平成19年2月12日(月)
奇跡の2日連続書き込み。
普通の事なんだけどね・・・。
今日は先日に続きまして、面白くなかったもの。
探して読んでもいいけど後悔するなよ・・・・・・。
これは不動のトップ2があるので
第2位!
・星の大地(シリーズもの) スニーカー文庫 冴木 忍 著
何が面白くなかったかって、途中まで良かったのに全てを台無しにしたラスト。
まぁ、ラストに主人公や主要キャラや敵キャラが死んで終わりとか、もう全員死んで終わり
ってのはよくあるんですが・・・・。
それでも死ぬ理由ってあるじゃないですか。
主人公が死ぬパターン:病気、ラスボスと相打ち、ラスボスにやられる(別の主人公で続ける場合)、暗殺される(バットエンド系)、等
主要キャラ(主人公の仲間、恋人、親、子供等)が死ぬパターン:主人公の盾になる、敵に殺される(敵討ちストーリーのフラグ)
一方的にやられる(ヤムチャ現象)、愛に生き愛に殉する。等
敵キャラが死ぬパターン:主人公が被疑者、主人公の仲間が被疑者、仲間の裏切り、一方的に(雑魚系)、我が人生に一片の悔いなし。等
全員死ぬパターン:世紀末だから、どうでもよくなった、人類保管計画、大人の都合、等々。
で、この物語はってぇと・・・・・・。
主人公とその仲間が危機的状況を脱出し、全員生き残ってめでたしめでたし!となるラスト直前に助けた村人達の手によって
主人公以外のキャラ(村人含む)が99.9%の確率で死亡しそう。すでに1人(主人公の恋人)は死んでいる。
というところで終わる。
死ぬ理由が助けたハズの村人達のわがままによる暴動な上、希望も何もない状況の中に一人残される主人公。
バッドエンドといえばバッドエンドなんでしょうが、この終わり方はねぇだろ!という作品。
だからといって、作者が嫌いなわけではない。
風の歌、星の道シリーズとか、導士リィジオシリーズとか、カイルロッドの苦難シリーズとか好きな作品が多いです。
カイルロッドの苦難はラスト号泣した作品ですのでぜひ。
で、ブッチギリの大本命!未来永劫この駄作を超える作品はまずないだろう!!!
クソ面白くなかった(というか、存在自体が許せなかった)作品!!
エメラルド・ドラゴン 電撃文庫 飛火野 耀 著
この作品は世の中がファミコンに染まっている中、MSXやPC9801というパソコンで発売されたエメラルド・ドラゴンという
ゲームを小説化したものです。
パソコンでの発売でありながら、熱狂的ファンが多くおり、木村明広の描くキャラクター、特にヒロインのタムリンは当時の
パソゲーマーには女神ともいえる存在でございました。
その後、スーパーファミコン版、PCエンジン版(私がやったのはこれ)、他多数の機種に移植されたことから人気の高さが
伺えるでしょう。
その後、小説化されたのがこの作品ですが・・・・・。
あらすじ。
かつて大陸では竜と人間が共存していた。しかし、今の大陸には竜族に対しての呪いがかけられ、竜族は大陸より離れた
島での生活を余儀なくされていた。
ある日、島の近くで船が難破し1人の赤ん坊が竜族の手によって保護された。
その女の子はタムリンと名付けられ、竜族の子アトルシャンと共に育てられる。
そして年月が過ぎ、美しい少女へと成長したタムリンは人間と共に暮らすほうがよいという竜族の決定により大陸へと
送られることとなる。
その時、アトルシャンは自らの角を折り、タムリンにこう言うのであった。
「この角を角笛にして持っていくんだ。
そして、困ったことが起きたらその角笛を吹くんだ。
その笛の音が聞こえたら僕が必ず助けに行くから」(たしかこんなセリフうろ覚えですので)
※とりあえず、エメラルド・ドラゴンの見せ場のひとつで最初の盛り上がる部分。
かくして、タムリンは大陸へと旅立つのであった。
それからまた月日が経ち、アトルシャンは角笛の音を聞いた。
きっとタムリンに何かあったに違いない。しかし、竜族は大陸へ行くと呪いで死んでしまう。
そこで、アトルシャンは竜族の長老、白竜のウロコの力で人間の姿になり大陸へと向かうのであった!
ここまではいい!!!!
だが、それから先が原作(ゲーム)を知ってる者にとっては
なんじゃそりゃぁぁ!!!!!
な、展開が続くわけですよ。
冒頭、「わたしなりの解釈で話を進めよう」みたいな文章があったので嫌な予感はしてたんだ。
なにせ、この作者、原作のイメージぶっ壊した前科があったからな(イースの小説版=これもヒドイ)
とにかく、中でもひどかったのが弓の名手である「サオシュヤント」というキャラの描写。
ゲームでは艶やかな長髪を後で束ね、物腰は柔らかく、どんな獲物も百発百中の一言でいうならイケメンさん
ちなみに、当時の腐女子には主人公であるアトルシャンよりも絶大なる人気を誇っていたキャラ・・・・
なのだが、この小説では・・・・・・。
常に顔を左右に振り続け、どんな速い動きの獲物も百発百中だが、止まっているものには当たらない弓の迷手で、
しゃべる言葉も顔を左右に振り続けているために「アアアトトトトルルルルシャァァァンンンン」というように声まで震えて
しまうバカキャラへと変貌しやがってます。(マジで)
全国からのブーイングが聞こえるようでしたよ!!
他のキャラは原作とそれほど変わりはないからなおさらだ!!
で、ストーリーも、原作(ゲーム)では早々に正体を明かしたアトルシャンなのに小説では秘密のまま。
タムリンからは「誰だ?コイツ」みたいな扱いを受けたりと初っ端からオカシイし、大陸の王子とその従者(女)
名前忘れた。原作ではいい感じの雰囲気の2人だったのに小説では主従がはっきりしてて男女の感情一切なし。
タイトルのエメラルド・ドラゴンもかつての竜族の英雄だったのが、小説ではアトルシャンの正体になってやがるし・・
最終的にはアトルシャンは人間として生きてゆく事を決心してタムリンと結ばれるのに、小説では
タムリンと大陸の王子が結婚して国を治める展開。
もう、細かいところが違うってのなら許せる。(本当は許したくないんだが)
ここまで違うと、もう許せる許せないの問題じゃなくて、ふざけるな!!って感情しか出てきません。
だいたい、人気ゲームを小説化するのは人気があるゲームだからファンが買ってくれる。
そういう思惑がほぼ100%あって出版するもんだ!(と思う)
たとえストーリーを知ってても、ラストがどうなるかを知ってても、ファンなら買うんだよ!!
で、小説読みながら「あ〜こんなシーンあったな〜」とか、「ここをこう書いたか〜」とか
プチ批評しながら読むのが好きなんだよ!!!
俺はなっ!!!
ちょっと考えてください。
もしアナタが大好きなドラマでもアニメでも、それこそゲームでもいい。それが小説化されて見て見たら、
ストーリーはぜんぜん違うわ、キャラクターはぜんぜん違うわ、結末も納得がいかない。
どうです?ムカつきませんか?
最初のあらすじで紹介した部分はほぼゲームと同じ内容だったので、おそらく作者はこのゲームをまったく知らずに
冒頭の部分だけ聞いて書いたか、ゲームやったけどそこまでしかやらずに書いたかのどちらかでしょう。
はっきり言って、コイツに白羽の矢を立てた編集部にも責任はある。
当然、重版(本が売れて新たに印刷されて売り出すこと)されませんでしたwwww
ここからは私の推測なんですが、あまりにもひどい内容にファンからクレームが山程いったんでしょうな、
何ヶ月後かにこの物語のフォローみたいな内容の小説が違う作者で(ココ重要)、出版されましたwwww
その後、仕事干されたんだろうなぁ、この作者:飛火野耀全然見なくなりました。
俺が言うのもなんだけど、書かないほうが世の為だ。