた体重はガンとして居座っている。
やはり運動量と、それから多分、トシのせいかな。基礎代謝の落ちるお年頃だもんな。
良く考えたら、この1年半で10kg!!増というテイタラク。
(と、言うとスゴイけど、実はその前にダイエットじゃなく心労その他でかなり痩せてしまっていたので、今は通常の4kg増し位なんだけど、それにしても、ねえ。)
なんだか頭に来たので、一日断食を決行してみた。
水とお茶は飲み放題で、食事はゼロの一日。
以前、断食道場へ行って3日間断食した経験もあり、「たまに1日やるといいよ」と言われたのを思い出したんだけど。
まあ、1日位なら、そうマズイ事にはならないでしょ。
食事時間が無いと一日は長いので、まだちょっと足首は不安だったけど、一月ぶりにヨガのクラスに出てみた。片脚立ちとかあったら、テキトーにパスすればいいや。
と、思ったけど、準備運動で足首つかんで回す段階で、「あ、マズイ」。
普通に歩くとか、軽く泳ぐ程度なら全然気にならない程度なんだけど、回すとアカラサマにコキコキいってる、全然動く範囲が狭いし、痛いし、やばい、実は結構悪いのかも!?
幸いというか、今日のクラスは立ちポーズが少なくて、できない動きは無かったんだけど、一月サボッているだけあって、身体硬い硬い。いかん。
足首に負担かからないようにストレッチだけはしとかなきゃ、なんて思ったのに、やっぱりやらないんだよねえ、やらなくなっちゃうと。
さて、一日食べなかった結果ですが、体重マイナス2kg減。
もちろんこれは、痩せた訳じゃないんだが、ここから始めよう、ってとこかしら。
少し気を付けて、減らします、今度こそ。
ストレッチもね。