西へ 作詞/作曲 YOKO
      

     朱の門の柱の 影から こっそり覗き見れば
     琵琶を奏でる君の笑顔 つまびく先から舞う音で
     踊る天女の薄衣は 雲を散らし 陽を翳し
     天へ天へ ひらひらり 空一面の虹となる

     西へ… 東を幾百土 歩いて… 君は西の琵琶弾きになる

     今いちど 朱の門の 柱の影から覗き見れば
     琵琶に酔う君の背中 揺れて揺れて 流る音が
     歌う神々の息と 雲をぬけて 月を超えて
     天へ天へ ゆらゆらり 夜空に眩しい星となる

     西へ… 東で病める者の 歩いて… 辿り着きたいお伽の国

     ああ 幾度も君を憶い 西を憶い覗き見たら
     鯉が跳ねて水しぶき 天に届きて霧となる
     まぼろし消えて 東の笑う声が



     







※YOKOコメント

   制作する1年前から描いてみたかった「西」の世界。
   ピアノ1本で、どれだけ自分の世界が描けるかにも
   挑戦した曲です。

   自分の世界が出せたと思ったので、ライブを始動。

                                               (06.7)