Next: , Up: 3


3.1 ノード

ノード (node) は Info ファイルに章、節、小節のような文書構造を提供します。@node コマンドにより定義します。

     @node node-name, next, previous, up

node-name にそのノードを識別するノード名を指定します。各ノード名は Texinfo ファイルでそれぞれ異なる名前にしなくてはなりません。ノード名にコマンド、括弧、ピリオド (.)、カンマ (,)、コロン (:)、アポストロフィ (') を使用してはいけません。makeinfo のオプション --commands-in-node-names を指定することによりノード名にコマンドを使用することが可能となりますが、推奨されていません。括弧は例えば `(foo)bar' といったノード名は Info リーダが foo ファイルの bar というノードだと解釈するので使用できません。

next, previous, up には Info リーダで移動する次のノード、前のノード、 1 階層上のノード名 (node-name) を指定します。これらをノードポインタと呼びます。ノードポインタは省略可能で、@node コマンド直後あるいはコメント行に続き構造化コマンドを記述し、メニューも適切に記述しておけば makeinfo はそれに応じて自動的にノードポインタを生成します。

     @node node-name
     
     @node node-name, next, , up

TeX ではノード名を相互参照による参照先の識別に用います。よって印刷物のみを生成するつもりでも、ノードは必要となります。