dir ファイルは Info を起動するとはじめに表示されるファイルで、通常、各 Info ファイルへのメニューを記述します。dir ファイルも Info リーダが処理できるよう書式化された Info 形式のファイルで、テキストと制御文字からなります。
通常 Info ファイルは Texinfo ファイルを makeinfo で処理することにより生成しますが、各 Info ファイルへのメニューのみであれば、簡単なので直接テキストエディタで編集することができます。
上記に Info ファイル Info.info へのメニューを記述した dir ファイルの例を示します。Info.info は dir ファイルがあるフォルダ info に置くものとします。始めに空行と、次に制御文字が含まれていることに注意してください。各 Info ファイルへのメニューは `* Menu:' 以降にアステリスク `*' に続き記述します。
さらに Info ファイル infoman.info, texinfo.info を追加するときは以下のようになります。
* Menu: * Info: (Info.info). * infoman: (infoman.info). いろいろな情報を管理するモード GNU Manuals * GNU Texinfo manual: (GNU/texinfo.info).
`GNU/texinfo.info' は Info ファイル texinfo.info が フォルダ GNU にあることを示します。このように dir ファイルがあるフォルダ info からの相対パスでファイルを指定することもできます。また、先頭がアステリスク以外の行 `GNU Manuals' や、ピリオド以降の文字列‘いろいろな情報を管理するモード’は、Info でそのまま表示されることとなります。